自分なりの「夢」はありますか

 こんにちは、シーラカンスです。

 

 あなたは、投資を続けることで「最終的にどうなりたいか」について、考えたことはあるでしょうか。

 

 投資をするからには「儲けたい」「お金を殖やしたい」と願うのは当然ですが、

 

 あなたなりの「夢」や「望み」、「志」はあるでしょうか。

 

■投資は一生続くよ

 私は、米・英の大企業の株を買い続ける「米国株専門の長期投資家」です。

 

 長期投資家と言っても、「何年間やる」とは決めておらず、おそらく一生投資を続けることになると思います。投資期間を決めないで、一生かけて続けるつもりです。年老いても「コカ・コーラの株価が・・・」とか言ってそうです。

 

 私の場合、「株を売却して大儲け」などの「出口戦略」は決めていません。

 

 出口戦略を考えなくていいという点では気が楽ではありますが、そうなると、

 

・「なんのために投資しているの?」

・「自分はどうなっていきたいの?」

・「結局どうしたいの?」

 

 という疑問が出てきます。

 

 私は「株を買うこと」そのものが、「レアカード」「レアキャラ」を集めているようで楽しいと思っています。

 

 でも、「将来的にはこうなっていたい」という目標・・・「夢」を考えてみるのも良いな、と思ったのです。

 

■目標があるといいですね

 「シジフォスの苦役」という言葉があります。

 

 語源はギリシャ神話で、シーシュポス(シジフォス)という登場人物が

 

・山の上まで岩を上げる

・神様が岩を転げ落とす

・また持ち上げる

 

 を永遠にやらされる話です。

 

 「穴を掘らせて、埋めさせる(をずっと繰り返す)」・・・意味のない作業を延々と繰り返させて、精神を痛めつけるという拷問がありますが、その元ネタとなった話です。

 

 人間は、目標なしには、そんなに頑張れないのです。

 

 ゴールのないマラソンは、ただただ地獄なのです・・・。

 

 それだけに、たとえ小さくても、傍から見たらしょうもないことでも、何でもいいから・・・。

 

 「目標」が必要です。

 

 それも、「小さな目標」が。

 

■達成感を味わおう

 目的地のない航海など、「遭難」「漂流」でしかありません。

 

 「目的地」(目標)が必要です。

 

 私の場合、

 

・「配当金で缶ジュースを買ってみたい」

・「まず、配当金というものをもらってみたい」

 

 という「小さな目標」をきっかけに、投資を始めました。

 

 しょうもないといえば、しょうもない。でも、それでいいのです。

 

 目標が叶えば、嬉しくなります。

 

 嬉しくなれば、もう少し大きな目標を抱くようになります。

 

 それが叶えば、さらに嬉しくなります。

 

 まずは、出来そうなことから。小さなことからやってみましょう。

 

■目標が決まれば、手法が決まってきます

 私の場合、

 

・「この借金の利息、もらう側になれたらいいのに」

・「優待の桐谷さん、うらやましいな」

・「でも、配当金のほうが嬉しいな」

・「アメリカの株は配当金が多いらしい」

・「しかもドルでもらえるらしい、かっこいいじゃん」

・「米国企業の株主ってなんかいいじゃん」

 

 という、わりと不純、かつ軽い動機から米国株を買うようになりました。

 

 意外と、きっかけなんてそんなものなのです。

 

 株主優待が欲しい人の場合は、国内の食品会社に目が行くかもしれません。

 

 売却益が欲しい人の場合、小型株を扱うのが得意になるかもしれません。

 

 安定重視の人は、社債や貴金属に注目するかもしれません。

 

 不動産の才覚のある人は、アパート経営にチャンスを見出すかもしれません。

 

 このように、目標が定まれば、手法も決まっていきます。

 

 もし自分に合わない手法だったとしても、「この方法はダメだった」という経験値が残りますから、決して無駄にはなりません。

 

 「他の方法ならいける!」と分かったのですから、価値があります。

 

■そのうちに大きな夢を抱くように

 私の場合、

 

「定年の時点で、年間100万円の配当金がもらえてるといいな」

 

 という、私にとっては壮大な夢があります。

 

 「大きな夢」・・・つまり「ゴール」が決まれば、投資期間や必要な利回り、毎月の投資目標額が定まってきます。

 

 夢から逆算し、毎年、毎月、毎日の「現実の生活」に落とし込んでいくわけです。

 

 今日の続きが明日であり、明日の続きが未来へとつながっています。

 

 逆算し、コツコツ取り組めば、「大きな夢」は「現実」にできるかもしれません。

 

■逆算の例・・・嬉しくなっちゃう

 ★年間配当100万円=税引き前で150万円分くらい必要。

 ★利回りを手堅く3%として考える。

 

 

 ・3%の利回りで150万円欲しい=5000万円必要。

 

 ・ただ暴落時に株を買い、利回りを4%にできたらどうだろう?

 →3750万円分あれば、配当150万円を得られる。

 

 ・30歳から60歳まで投資できたとする。

 ・年間100万円分を投資に回せたとする。

 →100万円×30年=元本3000万円

 

 ・・・あれ? 意外と叶いそうでは?

 

 暴落時にもいつも通りに株を買い続ければ、平均取得単価が下がり、利回りが向上します。また、実際には複利のチカラも助けてくれますから、実際にはもっといい結果になるかもしれません。

 

 私の場合、投資期間を長く(30年以上)取れるため、必要な利回りは3~5%あれば夢を達成できる計算になります。

 

 これはかなり保守的な利回りであり、

 

 ・SP500の平均利回り:8%くらい

 ・アメリカ国債:3.6%くらい

 ・ドイツ国債:2.1%くらい

 

 であることを考えると、十分に実現可能性のある投資だと思います。

 

 つまり、

 

 ・やたらとリスクを取らなくても

 ・変に難しいことをしなくても

 ・投資に充てられる資金がそれほど多くなくても

 ・大企業に勤めていなくても

 

 時間と複利が十分にカバーしてくれるということです。

 

 こうして考えてみると、「意外と明るい未来がありそうだな」と感じます。

 

 「今、自分がやってることは間違ってなかったんだ」「これでいいんだ」と、何だかちょっと、嬉しくなってきます。

 

 「時間はかかるけど、きっと、叶えてみせる」

 

 と改めて思います。

 

 ・・・あなたには、「夢」は、「目標」は、ありますか?