買う基準は「相場」ではなく「自分」

 こんにちは、シーラカンスです。

 

 私はよく米国株関係のブログやサイトを読みますが、多くのサイトで

 

・「来年は暴落の可能性、ポートフォリオを変える」

・「市場の状況を見て割合を変える」

 

 という記述を目にします。

 

 ETF投資信託を主力にする投資家さんで

 

 「どんな状況でも同じものを積み立て続ける」

 

 と決めて実行している方は多いですが、個別株投資家さんでこの考え方を取り入れている方はほとんど見かけませんね。

 

 私・シーラカンスのように

 

 「個別銘柄でポートフォリオを組み、これと決めた銘柄を買い続ける」

 

 という人は少数派のようです。

 

 まあ、退屈ですから・・・。人気のない手法です。

 

 リスクもあります。16社にしか分散していませんから。

 

 ところで、米国株を買っているとはいえ、実は私は経済的な知識や社会情勢についてはあまり詳しくありません。正直、投資先企業の社長の名前も知りません。興味もありません。

 

 そのため「相場の状況を見ながら」とか「経済統計を分析しながら」という投資手法はあえて採らないようにしています。

 

 失敗するのが目に見えているからです。私には無理。

 

 適した手法は人それぞれ。無理をしないようにしています。

 

 今回は、「相場」ではなく「自分」が基準、という記事です。

 

■私は「相場」に翻弄されたくない

 私は米国株を「運用」しています。

 

 「運用」です。「相場を張りたい」わけではないのです。

 

 「運用」というと、

 

・鉄道会社の車両のやりくり

・資産の積み立て方の構成

・運送会社ならトラックを何年使うか、来年に何台新車に更新するか

・年金なら、徴収したお金を計画通りに債券などに割り振ること

 

・・・など、

 

 「事前に計画を立てて、その通りにしていくこと」

 

 という意味で使われる言葉です。

 

 高額な固定資産や投資資金、仕事に必要な工作機械や車両、工場などをどう動かしてどう使っていくのか・・・などを考え、実行していくイメージですね。

 

 私・シーラカンスも同じ意味合いで「運用」という表現を使います。

 

 つまり、

 

・「ポートフォリオを決める」(買うものとその割合を決めておく)

・「足りないものを買い足す」(構成比率の最も低い銘柄を機械的に買う)

・「それを延々繰り返していく」

 

 ということです。

 

 この場合、「何を買うか?」という基準は「自分の計画」となります。

 

 相場がどうであれ、買おうとする株が高かろうが安かろうが、あくまでも

 

 「計画に従い、足りないものを買い足す」

 

 だけであります。

 

 ほかに大きく値下がりしている株があっても、あくまでも

 

 「構成比率の低い銘柄」の補充を最優先

 

 し、ルールを曲げることはありません。

 

 なぜなら、

 

 「投資しているのは私」「計画を決めたのも私」

 

 だからです。自分が稼いだお金で、自分が投資資金を出し、自分がファンドマネージャーとなり、自分のために運用している・・・という意識があるからです。

 

 「投資の主導権」は、あくまでも自分で握りたいのです。

 

 『顔も姿も見えない「相場」に、なぜ判断を左右されなきゃいけない?』

 

 『運用しているのは私だぞ!!』

 

 『基準は私だ!! 私が決める!!』

 

 という思いがあるからです。

 

 そのため相場の状況によって買う銘柄を変更したり、買うのをやめたりすることはありません。

 

 私は「相場」に左右されたくありません。投資判断はすべて自分が下します。

 

■困難な状況でも買える株を選んでおく

 その時々によって、景気が良いときもあれば悪いときもあります。

 

 特にリーマンショックの時は悲惨でした。

 

 私の父も解雇されましたし、私自身も高校卒業後の就職にとても苦労しました。

 

 リーマンショックから数年経ったとはいえ、東日本大震災もありまだまだ景気が低迷していたからです。

 

 その後「アベノミクス」などで景気が回復しましたが、コロナショックでまた景気が悪化しました。今現在も、これからどうなっていくのか全く分からない状況です。

 

 このように、ここ10年間だけでも景気は大きく左右しています。

 

 一方で私の投資は一生続きます。多分、50年くらいは続けることになるでしょう。

 

 景気の良し悪しに関係なく、私の投資は続きます。

 

 景気がどうであれ、株を買い続けるしかないのです・・・。

 

 景気も最悪、株価は全盛期の半分以下、職を失った人もあふれ、自分の会社からもリストラされる人が出て・・・。自分の給料も下がり・・・。

 

 そんな困難な状況であっても買える株を選ばなくてはいけません。

 

■「ディフェンシブ銘柄」と「心の支えとしての配当金」

 景気のいいときだけ株を買い、景気の悪いときに狼狽売りしていては、永遠に儲かりません。売却益を狙いたいなら

 

 「不況時に買って好況時に売る」

 

 のが成功確率が高いでしょう。また、配当を狙う場合も

 

 「不況時に買い漁って一生握り続ける」

 

 のがいいでしょう。

 

 一時的に大きな損はするでしょうが、長期間にわたって買い続ければ、極端に高くも安くもない「ほどほど」の株価に落ち着いていきますから問題ありません。

 

 一時的に大損しようが高値掴みしようが、どうせ薄まります。心配ありません。

 

 売却益・配当金どちらを狙うとしても、

 

 「不況時にどれだけ株をかき集められるかが勝負」

 

 といえますね。また、特に不況のときには

 

 「配当金が心の支えとなる」

 

 点も大きな魅力であり、見逃せません。

 

 私も人間ですから、不況が来たらきっと心が揺らぐでしょう。

 

 自分の投資判断に自信がなくなり、売却すら考えるかもしれません。

 

 買ったそばから損失が膨らみ続け、心が折れるかもしれません。

 

 「本当に株を買い続けていいのかな?」と。

 

 そうしたとき、配当金があれば何とか投資を続けられるでしょう。

 

・「配当がある=不況下でも会社はうまくいっている」

・「この会社を買い続けても大丈夫だ」

・「きっと潰れることはない」

 

 という「精神的な支柱」となり、私の投資を支えてくれると確信しています。

 

 

 そのためにも

 

 「不況でも投資を続けられるような手堅い銘柄」

 

 をポートフォリオに組み入れることを私はおすすめします。

 

 「退屈」と思われがちなディフェンシブ銘柄ですが、意外とメリットも多いです。

 

・爆発的な利益は得られない代わりに、大失敗もしづらいです。

 

・売買益には敵わないとはいえ、定期預金よりいい利率で配当金が受け取れます。

 

・必需品株であれば、不況下であってもある程度値段が付きます。

 

・「テンバガー」などを狙えない代わりに、「株価10分の1」も考えにくいです。

 

・ドラッグストアに行けば、自分の投資先企業の製品を見ることができます。

 

・値動きは緩慢であり、安心してぐっすりと熟睡していられます。

 

 このように、大儲けは出来ない代わりに大損害にもなりにくく、安心して投資を続けられます。安心感が大きく、慎重派の投資家さんも取り入れやすい手法だと考えます。

 

 投資の世界には色々な投資手法がありますが、私・シーラカンスとしては

 

 「自分を基準とする」

 

 「コツコツとディフェンシブ銘柄を買い続ける」

 

 「売買益ではなく配当金を狙っていく」

 

 という手法をおすすめします。

 

 投資手法を状況によって変えるにせよ、同じ銘柄を買い続けるにせよ、自分なりの「芯」「投資判断」をもって、悔いのない投資を続けていきたいですね。