トラックは好きだけど・・・転職を考えています


 こんにちは、シーラカンスです。

 

 今回は、個人的な雑記を書こうと思います。

 

 完全に愚痴です。投資の話は一切していません。

 

 ただの個人的な愚痴ですが、今後のために書き残しておきたいのです・・・。

 

■運転の仕事自体は好きです

 私は今、4トントラックで自動車の部品を運ぶ仕事をしています。

4トントラックの例 出典:ヨシノ自動車様



 部品メーカーを回り、物流センターに届けています。

 

 ネジや歯車など、自動車製造に必要な部品を集荷しています。重たい金属部品の場合、1箱20キロくらいの部品を扱うこともあります。

 

 毎日同じ時間、同じ工場を回り、同じような部品を積み込んでいきます。

同業他社さんの例、私の仕事もこんな感じ 出典:日豊高速運輸株式会社様



 部品メーカーに行く時間が「時刻表」で決まっているため、「長距離の大型運転手」というよりも、路線バスや観光バスの運転手さんに近い働き方かもしれません。

 

 

 

 私・シーラカンスは朝2時起き・朝3時出社のかなり朝早い便を担当していますが、なんだかんだ慣れて3年が経ちました。早朝の工場は誰もいませんので、気楽に積み込みができるのがいいですね。

 

 荷物を傷つけず、時間を守ってさえいれば、自分のやりやすいように仕事ができます。基本的に一人で仕事をしますから、私のように人付き合いや話すことが苦手な人にとって、トラックの運転手という仕事は適していると思います。

 

 もちろん他社の運転手さんや部品メーカーの出荷係さんと話すことはありますが・・・。

 

 基本的には挨拶してニコニコしていれば歓迎してくれます。

 

 話題も仕事についての話(特殊な行き先の荷物があるよ、など)が主ですから、話がうまくなくても何とかなります。営業さんのように「話す」「説明する」のがメインというわけではありませんから、今の仕事は自分に合っていると思います。

 

話下手でも何とかなります 出典:いらすとや様



 

 

 私にとっては、今の仕事は、

 

・「一人で仕事をしていられる」

 

・「ある程度自由に放っておいてもらえる」

 

・「話がうまくなくても仕事ができる」

 

 といった点に魅力を感じています。だからこそ、多少条件が悪くても今の仕事を続けてこれたのですね。

 

 たとえ朝2時起きでも。

 

 給料が手取り22万円くらいで、上がる見込みがなくても。

 

 台風の中でも荷役しなくてはいけないとしても。

 

 たとえ夏に熱中症で倒れそうになっても。

 

 いろいろと言いたいことはあるものの、私の中の「許せる・許せないライン」で考えたときに、「まあ、もう少しがんばるか」と思えたからこそ、今の仕事を続けています。

 

 

 

 

 でもそれって、「都合の悪いことを見て見ぬふりしているだけ」かもしれません。

 

 最近、色々と思うところがあって、トラックを降りようと考えています。

 

 大きな事故をやる前に。

 

 無事故で終われるうちに。

 

■運転手にリスクだけ負わせる

 私の仕事の場合、納入先の物流センターが荷主さんにあたります。

 

 彼らが何かを運転手に指示する場合、物流センターの班長さんから私の会社の係長(直属の上司)経由で伝えられます。どの業種でもあるでしょうが、指揮命令権の関係でこうなっています。

 

 そのため、何かを変更する際に、

 

 「物流センターの輸送係と自社の係長が勝手に決めて、ある日突然命じてくる」

 

 という事例が度々あります。

 

 「え、私何も聞いてない・・・」

 

 形は違うにしても、どの会社でも、よくあることだと思います。

 

 まあ、それ自体はいいでしょう。

 

 ただ、どうしても許せないことがありまして・・・。

 

 

 

 結論から言ってしまえば、

 

 「他社がやってた荷物もお前が載せろ」(何かあったら責任はお前な)

 

 と言ってきたんですね。なぜか上司もノリノリで。

 

 

 私が出入りしているとある部品メーカーで、私の次に積み込むトラックの会社が撤退するらしく、どうにかコストをかけず、今来ているトラックに積ませたいようで・・・。

 

 「あ、あいつのトラックの荷台、まだ積めるじゃん」

 

