「働けなくなる日は必ず来る」という現実

 こんにちは、シーラカンスです。

 

 先日、ある読者様からおススメしていただいた「ゆずシトラスティー」(アイス)をスタバに行って飲んできました。

 

 ゆずの果肉がしっかり入っていて食感が楽しく、また甘すぎないため飲みやすく爽やかな風味で、とても美味しかったです。

 

 美味しいものを紹介していただき、ありがとうございます。

ゆずシトラスティー 出典:スタバで暮らす様

 最近、スタバにも「甘くない」、もしくは「甘さ控えめ」のメニューが存在することを知り、何回か行くようになりました。あのおしゃれな雰囲気がいいですね。

 

■スタバの株が気になります

 

 また、投資対象としても興味が出てきています。

 

 個人的な考え方ですが、スタバは「コーヒーを売る店」というだけではなく、「おしゃれな空間でコーヒーを飲むという体験を提供するサービス業」かもしれない・・・と思っています。つまり、「雰囲気」「オシャレさ」「居心地の良さ」も商品の一部かもしれないと。

 

 そう考えたときに、「意外と長期投資に適しているかもしれない」と思ったのです。

 

 美味しい飲み物が飲みたい。

 

 フラペチーノと自撮りしてインスタに上げたい。

 

 コーヒー飲みながらMac開きたい。

 

 スタバのカップを持って歩きたい。なんかオシャレだし。

 

 季節限定のフラッペを試したい。

 

 

 こうした欲求は、いつになっても、どの国の人でも変わらないと思うのです。

 

 また、イオンなどでコーヒーを飲もうと思えば、真っ先にスタバが思い浮かびます。

 

 そのため、「投資先として面白そう」と感じたのです。

 

 もう少し調べたり、実際に店に行くなどして、練ってみようと思います。

 

 もしかしたら、ポートフォリオに加えるかもしれません。

 

 

■同僚が休職しました・・・将来の自分の姿?

 先日、私の同僚の運転手が入院することになりました。糖尿病の合併症で視力がかなり落ちたようです。

 

 私と同僚はどちらもトラックの運転手ですので、目が見えにくいと危険であり、働けません。同僚は治療のため、休職することになりました。

 

 彼は元々、観光バスの運転手やトラックの運転手としてキャリアを積んできたわけですが、今後こうした仕事に復帰できるかも分かりません。視力が回復するかどうかですが・・・おそらく厳しいでしょう。

 

 他の職種に転職しようにも、彼は50代であり、糖尿病を抱え、家族を養わなくてはいけないわけで、かなり苦労するだろうと思います。何とか社内の配置転換(運転手→倉庫作業員やリフトマンなど)で勤務を続けられればいいですが、トラックを降りれば給料は下がります・・・。

 

 確か娘さんがいて、家のローンもあったはず。

 

 なんか、前々から「体調が悪い」「疲れが取れない」って言ってたな・・・。

 

 そんな同僚を見て、

 

・「彼の姿は、20年後の自分の姿かもしれない」

・「決して他人事ではなく、自分も似た状況になるかも」

 

 とヒヤリとした気持ちになりました。

 

 「ああ、いつまでも働けるわけじゃないんだ」と。

 

■「働けなくなる日」はいつか必ず来る

 先に紹介した同僚の場合は、50代でその危機を迎えています。

 

 運送会社では社員の平均年齢が高く(50代以上が大半で20代は極端に少ない)、50代といえば運転経験が豊富な「会社の主戦力」であります。

 

 同僚の場合、部品メーカーと物流ターミナルを結ぶ「定期便」を何年も担当しています。出入りする工場の人とも信頼関係ができており、何もなければ定年までその便を担当していただろうと思います。

 

 

 

 私の勤める会社の定年は60歳ですが、65歳まで再雇用として働くこともできます。ちなみに給料は現役時代の80%くらいは出るようです。他でアルバイトするよりは格段に条件がいいですね。

 

 私の同僚の中にも、定年で辞めずに運転手を続けている人が何人かいます。

 

 

 

 運転手個人としては慣れた仕事で再雇用として働けますし、給料もそこまで落ちません。また、やはり「トラックに乗り続けられる」というのは嬉しいものです。

 

 トラックの運転が好きだからこそ、運転手として勤め上げたわけですから・・・。

 

 会社としても人手不足を先送りできるため、双方にメリットがあります。

 

 また内勤の「点呼係」(出発・帰庫時に免許証やアルコールチェックをする担当者)であれば体力仕事ではありませんから、さらに長く働けます。私の会社では、73歳の点呼係さんがいるほどです。

 

 私の勤務先の場合、60歳を過ぎても働く選択肢もありますが、それでもいつかは働けなくなる日はやってきます。

 

 必ずです。

 

■「給料が入らなかったら」を考えるようにしています

 私はアラサーであり、定年まで30年あります。

 

 「あと30年も働くのか(うわぁ)」と思いますが、考えようによっては「運がいい」のかもしれません。

 

・「働けなくなる日がいつか来る」

・「資産や貯金がないと詰む」

 

 という当たり前だけど忘れがちな現実に備える時間が十分にあるからです。

 

 私がそういったことを考えるようになったのは「私が賢かったから」ではなく、

 

