こんにちは、シーラカンスです。
読者さんにはお馴染みですが、私・シーラカンスは英米株を専門に投資しています。
英国・米国の優れた企業を16社選び、なるべく均等になるように投資しています。
一銘柄につき全体の5%、16社だと80%ですね。
残りの20%は定期預金として保管しています。
これにより、
・国籍の分散(米国一辺倒にならないように英国企業も入れる)
・通貨の分散(米ドル建ての株券と日本円建ての定期預金)
・銘柄の分散(食品や飲料、製薬、タバコなど16社)
・時間の分散(月5~8万円くらいを積み上げていく)
・購入時期の分散(そのとき一番構成比率の低いものを機械的に買い増す)
が叶います。
分散の観点から行くとETFや投資信託でもいいのですが・・・。
性格的・生理的に受け付けないため自分自身で運用しています。
coelacanth-foundation.hatenablog.jp
「運用会社(他人)に運命を委ねる」
というのが大きなリスクだと感じるからです。
また、運用会社次第で自分の財産がどうこうされるリスクも感じます。
自分のお金なのに、「運用会社にお伺いを立てて投資している」みたいな感じがして、どうにも馴染めません。お金のことに第三者を噛ませたくないのです。
あくまでも「私」と「投資先企業」の2者のシンプルな投資が好みです。
倒産したらどうしよう、売却できなくなったら、配当が停止されたら・・・。
そんな心配を抱えてまで投資したくないため、私は個別株専門で投資しています。
考えすぎかもしれませんが・・・。
これだけは私の譲れない「信念」ですから、仕方ありません。
■給料を考えることは自分の命を考えること
私は、お金に関しては誰も信用しません。
運用会社も、投資先企業も、そして国さえも。
「頼れるのは自分だけ」
資産を守って増やしていくために、こちらも必死です。
お金のことですから、それくらいの疑り深さがあっていいと思っています。
ところで、投資するお金はほとんどの場合、「給料の一部」だと思います。
私自身も、もちろんそうです。質素倹約に励みながら、毎日働き、投資しています。
多くの人の場合、1日8時間労働だと思います。
私の場合「トラックの運転手」というちょっと特殊な仕事柄、勤務時間は11時間半~13時間くらいの長時間になります。
途中で休憩が長く取れるため身体はそれほど辛くありませんが、それでも1日の大半は労働に捧げているわけです。
どんな職種であれ、苦労して、疲れて、自分の技能をフルに生かして働いて、それでようやく月に一回もらえるのが「給料」です。
給料は「自分の時間・命を削って作ったお金」であり、とても貴重な資源です。
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このブログでは何回も書いています。しつこいようですが、何回でも書きます。
「給料は自分の命を削って作ったお金」
「給料は、自分の汗と涙、血が染み込んだ貴重なお金」
そう考えると、無駄に浪費するのが惜しくなります。
お金を考えることは、自分の命、そして人生を考えることと同じこと。
また、
・お金を無駄にしないこと
・有効に使うこと
は自分を大切にすることと同じだと思います・・・だって命を削ってるのだから。
そんな大事なお金を投資していくからこそ、自分が納得するものにだけ投資したいのです。
■「自分のお金だけど自分のお金ではない」という意識
しかし、
「完全に自分好みの銘柄しか入っていないETF」
というのは存在しません。どうしても、納得のいかない銘柄は混ざるものです。
そのため私・シーラカンスは自分で自分専用のポートフォリオを作り、運用しています。
自分が出資者であり、同時に運用担当者であり、責任者でもあります。
この運用の利益を受けるのは、「未来の自分」です。
つまり、「自分」に対して責任を負って運用をしているのです。
誰だって、他人のお金よりも自分のお金のほうが真剣に運用するものです。
だって、失敗したら損するのは自分ですから。
「投資は自己責任」です。成功も失敗も自分が負うのです。
ただ一方で
「自分のお金だけど自分のお金じゃない」
という感覚も必要です・・・この感覚、うまく伝わるでしょうか?
