お久しぶりです、シーラカンスです。
最近、投資について迷っており、ブログを書けなくなってしまっていました。
投資への情熱が冷めてきてしまったのです。
あんなに好きだったのに。
あんなに楽しかったのに。
何でこんなに辛いんだろう?
私は、何に悩んで、苦しんでいるんだろう?
米国株(個別銘柄)1本でいこうと思って今まで投資をしてきましたが、ちょっと疲れてしまいました。
今回は、投資の悩みについて書いてみたいと思います。
■日常生活へのインパクトが全くない
私・シーラカンスが最近悩んでいるのはこれです。
毎月毎月、数万円が株式取得のために出ていきます。
当然、その分日常生活は質素になります。
また、良くも悪くも、パソコンだけですべてが完結します。
日本円をドルに替え、ポートフォリオの中から構成比率の最も低い銘柄を選んで発注し、約定を確認します。
毎月の投資行動はこれだけです。逆に言えば、何も出来ることがない。
このブログを始めようと思ったのも、「株を買う以外に特にやることがないから」がきっかけでした。
もちろん、ブログを書くのは好きです。他の人の記事を読むのも好きです。
ただ、「米国株を買うだけ」という点で迷いがあるのです。
・・・何が言いたいか?
毎月数万円が出ていくだけで、豊かになりつつあるという実感がないのです。
ただ出費していくだけで、株主であるという実感がまるでないのです。
配当は入りますが、次の月の買い付けと合算してしまいますので、大して実感が湧かないのです。別に配当金を引き出して使えるわけでもありませんから・・・。
あくまでもパソコン上の数値が増えるだけです。
もちろん、証券会社のサイトにログインすれば、自分の保有資産は確認できます。
でもね、これ・・・。本当に私の資産なの?
証券会社が数値だけ表示して、実は着服してたりしないの?(ないでしょうけど)
そもそも私、本当に株主なの?
株主総会に呼ばれるわけでもない。決算書類が家に届くわけでもない。
株主優待がいきなり家に届くことも絶対にない。(日本独自の制度だからです)
毎月毎月節約に励んで、それなりに色々我慢してるけど、本当に意味あるのか?
なんかむしろ株を買うことで、日常生活が貧しくなってない?
それなりの実感や見返りが無いとキツイな・・・。
・・・めんどくさい奴ですね。我ながらそう思います。
「そんなの最初から分かってたこと」「米国株が正解」と言ってしまえばそれまでですが、それでも何か、
「私は本当に株主である」
という実感が欲しい・・・と望んでしまうのです。
人間は、弱いものです。
「米国株やETFを買っておけばいい」というのは分かっています。
でも私は、「投資先企業から自宅に郵便物が届く」などといった
「株主であるという実感」
が欲しいと思ってしまったのです。
つまり、「合理性」より「心の問題」です。
投資家として、かなりバカなことを言っているのは分かっています。
でも、私は弱かった。
目標が壮大過ぎて(30年以上投資して、定年時に月10万円くらいの配当が欲しい)、あまりにも報われるのが先のこと過ぎて、心が折れてしまったのです。
30年の間、ずっとこの不安感に耐えなくてはいけないのか。
30年もの間、実感もないまま投資を続けなくてはいけないのか。
そう思った時、絶望してしまいました。
■「株を売る」以外の方法で投資熱を取り戻しました
ただ、私・シーラカンスは、今保有している米国株を売る気は一切ありません。
別に「米国株が嫌になった」訳ではなく、「日常生活にインパクトが欲しい」だけだからです。つまり、「お金が出ていくばっかりで、実感がないのが嫌なだけ」。
株を辞めたいわけではないのです。
また私は、
・「米国株投資家である」
・「世界的な大企業の株主である」
というのが自分のそれなりに大きな誇り、アイデンティティでもあります。
そのため保有株は持ち続けたいですし、自分のポートフォリオに愛着もあります。
だから私は、「一時的に米国株を休む」ことはあっても「米国株をやめる」ということはしたくありません。
しかし一方で、米国株を続ける限り、状況は変わりません。
日本で米国株を買っても議決権はありませんし、決算書などが家に届くこともありません。株主総会も出席できません。
この悶々とした状況を変えたくて、私は日本株に目を向けてみることにしました。
「日本株も米国株も、どっちも持てばどうだろう?」というアプローチです。
■避けていた日本株に目を向けてみた
理由としては
・簡単に減配してくる
・不祥事が多い上に処分が甘い
・配当性向の渋い会社が多い
・優待株は配当利回りが低いことが多い
・「極東の変態島国」が今後成長できると思えない
・単純に取得金額が高い(100株単位で買わなくてはいけない)
あたりです。
しかし、日本国内には3983社もの上場企業があります。
このうち、一般投資家が売買できる上場企業は3907社も存在します。
また日本は、1億2000万人も暮らしている、大きなマーケットでもあります。
そうした目線で見たときに、
「もしかしたら、投資してみたくなる会社が少しはあるかもしれない」
と思いました。
また自分の中で、
・本当にすべての上場企業がクソなのか?
