こんにちは、シーラカンスです。
ここ最近、株を買うことが出来ていません。仕事を辞めた(有休消化中です)のもありますし、今月にマイカーの車検もあるためです。
しかし、それでも「保有」だけは続けています。
「何もしない(休むも相場)」
・・・これもまた、一つの「戦略」と言えるかもしれません。
売ったり買ったりだけが、投資ではないためです。
また、「放っておいても大丈夫」な銘柄しか持っていないためです。
私は米国株を主力としていますが、投資への姿勢はETFや投信を持つ人に近いかもしれません。
今回は、「投資スタイル」について書こうと思います。
■自分の資産を簡潔に説明できますか
私・シーラカンスは、
・米国株12社
・英国株4社
・優待狙いの国内株2社(地方のスーパー)
・定期預金少々
という形で保有しています。
全て個別銘柄であり、一言で説明するなら「株8割・現金2割」となります。
私の場合、投資信託やETFなどは一切やらず、全て自分で個別銘柄を選んでポートフォリオを組み、その通りに買い続けています。これは、好みの問題ですね。
私の資産は株と現金だけであり、シンプルな構成です。
管理しやすく、異変にも目が届きやすく、気に入っています。
■相場や情勢なんて気にしたくない
私・シーラカンスは、実はニュースや相場とは、あえて距離を置いています。
私は証券会社の社員ではないですし、そもそも相場などを気にしながら運用するようなアグレッシブな運用はしたくないからです。
また、私が自分で下手に分析を試みるよりも、他の方の記事を頼ったほうが的確だからです。「自分にとって難しいことは避ける」「分かる人の力を借りる」のも一つの手だと考えます。
私にとっては、米国の政策金利より、今日の夕飯を何にするかの方が重要なのです。
私にとって、FRBの議長が何を言っているかより、家族が次の休みにどこに行きたいかを聞く方が重要なのです。
投資家としてはちょっとどうなの? と思いますが、私はこれでいいと思っています。
私の人生、投資が全て・・・「目的」ではないからです。
あくまでも「自分と家族の生活」がまず第一であり、投資はそれを将来的に下支えするための「手段」でしかないのです。私は、ここを間違えないように心がけています。
つまり、「必要以上に投資を気にしない」ということですね。
そもそも、私が色々気にしたところで株価は上がりません。
私が市場のことを考えたとしても、市場は私のことを考えてなどくれません。
そんな「突き放した距離感」で運用していますが、今のところ大儲けも大損もせず、それなりにうまくいっています。
■銘柄はディフェンシブが好み
私の保有銘柄は、ほぼ全てがディフェンシブ銘柄であります。唯一の例外はV(ビザ)くらいでしょうか?・・・いや、これもある意味ディフェンシブ銘柄かもしれませんね。
以下、私の保有している銘柄を紹介します。
・KO(コカ・コーラ)
・PG(プロクター&ギャンブル)
・JNJ(ジョンソンエンドジョンソン)
・PFE(ファイザー)
・MMM(スリーエム)
・PEP(ペプシコ)
・MCD(マクドナルド)
・WMT(ウォルマート)
・MKC(マコーミック)
・PM(フィリップモリス)
・UL(ユニリーバ)
・GSK(グラクソ・スミスクライン)
・DEO(ディアジオ)
・XOM(エクソンモービル)
・V(ビザ)
・7646(PLANT)※福井県のスーパー
・8217(オークワ)※和歌山県のスーパー
すべて、私・シーラカンスが「多分大丈夫」と確信できた銘柄です。店舗に実地調査に行ったこともありますし、実際にコーラを飲んだりシャンプーを使ってみたりもしました。
その上で「この会社は大丈夫」「長く付き合いたい」と感じられた会社の株のみを買っていますから、不安がないのです。
それゆえ、ある程度放っておいても大丈夫なのです。
不安がないから、「握力」も必要ありません。
そもそも、「握力」という発想に至りません。
株価が上がれば気分がいいですし、株価が下がれば買い増しのチャンスです。
どっちに転んでもいいようなポートフォリオを組んでいます。
