保有株が値上がり・・・7646 PLANT

 こんにちは、シーラカンスです。

 

 先日、転職活動用にスーツを注文してきました。

 

 私・シーラカンスは、今までずっと作業服などを着る仕事をしていましたから、スーツを持っていなかったのです。もちろん、今勤めている会社の面接はスーツを着ましたが、サイズが合わなくなり、処分してしまったのです。

 

 そのため、洋服の青山に行き、2万円くらいの紺のスーツを注文してきました。これなら無難であり、どんな会社の面接にも行けますね。我ながら、自分に合ったスーツを選べた気がします。

 

 スーツ以外にも、Yシャツやベルトなども買ったため、全部で4万円以上の買い物となりました。転職活動って、なかなかお金がかかるのですね・・・。

 

 さて、今回は私の保有株の一つ、「PLANT」についてお伝えします。

 

■米国株だけに固執しない・・・優待株もいいじゃない

 私・シーラカンスは元々米国株を専門に買っていますが、2社だけ日本株保有しています。米国株だけ買えば利回りや安定性がいいのは十分に分かっていますが、

 

・決算書類が来ない

株主総会に呼ばれない

・優待が一切ない(優待券を使いに店舗に行く・・・とかやってみたかった)

 

 などの欠点があります。つまり、「毎月毎月結構なお金が株式取得に出ていくのに、自分が投資しているという実感が何もない」ということですね。

 

 私・シーラカンスはこのことに悩み、2か月くらい苦しんだことがあります。一時は、持っている株を全部現金化してやろうか・・・とさえ考えたほどでした。

coelacanth-foundation.hatenablog.jp

 いろいろ考えた結果、「あえて日本株、それも優待株を買ってみよう」という結論に至りました。

 

 私の場合、主力の米国株は飲料やたばこ、医薬品などの生活必需品銘柄が多かったため、日本株では「会社の大きさ」や「知名度」にはこだわらずに探すことにしました。それらは米国株で十分に叶っているからです。

 

 そのため私は「その地域や県で圧倒的No.1」という「地味だけど良い会社」を探し、

 

・PLANT(7646):福井県のスーパー・ホームセンター

coelacanth-foundation.hatenablog.jp

・オークワ(8217):和歌山県で圧倒的なシェアを持つスーパー

coelacanth-foundation.hatenablog.jp

 の2社の株を買いました。

 

 もちろん、実際に調査にも行き、自分の目で店舗や商品を確認し、実際に買い物し、実際に総菜などを食べてみました。

 

 投資家たるもの、投資先を決めるなら

 

・「現地に行って見てくる」

・「自分で実際に買い物してみる」

 

 など、「実践の人」「果敢の人」であり続けたいですね。結果が良くても悪くても、すべて自分で決めたことなら納得できるからです。

coelacanth-foundation.hatenablog.jp

 そこまでしてから買い入れを決心しましたから、安心して保有していられます。

 

 前置きが長くなりましたが・・・。

 

 PLANT(7646)の株価が一気に吹き上がっていました。

 

■持ち株が急騰すると嬉しいですね

 私・シーラカンスがPLANT(7646)の株を買ったのは2023年6月3日だそうです。時期からすると、5月末の給料から買い入れたのでしょう。

 

 確か、仕事の休憩中に給料を下ろし、投資資金を証券口座に移し、そのままスマホで発注したのを覚えています。

 

 私が買ったのは100株。株価は704円でした。

 

 その後はあまり株価を気にすることもなかったのですが・・・。

 

 今日(2023年11月11日・・・あ、ポッキーの日ですね)現在の株価は

 

 1338円

 

 だそうです。私の知らないうちに2倍近くになってる・・・。

 

 自分の持っている株が急激に値上がりしたのは初めてで、正直、結構嬉しいです。

 

 しかし、別に「売って利益を取ろう」とは思いません。

 

 何と言えばいいのでしょう、

 

 「自分が好きなマイナーなバンドがメジャーデビューを果たした」

 

 ような感覚です。

 

・「なんだ、みんなやっとこのバンド(銘柄)の良さに気づいたの?」

・「私はこの良さを先に見抜いていた」

 

 という優越感もありますし、自分が応援しているバンド(銘柄)が評価されたという方向の喜びを感じています。だから、売ろうなどとは思えないのです。

 

 この暴騰の理由はポジティブなもので、

 