・すべての企業が成長しないダメ会社なのか?
・自分が好印象を抱いている会社は何も無いのか?
・米国株だけが株なのか?
・すべての企業が配当を出し渋り、不祥事を起こすのか?
・日本人1億2000万人が何も買えないほど急に貧しくなるのか?
・日本企業の社員たちは怠惰なのか?
と考えたときに、「そんなわけないよね」という結論に至りました。
日本の上場企業と言っても、色々な会社があります。
海外売上高比率が80%を超えるような会社もあります。
逆に、ある県の主婦たちからの絶大な支持を集める「その地域で最強」のスーパーやドラッグストアもあります。
海外から原料を輸入し、加工して輸出する会社(自動車など)もあります。
海外との価格競争に苦しむ会社もあれば、高い付加価値で価格競争に陥らずに済んでいる会社もあります。
いい意味で「超ニッチ」「変態」な会社もあります。
創業者一族が大株主で、配当金をしっかり出す会社もあります。
当たり前の話ではありますが、
・「全部の会社がひどいわけじゃない」
・「いい会社も少ないけど存在している」
わけです。探せば少しは見つかるものですね。
何よりも
・「家に郵便物が届く」
・「株主総会に呼ばれる」
・「総会に出席するとお土産がもらえることがある」
・「優待品が届くことがある」
・「もちろん配当も出る」
といった「非日常」を体験できるのが面白いと、私は感じました。
ところで、株主総会に出るということは、ほとんどの人が経験しないことです。
日本人の成人の80%が株自体を買いません。10%は以前投資していて今は懲りた人。
現役の投資家は10%程度しかいないのです。(内閣府の調査結果より)
その現役投資家も、ほとんどの人は総会に出席せず、はがきのやり取り(委任)だけで済ませてしまいます・・・。
そのため、貴重な経験として、一度は株主総会に出席してみたいと思っています。
優待などは「無駄」と批判されがちですが、個人投資家としては「株を持ち続ける理由」にもなりますし、そんなに悪いものでもないのでは・・・と思います。
正直、米国株に比べれは投資効率は落ちますし、不況になれば減配されますし、合理的ではないのかもしれません。
しかし「投資している実感が欲しい」という私の願いは叶います。
そのため、ここ最近では日本株も研究しています。
■四季報を買って研究しています
最近、会社四季報を買ってみました。
投資に悩み、疲れてしまっていたため、気分転換のために読もうと思ったのです。
実際に読んでみると結構楽しいですね。だんだん投資への熱意が戻ってきました。
私・シーラカンスは、日本企業も米国株と同様の基準で探しています。
すべてを満たす会社はなかなか無いものの、「いくつは満たす」という会社は結構見つかりました。
・自己資本比率70%以上(米国株よりは不安定だから財務は安定しててほしい)
・過去5年間に赤字がない(コロナだから赤字なんて言い訳は許さない)
・おおよそ15万円以内で取得できる(高すぎると買えません)
・名証単独上場などは避ける(流動性)(東証に上場しようという意欲が無い)
・営業キャッシュフローがプラス(=本業で稼げている)
・分かりやすい事業をしている(変に多角経営していない)
・有利子負債が0、あるいは少ない
・特定の地域や分野でナンバーワンであること
・筆頭株主が有限会社でないこと(誰? 何の会社? 不安です)
・株主優待がある場合、100株からであること(200株からとかは不愉快)
・特定の1社に依存していない(鉄道保線の会社などはJRに依存・・・不安)
このような探し方で四季報を研究しています。
今のところ、良さそうな会社がいくつか見つかりましたので、それぞれの会社ホームページを見たり、その企業に投資している人のブログを読んだりしています。
また、小売業・外食業に限っては、赤字があっても気にしないことにしました。
さすがに物理的にお客さんが来れない状況だったのに、「赤字だから」と切り捨てるのはちょっと乱暴だと考えるからです。
こうした「銘柄研究」をしていると、米国株を始めようと思った時のことを思い出しますね。今と同じように、米国企業を熱心に調べ、ブログを読み漁っていました。
「ああ、楽しい・・・」
投資への情熱が少しずつ戻ってきました。