投資しているお金はいわば「預り金」です。
預けているのは自分自身ですが、これは絶対に手を付けてはいけないお金です。
また、「自分のお金」という意識が強すぎて
「もっと多く、もっと早く増やして豪遊したい」
というほうに意識が向いてしまうと、ギャンブル的な投機に走ります。
こうなれば資産を失います。借金すら負うかもしれません。
そうならないためにも、「自分のお金じゃない」という意識も同時に必要なのです。
確かにお金は増やしたい。
でも、焦ってもロクなことにならないのです。
これらの相反する感覚を忘れないように投資を続けるため、私はこのブログの名前を
「シーラカンス財団」(Coelacanth Foundation)
としています。
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「財団」なのです。
投資資金は「財団のお金」なのです。
財団というのは、何らかの目的のために資産を運用していく組織であり、「財」の「団」(団体・集まったもの)と書きます。
「財」を集めなくては、運用しなくてはいけません。
1円でも多く、増やしていくのが目的なのです。
現金化して、使ってしまってはもはや「財団」ではないのです。
確かに利益を受けるのは自分自身ですが、勝手に使っていいお金ではない。
これは結構重要な感覚だと思います。
■お金を「自分に有利な形」で保管しておく
私・シーラカンスはアラサーであり、投資家としてはまだ若い方だと思います。
私はギャンブルはやりませんが、やはりそれなりに無駄遣いはしてきました。ただ今は、お金を使う前に少しは考えるようになりました。
以前何かの掲示板で書かれていたコメントを自分のノートに転記していたのを見つけましたので、ここで紹介します。
・「若さを言い訳に遊んで散財して、間違った自己投資(という名の浪費)をして貯蓄してこなかったツケが今の姿だろう。
お金が無いから仕事を辞められない。それに気づいた経営者が足元を見て中年を冷遇し、さらにお金が無くなる。
自己投資も間違っているから、労働以外で稼げない。
足りない分を残業や休出、バイトで稼ぐしかないから自由時間もない。
そんな中年になりたくない」
・「田舎のサラリーマンの収入は知れているが、都会と違い、それでも生きられる環境だから支出も少ない。それを利用し、計画的にキャッシュを積み上げることは出来る。
ただ、世の中はあれも欲しいこれも欲しい・・・という贅沢を聞いてくれるほど、甘くはない」
私はこれを読んだときに
「うわ、辛辣だな」
と感じましたが、同時に、妙に納得したのを覚えています。
確かに何も考えずに、何もしなけれは、将来そうなるよね・・・と感じたからです。
私自身、そういう人を多く見てきましたから、とてもリアリティがあったのです。
そこから、
「じゃあ、どうしたらいいんだろう?」
と疑問に思って考えた結果が、私の場合は米国株だったのです。
無駄遣いは後悔しか残りませんが、株や不動産、貴金属なら後々役に立ちます。
貴金属は配当を生みませんが、価値は保てます。
株や不動産であれば、配当や家賃として収入が入ってきます。
同じお金を使うなら、断然こっちのほうが良いですね。
私の場合、先の転記でいうところの「田舎のサラリーマン」の一人ですが、やはり多少お金は残すことが出来ています。
農業・漁業が盛んな地域であり、また物価も高すぎないのが資産形成に良いのかもしれません。
月によって給料は変動しますが、およそ5~8万円くらいを投資している感じです。これは言い換えれば、
「この金額が無くても生きられる」
ということであります。現に私はピンピンしています。
別に、無くても死なないのです。
自分より基本給が数万円低い人はいくらでもいます。
あればあるなりの、そして無ければ無いなりの生活があり、極端な低収入でない限りは質素に暮らしていけば生きていけるのです。
つまり、この投資に回している分のお金は
「今すぐは必要のないお金」
ということです。
だったら、
「多少のリスクはあっても有利な状態で保管しておきたいね」
と思います。そこで私はそのお金を「米国・英国株」に転換して保管しています。
■「外国の会社に投資」って怖い?・・・むしろ安心です
多少のリスクはあっても、配当金を得ていきたいからです。
私のポートフォリオは年利3%。
これは
「定期預金の1500倍」
に相当する、猛烈な利回りです。しかも投資先は、
「潰せるもんならやってみろ」
と思えるような巨大企業ばかりであり、安心していられます。
考え得る限り、米国・英国株は
「私にとって最も有利な預け先」
と言えます。
「コカ・コーラ銀行」「ウォルマート銀行」「ファイザー銀行」・・・。
ヘタな中小の銀行より、よっぽど安心です。