■「将来的にどうしたいの?」を考えていますか
私の場合、「定年の時に資産が2倍くらいになってたら嬉しいな」と考えました。
ここから、どんどん逆算していきました。
(私・シーラカンスを30歳と仮定して、定年を60歳とします)
投資期間は30年。
この30年間で、年間100万円を投資に回せたとして、元本は3000万円。
この3000万円が6000万円に増えていれば嬉しい・・・というわけです。
計算してみたところ、年利が4~5%取れれば達成できるようです。
実際には自分自身の入金力向上や株価の上昇、配当再投資などもありますから、配当利回りは3%ほどあれば大丈夫だという結論に至りました。
調べてみると、この利率はディフェンシブ株や先進国国債で十分に達成できると分かりました。時間をかけられる分、安定性の高い銘柄でも十分儲かると知ったのです。
いくつか、現在の利回りを調べてみました。手堅い投資先であっても、私の投資目標を叶えてくれることが分かります。
・KO(コカ・コーラ):3.14%
・PM(フィリップモリス):5.69%
・UL(ユニリーバ):3.91%
・フランス国債10年物:2.81%
・米国債10年物:4.23%
そのため私は、ディフェンシブ株を主力として運用しています。
反対に、「5年で資産を2倍にしたい」となると、年利20%を狙わねばなりません。
そうなると「配当株への長期投資」では達成できません。
あるいは、成長株への投資でしょうか。
目標に応じ、戦略も変わってきますね。
どんな目標であれ、大事なのは「自分がいつまでに、どうしたいのか」を定めて逆算することですね。
あくまでも、「自分が」です。
それが定まれば、自分の投資スタイルが決まります。
「自分が」投資の基準となりますから、他人がどれだけ儲かろうが、損しようが惑わされなくなります。また、メンタルも安定します。
落ち着いて投資に取り組めますから、大失敗もしなくなります。
■自分なりの戦略でいきましょう
このブログの読者さんには、配当株投資以外にも、様々な投資をされている方が多くおられます。
例えば不動産投資を専門とする方。
REITを専門に研究されている方。
不動産を自ら手入れし、経営されている方。
特定の業種の個別株を研究し、適宜入れ替えしながら保有する方。
時間の投資(読書)に情熱的に取り組み、戦略をさらに磨く方。
全ての方に共通するのは「自分の得意とする方法で資産運用に取り組んでいる」ということです。全員、「自分に適した方法」を見つけ、それを武器としているのです。
そうした方はやはり、成果を上げているようです。
私の場合は、
・「手堅い必需品株を買い続ける」
・「利回りは投資期間でカバーする」
・「買ったら鈍感に持ち続ける(どっしり構える)」
のが「自分なりの戦略」です。
リスクとリターンを考えた上で、自分に適した投資対象・投資手法を確立できたら、恐れずに貫きましょう。焦らず、自分のスタイル・自分の速度でいきましょう。
運用は、「1円でも殖やせたなら成功」です。
負け(大損や退場)を避けられれば、残るのは「勝ち」だけです。
明治時代に活躍した投資家である本多静六先生も、著書の中で同じようなことを指摘していますので、紹介します。(恐らく『私の財産告白』の一節だったと思います)
・「初めの間は手堅く勤勉生活を続けていて、急に途中からぐれ出す(グレる)人々を多く見掛けるが、仔細にこれを調べてみると、いずれも功を急いで不堅実なやり方をしたものばかりである」
・「すなわち、実力相当な進み方をしていればいいのに、資産不相応な勝負をしたり無理算段の投資をしたり、おのれの器量以上の大きな仕事や不慣れな事業に手を染めたり、とにかくいたずらに成功を焦ったり、堅実に欠くに至った人たちが失敗に帰しているのである」
この本の初版は昭和25年。平成に入ってから復刻版が出版されました。今でも通用するような内容が多く、とても参考になります。
人間の欲望、弱さというのは、どの時代の人でも変わらないのかもしれません。
私・シーラカンスも、焦らないように気を付けます。