私のポートフォリオは守備重視

 こんにちは、シーラカンスです。

 

 最近、「転職したい」という記事ばかりを書いているため、そろそろ投資について書こうと思います。「仕事を辞めたい」と考えてばかりいると後ろ向きの思考になりがちでいけませんね。未来を考えなくては。

 

 今回は、長期投資について書こうと思います。

 

■「最初の100万円」が重要です

 

 

2023年10月7日現在のポートフォリオ

2023年10月7日現在の比率

★資産額

・米国株:$6766.74(1,010,341円)

日本株:164,500円(7646PLANT・8217オークワ)

・定期預金:350,000円

 

・総合計:1,524,841円

 

 最近、自分のポートフォリオを見ることがあまりなかったのですが、知らないうちに株価が落ちています。特にMKC(マコーミック、調味料の会社です)など、株価が買い入れたときから2/3ほどにまで落ちています。

mccormick.youki.co.jp

 MKC(マコーミック)は日本でいうところのS&Bとかハウス食品のような会社であり、配当金はそれほど高くはないものの優良な会社です。日本国内でも子会社の「ユウキ食品」として展開しています。

 

MKC子会社・ユウキ食品の製品 出典:ユウキ食品株式会社様



 こうした「配当利回りが高くないけど優良な会社」は、株価が急落したときに拾えるとお得です。普段から「安くなったら買いたい株リスト」を作っておくといいかもしれません。

あら、いいのが落ちてるじゃない!・・・出典:Wikipedia

 

 さて、株価が落ちているとはいえ、150万円くらいの資産があるようです。

 

 確かに少ないといえば少ないですが、数年前まで借金を抱えていたことを思えば「かなりの成果」だと思います。借金を完済したうえ、少しでも資産があるのだから。

 

 

 

 

 貯金にしても株にしても、最初の100万円を超えるまでが大変です。

 

 ネット上のコピペで「100万円貯めると人生が変わる」というのがありますが、あれは本当だと私は考えます。

100万円貯めるコピペ 出典:Twitter

 

■私のポートフォリオは防御を重視

 私・シーラカンスポートフォリオはかなり守備に振り切った構成にしており、比率的には

 

・米英国株80%(16社、将来的には各社5%くらいに均等に)

・国内株少々(優待狙いで地方のスーパーの株を2社買いました)

・定期預金20%(比率が少なくなったら株を休んで補充)

 

 というのを目標にしています。

 

 「全財産(資産)の80%を外国の株で持つ」という思い切った投資をしている代わりに、構成銘柄は守備を意識して選びました。

 

★米・英国株16社

・KO(コカ・コーラ

・PG(プロクター&ギャンブル)

・JNJ(ジョンソンエンドジョンソン)

・PFE(ファイザー

 

・MMM(スリーエム

・PEP(ペプシコ

・MCD(マクドナルド)

・WMT(ウォルマート

 

・MKC(マコーミック)

・PM(フィリップモリス

・BTI(ブリティッシュ・アメリカン・タバコ

・UL(ユニリーバ

 

・GSK(グラクソ・スミスクライン

・DEO(ディアジオ)※ギネスビールなどの製造元

・XOM(エクソンモービル

・V(ビザ)

 

 米国株投資をする人なら大体保有しているようなものばかりです。

 

 食品や飲料、製薬などの「不況でも必要なもの」を扱う会社を好んで選んでいます。

 

 私はこれらの銘柄でポートフォリオを組み、毎月の給料から「その時最も構成比率が低い銘柄」を買えるだけ買っています。どの銘柄も私好みの銘柄であり、どれを買っても嬉しいのです。

 

 手堅い銘柄で固めたことで、年間の配当利回りはかなり低いです。

 

 せいぜい3%ほどでしょう。これはフランスやドイツの国債と同程度です。

 

 それでもあえて今のポートフォリオにしているのは、

 

 「不況を基準にしているから」

 

 です。

 

■その株、半額に落ちても喜んで買えますか

 暴落が起きると、機関投資家の売りが殺到する(機械的損切りする)ため、猛烈な勢いで株価が下がっていきます。売りが売りを呼ぶ状態です。

 

 日本国内の例ですが・・・。

 

 リーマンショックの時、いすゞ自動車の株価が

 

・2007年7月:1426円

・2008年12月:196円

 

 と、7分の1にまで暴落した事例があります。

www.google.com

 不況になると新車の大型トラックは売れませんから仕方ないとはいえ、恐ろしい下げ幅です。

 