■候補が決まったら実際に行きます
これも、米国株同様です。
スーパーの売り場に行き、コカ・コーラとペプシを買って飲んでみる。
ドラッグストアで、洗濯洗剤を買う。売り場面積を見る。
国内に工場があるなら、実際に見てくる。
それなりのお金を投じるのですから、これくらいはしたいですね。
というか、それもしないのは株主としてはどうなの? と思います。
実際に自分の目で見ないで、自分で製品を試さずに、投資して良いの? と・・・。
ところで、私・シーラカンスは、「オークワ」(8217)というスーパーが好きです。
和歌山県で絶大なシェアを占めるスーパーで、私は岐阜に遊びに行ったときにこのスーパーを知りました。
びっくりしたのは、魚の美味しさです。寿司が美味しいのです。
同じ地域の他のスーパーより、魚の鮮度に優れていました。
きっと、鮮魚の人の腕と衛生管理がいいのでしょう。
これは持論ですが、
「寿司・刺身が美味いスーパーは良い」
と思っています。最も厳格な衛生管理・調理技術を求められる鮮魚部門がしっかりしているスーパーであれば、他の部門も恐らく教育が行き届き、安心できるだろう・・・ということです。
私は実際に、
・多治見店(岐阜県)(オークワを知ったきっかけの店舗)
・串本店(和歌山県)(本州最南端のオークワでもあります)
などに実際に調査に行き、寿司や総菜を食べてみました。
また、「スーパーとホームセンターがくっついたような店」という形態の店は私の地域には無く、新鮮に映りました。
株価も8万8000円前後と買いやすく、優待券(500円券)ももらえます。
単純に私が好きな店ですし、株を買って持っておくのも良いかも・・・と思います。
またそもそも「株の長期投資」というのは、
「自分が気に入った会社に出資する」
のが本来の姿ですから、「投資の本流」なのかもしれませんね。
他にも、
・PLANT(福井県地盤の超大型スーパー)(7646)
・帝国繊維(3302) 消防ホースでシェア1位・消防車も製造
・日本フエルト(3512)製紙用フェルト国内1位
などの会社も良いかな・・・と思っています。特にこの日本フエルトは良いですね。
製紙メーカーが工場を稼働させる限りは、絶対に必要な製品(製紙用フェルト)を作っているからです。ある意味、「ストック型企業」ともいえるかもしれません。継続取引が期待できますね。
国内に290社以上ある、ほぼ全ての製紙会社と取引があるようです。特定の企業に依存していない点も好みです。
また、私・シーラカンスが工場で派遣社員として働いていた時に、ここのバグフィルターを使っていました。工場の設備が動き続ける限り、必要とされ続ける部品です。
製紙用のコンベアやバグフィルターを作っている大手企業は、この「日本フエルト」と「イチカワ」という同業他社のどちらかしかない「寡占」の状態にあります。
こういう「ゴールドラッシュのときの商店主」(一番儲かったのは鉱夫ではなく彼らにスコップなどを売っていた商店主)みたいな立場の会社は安心できますね。
もう少し研究を続け、良さそうなら実際に工場や店舗を見に行ってみようかと思います。別にそれで何が分かるというわけでもないですが、それでも
・「どんな外観か」
・「どれくらい大きな工場なのか」
・「スーパーの場合、他と違った施策を打っているかどうか」
・「総菜や刺身は美味しいか、また売り場の配置は分かりやすいか」
などは知っておいた方が良いと思うからです。
私・シーラカンスはインドア派ですので、こういった「外に出る理由」が無いと、なかなか県外まで行くことがないんですよね・・・。
外に出掛けるきっかけとしても良いと考えています。やはり、外に出ると、新しい発見や発想が降りてきたりします。
■書くことで悩みが整理出来た気がします
この記事を書くことで、自分の悩みが整理されたような気がします。
もう一度、投資に熱意を燃やしてみようと思えてきました。
今月の給料でどの株を買うかは、まだ決まっていません。
日本株かもしれませんし、米国株かもしれません。
色々迷いはありますが、それでも投資自体は続けたいと思います。
ブログを書くことも一時ためらっていましたが、またちょこちょこ書きたいと思います。
記事が長くなってしまいました。読んで下さり、ありがとうございました。