 「会社が大規模な自社株買いを決断したから」

 

 です。

moneyworld.jp

 投機筋にオモチャにされている・・・とかではなく、正当な理由で株価が上がっていますから、むしろ持ち続ける安心感が増しますね。

 

 今回、PLANTが決断した自社株買いは、

 

・金額:10億円

・発行済み株に占める割合:9.7%(自社株を除く)

・取得予定株数:75万株

 

 とかなり大規模であり、約1年かけて自社株買いを敢行するようです。

 

 

 

 ちなみに、このデータからは

 

 「PLANT自身が自社の株価をどう考えているか」

 

 も読み取れます。

 

 10億円÷75万株=1株当たり1333円

 

 どうやら、PLANT自身は、自社の株価の適正な価値を1333円と考えているようです。

 

 現在の株価は1338円ですから、市場の評価もそれくらいなのでしょう。

 

 私が買った6月時点では704円でしたから、「やっと正当に評価してもらえて良かったね」と、株主として嬉しく思います。

 

■株主に報いる方法は増配だけじゃない

 株主が株を長期保有する理由は、主に2つあると思います。

 

・売却益を取りたいから(安い時に買って高く売る)

・配当金をもらい続けたいから(儲けは少ないけど安定 ※会社によります)

 

 基本的にはこの2つがメジャーだと思います。また、日本の株であれば「優待が欲しいから」もありますね。これもある意味、形を変えた配当金なのかもしれません。

 

 

 

 会社としては、応援してくれる株主に報いる方法がいくつかあります。

 

・配当金を維持・増加させて支払う(優待拡充も含む)

企業価値を上げて株価を上昇させる

・出回っている株式そのものを減らす

 

 PLANTの場合は「自社株買い」・・・つまり、「出回っている株式そのものを減らす」という方法を取ったようです。

 

 PLANTの場合、75万株を買うことで約10%の株を消却するため、単純計算ですが、市中に出回る株は750万株から675万株まで減ることになります。

 

 次の年に支払う配当金も、原資が同じ金額であれば、支払うべき株数が減れば、1株あたりに出せる配当金額が増します。

 

 市中に出回る株も今までより10%減るため、1株当たりの利益も株価も上がります。

 

 私・シーラカンスは、これくらいざっくりとした感じで「自社株買い」を考えていますが、大きくは間違っていないと思います。

 

 

 米国株では自社株買いは結構ありますが、日本株、それも小さい会社で大規模な自社株買いを決断するのは珍しいと考えます。

 

■オーナー系企業も悪くないかも

 どうやらPLANTの経営陣は、株主の方をちゃんと見てくれるようです。

 

 もちろん「創業者一族が大量に株を持っているから」という事情もありますが、それだって「株主と利害が一致する」という利点となります。

 

 株主に不利になるようなことをすれば、自分たちの資産も減りますから・・・。

 

 大量保有報告書を確認し、計算してみました。(2023年3月期)

 

・有限会社ワイ・ティ・エー:2024000株(25.02%)※社長夫人の資産管理会社

・日本マスタートラスト信託口:364000株(4.50%)

・自社持株会:346000株(4.28%)

・三ツ田勝規:330000株(4.08%)※前会長

・自社株口:317580株(3.93%)

・三ッ田美代子:230000株(2.84%)※社長夫人

・三ッ田佳史:200000株(2.47%)※社長

・三ッ田泰二:200000株(2.47%)※副社長

・伊藤昭:191000株(2.36%)

・浅野守太郎:180000株(2.22%)

・畭明代:144000株(1.78%)

 

 計算してみたところ、創業者一族だけで36.88%もの株式を保有しているようです。

 

 株数にすると298万4000株。

 

 今日の株価・1338円をかけると、約40億円分となります。

 

 配当金は2023年9月期で32円ですから、合計で9548万8000円の配当金となります。

 

 創業者一族としても、決して無視できない金額だと思います。

 

 そう考えると、オーナー系企業は「経営者であると同時に株主」という人が率いているわけであり、案外安心して投資できるかもしれませんね。

 

 ちなみに、米国のウォルマート(WMT)も同じような業界・形態であり、創業一家で全株式の51%を保有しています。

 

 「オーナー企業だからワンマン経営」と決めつけず、自分が「いい!」と思った会社の株を探して買って、持ち続けたいですね。