こんにちは、シーラカンスです。
先月、福井県のスーパー「PLANT」(7646)の株を買い入れました。
以前、三重県に行ったときに偶然このスーパー(志摩店)で買い物をしたことがあり、ホームセンターとスーパーが一緒になったような店舗に新鮮さを感じ、興味を持ったのです。お惣菜が美味しかったのも好印象でした。
その後このスーパーが上場していることを知り、いつかこの会社の株を持ちたいと思っていました。
そして先日、100株を買い入れることが出来ました。嬉しいです。
■株を買う前に自分の目でチェックすれば迷いません
もちろん「スーパーだったら何でもいい」訳ではなく、
・財務や経営状況を確認し、
・複数の実店舗で買い物し、
・総菜やお寿司を実際に食べてみて(味つけ、寿司のネタが薄くないかどうか)、
・店内の清掃具合を見て(トイレなどの清掃が行き届いているか)、
・鮮魚コーナーで魚の目を見て(鮮度の確認)、
・肉コーナーで肉の色や照明の使い方を見て、
・野菜コーナーで葉物野菜がシャキッとしているか見て、
・可能なら本社を見に行って(質素な建物だと好印象、本社は利益を生まないから)
・・・など、自分の目でかなり厳しくチェックしています。
「株を買う」ということは「その会社を見込んでお金を出す」ということであり、「その会社と長く付き合う」ということでもありますから、これくらいはしたいですね。
だって株主という「会社関係者」になるのですから。やっぱり自分の目で確認はしておきたいところです。つまらないこだわりなのかもしれませんが・・・。
自分がお客さんとして利用したときに「何か嫌だな」と思うようなら、株主になんてとてもなれませんし、なりたくもありません。そのため、実際に買い物したり、製品を自分で使ったりするなどのチェックを必ずするようにしているのです。
これは私が米国株を買い始めたときから一貫している考え方です。
・コカ・コーラの株を買いたいなら、コーラを飲んでみる。
・P&Gの株が欲しいなら、H&Sシャンプーで髪を洗い、ジレットでヒゲを剃る。
・JNJの株が欲しいなら、バンドエイドを買ってみる。
・MCDの株を買いたいなら、マクドナルドでハンバーガーを食べてみる。
・・・など、ちょっとしたことですが、やっておくと良いでしょう。自分で味や品質の良さを実感すれば、一切迷うことなく株を買う決断を下せるからです。
だって、自分が「いい!」と思ったのだから。
その結果、自分の中で納得できたため、買い入れを決めました。
地元密着のスーパーですし、よっぽどのことが無い限りは潰れない会社だと思います。何となくですが、この株は売らずに一生持ち続ける気がします。
・・・なぜか?
実際に福井県の本社(の横の坂井店)に調査に行き、「大丈夫そうだ」と確信できたからです。
かなり遠く、片道6時間以上運転しましたが、それだけの価値はあったと思います。
PLANTへの実地調査については、店舗外観などの写真を撮ってきましたので、また記事を書いてお伝えします。
投資家たるもの、「実際に行ってみる」というフットワークの軽さは大事にしたいですね。実際に見て、感じることで、長期投資が怖くなくなります。
この会社の事業が「地方のスーパー」(=その地域で最強のシェア)という点も好みです。実店舗もあり手堅い業種であり、経営ミスや集団食中毒などの大事故でも起こさない限りは安定して稼いでいけると考えるからです。
確かに利益率は高くないのかもしれませんが、周辺に住む人たちが定期的に買い物をすることで安定収入が見込めます。自分自身もそうですが、特に理由が無い限りは近所のスーパーで買い物しますから。
人にもよりますが、大体週に2~3回くらいは買い物に行くと思います。そのたび売り上げがチャリンチャリンと入るのです。私個人としては、世間一般で言われるほど不安定な業界ではないと感じます。きっと長く付き合えるでしょう。
・PLANT(7646):福井県のスーパー、ホームセンターが充実
・オークワ(8217):和歌山県を代表するスーパー、鮮魚が特に良い
どちらも「その地域でシェアトップ」であり、配当も優待も出ます。
多分私は、スーパーが好きなんだと思います。
個人的にご当地スーパーを巡ったり、総菜を買ってみるのが好きですから、選ぶ銘柄にもそれが表れているのでしょう。
長期にわたって株を持とうと志すなら、自分の「好き」を優先させるのも良いと思います。
■リスクヘッジとしても
また、リスクヘッジという点で考えても、スーパーの株は面白いな、と思います。
私・シーラカンスは元々米国株投資家であり、KO(コカ・コーラ)やPG(P&G)JNJ(ジョンソンエンドジョンソン)などの世界的かつ手堅い企業の株を選び、16社に均等になるように投資しています。
手堅い会社を選び、しかも16社に分散していますから既にリスクは相当下げられているわけです。
そのため、日本株で大企業を狙ったり、高配当を狙ったりまではしなくてもいいかな・・・と考えるわけです。米国株で十分に叶っていますから。
私が保有している2社の国内株は、正直なところそれほど大企業ではありませんし、配当が特別に良いわけでもありません。そもそも、PLANTの場合、私の県には1店舗もありません。偶然縁があって知っただけです。
それでも買ったのは「投資家として面白い」と思えたからです。
・自分で実際に買い物に行けます。
・自分で実際に総菜などを食べてみることができます。
・地域によって総菜の味付けが違います。
・優待券をもらって、それを使ってみることができます。
・会社ごと(地域ごと)に違った文化・名産品を感じられます。
・陳列や売り方など、自分のよく行くスーパーとの違いを感じられます。
・経営戦略や出店計画などが分かりやすく、身近に感じやすい業種です。
・スーパーは「商業・流行の最前線」であり、興味を持つと投資に役立ちそうです。
・もちろん日本株ですから株主総会にも呼ばれますし、質問もできます。
・「ご当地スーパー巡り」をするくらいにスーパーが好きで、興味を満たせます。
投資家として考えたとき、面白い業界だと思ったのです。
また私・シーラカンスの場合、
「製品を作る会社」(KO・PG・JNJ・MMMなど)
の株がポートフォリオの大半を占めており、
「製品を売る会社」
の株がWMT(ウォルマート)くらいしかなかったため、日本株では小売業の株を買うのもバランスが取れていいかな、と考えていました。
もう少しリスクを取った銘柄・業種を選んでも良かったのかもしれませんが、私にとってはスーパーの株が合うようです。持っていて安心していられます。
好きと思える会社の株を持ち、楽しく投資を続けていきたいですね。