どうせ引き出さない(=売却しない)のですから、株価の上下も為替リスクもどうでもいいことです。配当さえ払ってくれれば私は満足です。
私にとって「外国企業への投資」は、恐れるに足りません。
やはり、金融の本場である英米の企業は信頼性が違います。
法令順守や株主保護が未熟な日本企業よりも信頼できる「強い味方」です。
■未来の自分の資産額・・・かなり助かる
私の場合、年間100万円前後を投資できるようです。
これを30年間続けた場合、元本は3000万円になります。
さらに、「シーラカンス財団」の配当利回りは多少の変動はあるものの
「3%前後」
と非常に保守的に見積もっています。
売買益を想定していないことと、私のポートフォリオの主力銘柄である優良な食品・飲料株の利回りが約2~3%程度なのが理由です。
いいものは人気がありますから、利回りをあまり高くしなくても買い手がつくのですね。株価もなかなか下がりませんからこの程度の利回りに落ち着くのです。
ちなみにこれは米国債(年利3.6%前後)ほどではないもののドイツ国債(年利2.4%前後)よりは良く、フランス国債(年利2.9%前後)と同等です。
ある意味、
「フランス国債と同等に信頼できる」
安心のポートフォリオと言えるのかもしれません。
さて、元本3000万円を年利3%で複利運用した場合、30年後には7200万円にまで増えるようです。
今回はもう少し保守的に6000万円とします。(単利でも年利3%なら33年で2倍になるため)
6000万円分の株券から発生する配当金は、
6000万円×3%=180万円
この180万円に税金が30%近くかかります。大体2/3くらい残ると考えると120万円を毎年受け取れる計算となります。
「配当金が毎年120万円入る」
・・・これが何を意味するか?
「元本を潰さずに、毎月10万円が手に入る」
ということです。
もし私が定年後も運送会社に残り、運転手や事務所の点呼係(アルコールチェックや免許証チェックを担当する運行管理者)として引き続き働けたとしたら、この配当金は丸々残ります。生活費は給料から賄えるからです。
「10万円」というのは、ビジネスホテルに泊まるなど工夫をすれば、毎月国内旅行に行けるほどの金額です。
・「ちょっと北陸に寿司を食べに行こう」
・「大阪に行って本場のたこ焼きを食べてみよう」
・「福岡に行って豚骨ラーメンを食べよう」
・「青森にねぶた祭を見に行こう」
くらいの願いならお金の心配をせずに安心して叶えられます。
近隣の国であれば、海外旅行も叶うかもしれません。
「台湾に行って点心を食べて、台北観光してこよう」
「大連(中国)に行って火鍋と海鮮餃子を食べに行こう」
などなど・・・。
行きたいところにサッと行き、やってみたいことを即実行できる・・・。
きっと定年後も楽しいでしょう。
また、配当金を使って国内優待株を買ってみるのも楽しいかもしれません。
頭も使いますし、その会社の店舗に実地調査にも行きたい。優待券も使いたい・・・となると、認知症予防にもなり、健康にも良さそうです。何より、アクティブです。
働けなくなったとしても、この配当金があれば生活がかなり助かります。
家賃と食費くらいなら賄えるでしょう。
国民年金と厚生年金、そして配当金。積み上げてきた株券。
何もしてこなかった人と比べると、安心感はまるで違うでしょう。
「何も心配ない」
この一言を自信をもって言えることが、どれほど豊かなことか・・・。
■私は死ぬまで「投資家」でありたい
私の投資は「ライフワーク」であり、同時に
「未来の年老いた自分自身への仕送り」
でもあります。
いつかは働けなくなる日が来ますし、身体もだんだん辛くなってきます。私は、そんな「年老いた自分」を救ってあげたいのです。
もちろん老後ばかりを考えているわけではなく、「今」もとても楽しいです。
毎月どの株を買うか考えるのも、実際に買うのも楽しいです。
仕事にも張りが出ます。
また投資はお金を増やすだけでなく、
・経済や政治にも目が行く
・他の人が気にしないような些細なことをキャッチできるようになる
などのメリットもあります。
私の場合は米英企業の株、つまり「外国株式」専門の投資家ですから、為替や国債利回り、海外ニュースにも目が行きます。投資を始めてからというもの、
・「世界って広いんだな」
・「世界ってつながってるんだな」
と実感するようになりました。
投資は人生を豊かにし、経済的に将来を明るくしてくれます。
株を買うのは楽しいことです。
保有を続けて「株主」であり続けることは、もっと楽しい。
私の人生に本来なかったであろう、「投資家」という選択肢。
私の人生に本来なかったであろう、「外国の株を買う」という新しい世界。
これに出会えて、私はとても幸運だと思います。
無理せず堅実な投資を、一生続けていきたいと願います。