 と考えたのでしょう。

 

 「荷物を増やされる」ということ自体は別にいいのです。

 

 それが仕事だから。頼まれれば運びます。

 

 問題なのは、リスクだけを押し付けられることです。

 

 何かあったら全部、「運転手個人の責任」なのです。

 

 

・ただでさえ一刻を争う積み込み。時間がオーバーしたらクレームです。

 

・部品を届ける=空箱返却が必要です。運ぶものが増え、単純に時間がかかります。

 

・部品を倒してしまったら悲惨です。無事故手当が引かれます。

 

・始末書を2時間書かされ、めんどくさい「なぜなぜ分析」が始まります。ちなみに「環境が悪い」は認めれず、あくまでも「運転手個人に責がある」という書き方でないと認められません。

 

・「事故速報」として、同じ物流センターに出入りする全ての運送会社に周知されます。個人名は伏せても、部品メーカー名でどの運転手がやったかは分かります。

 

・積みきれなかった時の責任が取れません。自社で臨時トラックを出してもらうのか。もう一回集荷に行くのか。それとも無理やりにでも積み込むのか。

 

・一方、トラックを減らせる分、部品メーカーのコストは減らせます。

 

・輸送量が増えることで、私の会社も運賃が増えます。

 

・ただ私には1円も入りません。むしろ賠償などの責任が増えただけです。

 

 これらのことを考えたときに、「あ、もう無理だ」と思ってしまいました。

 

 責任だけ増えて仕事きつくなるなら。

 

 それで給料がむしろ減る、クレームや事故で査定が下がるなら。

 

 この会社に属している意味はもはやない、と・・・。

 

■上司を信じられなくなった

 この話が持ち上がった時の上司のやり方も、私にとっては耐えられませんでした。

 

 「〇月から2パレット増えます」と、いっそのこと命令してくれたらよかったのに。

4トントラックだと10枚、大型だと16枚積めます 出典:フルハシEPO

 「いまあの工場で何パレット積んでるか物流センターから聞かれてて・・・後何パレット積める?・・・じゃあ2パレットは積めるんだね? そうだね?」

 

 「時間が厳しい? いや時間とかいいから、パレット数を知りたいから・・・」(モゴモゴ)

 

 

 という聞き方をしてくるのです。これが前々から気になっていました。

 

 

 

 言質を取るような聞き方。

 

 「荷主さんから聞かれてるから」と自分には責任はないという言い方。

 

 「お前が積めるって言ったんだろ」と責任を押し付けるための予防線。

 

 「とりあえず自社の運転手に無理させれば解決!」という見え見えの意思。

 

 とにかく事なかれ、荷主にだけはいい顔したいという・・・。

 

 だから部下の乗務員たちに嫌われてるというのが分からないのでしょうか・・・。

 

 

 

 荷主さんと一緒になって騒いでいるのを見て、

 

 「いったいこの人は、どこの会社の社員なんだろう・・・?」

 

 と不信感でいっぱいになりました。

 

 いや、前々から我慢していましたが、今回のことで「もう耐えられない」という方向に振り切れてしまった感じです。

 

 なによりも、私が「ラクな仕事をしている」くらいに思われているのが、どうしても許せませんでした。結構体力的に辛いほうだと思うのですが・・・。

 

 もうそれが悔しくて悔しくて。

 

積み付けだけでなく、ラップ巻きも大変です 出典:まーきちのお気楽生活様

■2024年問題で迷走しているのは分かるけど

 運輸業界では「2024年問題」というのが大きな問題となっています。

 

 運転手に対する残業の規制が厳しくなることで、様々な問題が出ています。

 

 

 

・運転手1人当たりの勤務時間が減る=運べる量が減る・届く日数がかかる

 

・もともと慢性的な人手不足であり、増員する余裕なんてない

 

・求人しても応募がない&免許保有者自体が少ない

 

・メーカー側からするとトラックを増やさなくてはならず運賃がかさむ

 

・残業で稼げなくなり、運転手が転職する

 

 

 

 

 ・・・こうなると、どうなるか。答えは一つです。

 

 「今いる運転手をこき使う」

 

 しかないでしょう。事実、私以外にも仕事を増やされた運転手が出てきています。容積的に積みきれず、より大きなトラックに乗り換えることになった人もいます。

 