 ここまで極端ではないとしても、自分が保有している株の株価が半分になってしまう可能性は十分にあります。問題なのは、

 

・「自分がそれに耐えられるか」

・「自分の心(精神)を守れるか」

 

 ということです。私はあまり精神が太くないため、景気敏感株を避け、不況でも株価の下げ幅が小さいディフェンシブ株を選ぶようにしています。

 

 いざ暴落が来て他の人がパニックに陥っていても、自分の保有資産の損失は知れたものですから、「暴落してもせいぜい半値に落ちるくらいでしょ」「どうせすぐ戻るし」と、気楽に構えていられます。精神的に辛くないのは大きなメリットです。

 

 

 

 むしろ、本当に長期投資を志しているなら。

 

 10年単位でモノを見て、50年先まで考えられる人なら。

 

 暴落はチャンスです。

 

 もちろん「すでに持っている株」は一時的に大赤字になってしまいますが、そんなことはどうでもいいことです。

 

 買い増せば平均取得単価が下がりますし、損益分岐点も下がってくれます。買えば買うほど後でいい思いができます。

 

 私だったら定期預金を全額下ろし、残業や休日出勤、副業をしてでも株を買い増しします。こんなチャンスなど一生のうちに数回しかないからです。

 

 「優良な会社の株が安く放出されている大チャンス」です。

 

 「配当利回りを向上させる唯一のチャンス」です。

 

 配当金が同じで株の平均取得単価を下げられたなら、配当利回りが向上します。

 

 景気が回復し、減配されることがなければ、「株価上昇と配当利回りの向上」の両方を得られます。

 

 そのため、今のうちから

 

・「私はこの会社と一緒に生きていく」

・「この会社とは一生の付き合いになるだろう」

・「この会社は信頼できる」

 

 と確信できる手堅い会社を探し、多少高くても株を買い入れています。

 

 

 

 平時のうちから「株の買い方」「株価の上下動」に慣れておくことで、チャンスを逃さないように準備しています。

 

 似たような手法として「暴落投資法」(暴落するまで貯金して、暴落したら株を買い漁る)というのがありますが、私にはできそうにないため、毎月コツコツ株を買い続ける手法をとっています。

 

 優良な会社を分散して買い入れていれば、ひどいことにはならないでしょう。

 

 また私のポートフォリオはかなり手堅い構成であり、これでダメだったら、もう何をやってもダメだろう・・・という自信もあります。逆に言えば、

 

・「日本かアメリカが共産主義国家になった」

・「貨幣経済が崩壊して物々交換が始まった」

・「政府が民間人の株式を没収し始めた」

 

 くらいのことがない限りは大丈夫でしょう。

 

■難しいことしない、無理しない

 私個人の意見ですが、

 

 「長くやるならシンプルに」「分かりやすく」

 

 がいいと考えています。

 

・個別株をやるなら保有銘柄を管理できる程度に抑える

・よく分からない新しい商品を買わない(株、債券、不動産、貴金属などで十分)

・投資に時間をかけられないなら優良なETFに任せる

・よくわからない会社の株に飛びつかない

・自分が利用する製品やサービスを提供する会社の株を買う

 

 ということですね。

 

 長期投資の神様であるウォーレン・バフェット氏も

 

 「自分の分かるもの・よく理解できるものにしか手を出さない」

 

 と言っています。

 

 また彼自身のポートフォリオもKO(コカ・コーラ)やBAC(バンク・オブ・アメリカ)など、普通の個人投資家が選ぶような大型銘柄を選んでいます。

 

 難しい投資をしなくても、無理して危ない銘柄を選ばなくてもいいということです。

バフェット銘柄(2022年) 出典:豊トラスティ証券様

 

 

 良く慣れ親しんだ会社の株を買っていれば、金額が大きくなっても怖くありません。

 

 また、暴落して株価が落ちてもニコニコしながら買い増しができます。自分の中で「この会社はきっと大丈夫」と確信があるから、不安がないのです。

 

 ところで、私・シーラカンスはGSK(グラクソ・スミスクライン)が急落しているときに買いを入れ、少し下がってから株価が上がったことがあります。

coelacanth-foundation.hatenablog.jp

 不安は確かにありましたが、「イギリスで一番大きな製薬会社が潰れるとは考えにくい」と、思い切って買えました。小さな成功体験ですが、自信が付きました。今後も同じように急落していている株を果敢に買っていける気がします。

 

 しっかりした銘柄を選び、シンプルな手法を選び、守りを固めることで、投資を一生続けていきましょう。