 「痛い目を見て思い知らされた」

 

 からです。もうあんな不安でみじめな思いはしたくない・・・。

 

 

 

 

 私・シーラカンスは工場派遣の仕事で左手親指に労災を負い、何の補償もなしに解雇されたことがあります。

 

 また、勤めていた介護施設が突然倒産し、給料が未払いになったこともあります。

 

 鋼材を扱う会社にいたときはパワハラに遭ったこともありました。

 

 私の職歴はかなりぐちゃぐちゃですので、色々な経験をしました。

 

 

 そのため、

 

・「自分が働けなくなったら」

・「給料が入らなかったら」

・「明日クビになったら」

 

 といったことを意識するようになりました。

 

 私が熱心かつコツコツと投資を続けているのも、「毎月発生する固定費」を極力背負いたくないのも、この考えによるものです。

 

 働ける今のうちに積極的に資産を買っておき、将来困るであろう自分自身を救ってあげたいのです。

 

 貯金があれば。資産を持っていたら。

 

 少なくとも、食いつなぐことはできるでしょう。

 

 ご飯を食べられるなら、次の手も打てるでしょう。

 

 だからこそ、今のうちから備えています。

 

 

■タイミングなんて気にしません

 私は給料が入ると、生活費や支払いを除いたお金で、買えるだけ株を買います。

 

 変な誘惑や迷いに負けないように、給料日当日か、遅くてもその翌日には買い付けをしています。あればあるだけ使っちゃう人ですから、迷いを断ち切るためそうしています。

 

 買う株は「自分のポートフォリオの中で構成比率が最も低い銘柄」です。

 

 私のポートフォリオは米国12社、英国4社の合計16社をメインとしています。

 

 これ以外に定期預金少々と優待株2銘柄がありますが、基本は米・英国株でポートフォリオを作っています。

 

 買う株は自動的に決まるわけですし、毎月の給料から買うために「時間の分散」も効きます。そのため「タイミング」というのは気にしていません。

 

 景気のいい悪いも、株価の高い安いも、まったくどうでもいいことです。

 

 大事なのは「私の」資産がどうなのか? ですから。

 

 足りなければ買う。それだけです。

 

 どの銘柄も私好みであり、どれを買っても嬉しい、ということもあります。

 

■将来は分からない、だからこそ「分散」です

 

 優良企業ばかりを選んでいますが、それでも民間企業である以上、1社くらいは潰れるかもしれません。でも私はそれでもいいと思っています。そのために「分散」しているからです。

 

 もし将来確実に株価が100倍になる銘柄があり、それが分かるのであれば、そもそもポートフォリオを組む必要などないでしょう。全財産を賭ければいいのです。

 

 しかし当然ながら、そんな夢のようなことはあり得ないわけです。

 

 だからこそ「複数の銘柄に分けて資産を持つ」のが大切です。

 

 あるいは「株と不動産と貴金属」など、商品自体の分散も良いでしょう。

 

 私の場合、自分で個別株を買い、自分で運用するのが好きですから個別株をやっています。

 

 16社・各5%になるように買い、残り20%を現金で持っておけば、そうおかしなことにはならないだろう・・・と考えています。

 

 最近ではETF投資信託なども良いものが出ています。手数料もかなり安くなってきました。SP500に連動するものであれば、その名の通り500社に分散してくれますから、これ1本でも十分安全に運用できるでしょう。これもまた「分散」のいい手です。

 

 ポートフォリオを組むということは、「将来は誰にもわからない」というリスクを小さくし、自分にとってのリスクとリターンのベストバランスを探って組み合わせるということです。

 

 ベストなポートフォリオは、1人1人違います。

 

 その人の収入や職業、経験、性格など、すべて人それぞれだからです。

 

 だからこそ、自分にとって最適なポートフォリオを組めるのは自分だけです。

 

 投資の醍醐味の一つです。

 

■利益は数十年後に出ていればいい

 

 利益を焦ってはいけません。

 

 「大きく儲かる」ということは、「大きく損する」ということでもあります。

 

 将来に備えるために投資をするのであって、ギャンブルしたいわけではないはずです。

 

 確かに堅実な投資はつまらないですが、「安心して熟睡していられる」という最大のメリットがあり、これは決して無視できないことです。

 

 私・シーラカンスは年利3%の配当が取れればいいと考え、運用しています。

 

 これはドイツ10年債(2.67%)やフランス10年債(3.22%)と同等の利率であり、かなり保守的な目標であります。

 

 それでも30年間も複利運用すれば、資産は元手の2倍以上に膨れ上がります。時間はかかりますが、思った以上の利益が出るのです。だからこそ、無理をしたり危険な銘柄を買うことはないと考えています。

 

 安定性を重視して投資しても、十分儲かると知っているからです。

 

 手堅い資産をコツコツ買い、自分自身と株価変動のリスクを考えながら堅実な運用に徹し、少しずつ少しずつ、資産を積み上げていきましょう。

 

 定年を迎えたその日に。

 

 「貯金すらもほとんどない」か。

 

 「数千万円分の株があるし、配当も入ってくる」か。

 

 私なら、後者の状態で定年を迎えたいです。