 また、荷台の中にラックを置き、2段積みできるようにして対応する場合もあります。確かにたくさん積めますが、運転手の積み下ろしの負担は倍増します。

 

 また重心が高くなり、結構危険でもあります。

 

 ちなみに、荷物と仕事の量が増えたからと言って、給料は1円も増えません。あくまでも勤務時間内にやるべきことが増えただけです。むしろ、「仕事をこなせ、でも残業を減らせ」と言われる分、給料は下がります。

荷台用ラックの例 重ねて積めます 出典:ワコーパレット様

 

 会社側の事情は分かります。

 

 しかしそれに私が付き合う必要ってあるんでしょうか。

 

 物流センター側も様々な時短を模索してはいますが・・・。

 

 運転手からすると「仕事の労働強度が増えた上に給料が減る」わけです。

 

 そのため、

 

 「トラックは好きだけどトラックの仕事が嫌になった」

 

 「運送業から離れたい」

 

 という状態に陥っています。

 

 来年以降、どんどん状況は悪くなる一方でしょう。

 

■次の仕事を考えています

 私・シーラカンスは今、完全に退職に気持ちが傾いています。

 

 自分の中でどうしても許せない一線を越えられましたし、長く務めるには体力的に不安があるからです。

 

 先日の記事で「同僚が糖尿病で休職した」とお伝えしましたが、どうやら彼、退職したようです。

 

 つまり、「病気やけがを負えば、運転手としてはおしまい」ということです。

 

 また、ヘルニアの人が首になった(自分から辞めた?)例も見ました。

 

 さらに、班長以上に出世すれば、欠勤した人の代走などをやりますから、勤務時間が毎日変わります。夜中に電話で叩き起こされることもあります。

 

 24時間対応を求められる・・・ということです。

 

 私にとっては、考えられないことです。

 

 家族に迷惑が掛かります。

 

 それだったらもう、毎日行先も荷物も変わる「フリー便」の長距離運転手のほうが良くない? と思ってしまいますね。

 

 それでなくとも「朝3時発・12時間勤務」という今の勤務もなかなか過酷です。この勤務で手取りが20万円前後ならば、他の職種を探したほうがいいかもしれません。

 

 長く続けられそうな仕事はないかな? と色々と探しているところです。

 

 

 

 

 個人的には、タクシー会社に注目しています。

 

 トラックの運転経験が生かせますし、経験を積めば個人タクシーを開業するという道も開けます。また、売り上げという形で自分の努力が反映されるのも、自分に合っていると感じます。幸い、大型2種免許を持っていますから、応募資格は満たせます。

 

 土地勘があまりないのが問題ですが、入社後に頑張って覚えることになるでしょう。

 

 自分の未来を考えたとき、一番現実的、具体的にイメージできる気がします。

 

 あるいは工場の物流課やリフトマン、ルート営業(機械部品などを配達しながら注文を取る)などもいいかもしれません。

 

 

 

 一応、冬のボーナスを受け取るまでは、何も言わずに平静を装おうと考えています。

 

  ボーナスをもらってマイカーの車検を通し、それから行動しようと思います。

 

 下手に「退職したい感じ」を出してしまうと、転職活動を妨害されたり、退職日を引き延ばされたりなどの報復が考えられるからです。

 

 そのため、最近はあえて同僚などと積極的に話すことはせず、距離を置いています。どうしても余計なことを話しそうになりますし、「どうせ私いなくなるし」と冷めてしまっているからです。

 

 会社の今後のこととか、上司の話しとかされても、正直もうどうでもいい・・・。

 

 「この人も、そんなに嫌なら、愚痴ってないで辞めればいいのに」と。

 

 「自分が好きで入社試験受けたんじゃん、嫌なら辞めればいいのに」と・・・。

 

 また並行して、トラックの中の私物を整理したり、それとなく他の人に仕事を引き継ぐようにしたりと、少しずつ準備を進めています。

 

 

 

 

 私はトラックの運転が大好きです。

 

 でも、長く続けることは難しいでしょう。

 

 少なくとも、今の会社、今の勤務では、私は病んでしまうでしょう。

 

 残念ですが、次の道を少しずつ探してみようと思います。

 

 次は、もう少し人間らしく働ける職場がいいな・・・。