こんにちは、シーラカンスです。
今回は、投資関係の記事です。
■短期売買は早く儲かるけど私はやりません
デイトレやスキャルピングでは、資金を猛回転させて利益を稼いでいきます。
投資対象は株に限らず、外貨(FX)、石油、穀物、天然ゴム(先物)など多岐にわたります。
投資効率はかなりいいと思います。
リスクを取る分、リターンも大きいからです。うまくいけば1週間で資産を倍にすることも出来るかもしれません。
私自身、ディスプレイがたくさん並んだディーリングルームの写真を見れば「かっこいいな」「自分もそんなに稼げたらなぁ」と思いますし、憧れもあります。
しかし私は、短期売買はしていません。
性格的・職業的に「自分には適さない」と知っているからです。
本業が「トラックの運転手」(長距離ではないとはいえ、1日12時間の乗務)という、なかなか時間的に忙しい仕事をしているため、時間が取れないのです。
スマホでポチポチとトレードする方法もありますが・・・。
集中力を欠いて事故を起こしたら取り返しがつきません。
運転に専念しないと自分と他人の命が危なくなります。
短期売買では短時間でお金が動きますので、どうしても気が散ります。
気が散れば、運転が疎かになります。
ついついスマホを見てしまうかもしれません。
もしその先に歩行者がいたとして、気づかなかったら?・・・最悪の事態です。
トラックと歩行者がぶつかれば、相手は無事では済まないでしょう。
「仕事を失う」という以前に「犯罪者」となります。
そのため、あえて短期売買を避けているのです。
私は、身体的にも精神的にも健康で、細く長く働きたいです。
そのために、あえて危険のある手法は避けています。
「投資資金を安定して調達する」という意味でも、仕事中はトレードなどをせずに本業に専念しようと考えたのです。
■「投資をする理由」は人それぞれ、事情もそれぞれ
私の場合、戦略的不利を承知のうえで、あえて
「米国株の長期投資」
という道を選びました。読者さんにとってはお馴染みですね。
この方法は本来、資金力の豊富な富裕層に向いている方法であり、私のように資産の少ない人には向きません。
既に資産のある裕福な人が
「リスクをなるべく減らそう。ちょっとでも増えればいいから」
という時に選ぶ方法だからです。
安全性や再現性が高い代わりに、資産が早く増えてくれないのです。
大損もしませんが、大儲けも出来ない方法です。
ただ、私はそれでも米国株の長期投資にチャンスを見出しました。
私のニーズと事情にマッチしているからです。
人によって職業も投資資金も性格も、人生経験も信念も、そして家族構成もすべて違います。その人に適した投資手法は、人によって変わってきます。
私の場合、
・本業が忙しくて日中にトレードが出来ない
・気が散るような投資手法は取れない(最悪事故を起こしてしまう)
・まだ20代後半で、「時間と複利のチカラ」を存分に使える
・そもそものニーズが「老後の自分を救ってあげたい」
・資金が欲しいのは30年以上先のことであり、急いでいない
といった事情があります。
自分の性格や事情、状況を一度整理し、投資戦略を練ってみることをおすすめします。
■買うものも人それぞれ・・・投信自体はいいものだと思うけど
投資手法は人それぞれですが、「買うもの」も人それぞれです。
証券マンなどでない限りは「他人のために運用」することは無いはずですから、自分の好みや性格、信念に基づいて買うものを選んで良いと考えます。
私・シーラカンスの場合、
「お金のことに第三者を噛ませること」を極端に嫌う
という、我ながらめんどくさい性格をしています。
また、節税メリットを活かせる方法として
「IDECOに加入する」
という手がありますが、会社内で
「あいつは株をやっている」(仕事でやらかしたくせに)
とか噂されたくないため、あえてやりません。
特に「会社に書類を提出しなくてはいけない」というのがネックです。
絶対に言いたくありません。たかが「雇用契約を結んでいるだけ」の相手に、なぜ自分の投資事情を明らかにしなくてはいけないのでしょう・・・?
また、投資信託やETFも一切やらず、全て個別株で運用しています。
お金のことについて、私は他人を一切信用しないためです。
自分の名義で、自分が投資戦略を考え、自分名義の口座で配当金を受け取りたいのです。非常に偏屈でありますが、変えるつもりは一切ありません。
これが「私の信念」であり、「私にとって適する投資手法」だからです。
もちろん「すべての責任を自分で負う」という覚悟が必要であり、それなりのリスクはありますが、それでも
・「運用会社が倒産した」
・「実は預かり資産を使い込んでいた」
・「国税庁が運用会社に懲罰的な課税をし始めた」
・「後出しで『iDeCo・積み立てNISA』に課税し始める」(投信・ETFを狙い撃ち)
(※個別株に課税すると政治家自身が困る&米国政府からの抗議が怖い)
(※一般市民に広く普及している投信などを狙い撃ちにしてくると考えます)
(※特に国内金融機関が運用している投資信託などは怖いです)
(※金融庁に逆らえば、銀行や運用会社は生きていけなくなるからです)
(※そうなった時、顧客の資産を損させることなど、何とも思わないでしょう)
(※NISAなどをやってこなかった国民のひがみと嫉妬も利用できます)
などといった
「自分にはどうにもできないリスク」
を排除したいのです。まあ、大丈夫だとは思いますが・・・。
・・・我ながら非常に面倒くさく、嫌な性格をしています。
しかし、それくらいの
「疑り深さ」「最悪の事態に備えるための想像力」
が無いと、自分の大事な資産を守れません。
「投資は自己責任」であり、もし騙されたり損をしたりしても誰も助けてなどくれないからです。
資産を守り抜くため、こちらも必死なのです。
仮に資産を失うことがあっても、
「自分が悪かった」「自分のせいだった」
と納得したいのです。他人や政府のせいで損するなど、耐えられません。
他の人から投資の相談を受けたときには、安全性の比較的高い「SP500」を勧めますが・・・。
私自身はリスクを背負って個別株だけを買い、自分で分散します。
利益が出ても損失が出ても、結果への責任はすべて自分で負う覚悟なのです。
投資信託やETF自体はいいものではありますが、あくまでも「個人的な好み」の問題です。私のように偏屈でない限り、SP500などで運用するのが良いと思います。
■「大儲け」より「月10万円の配当金」がほしいから
私の場合、定年までまだ30年近くあります。
投資期間をかなり長く取れることはとても幸運なことで、ローリスクローリターンの投資手法であっても「複利」のチカラでカバーできるのです。
私の場合、定年までにおそらく3000万円くらいを投資することになると思います。運よく倍増したとして、6000万円です。
6000万円分の株券で年利3%を目指したポートフォリオを組んだ場合、年間配当金は180万円となります。
税金として3分の1くらい持っていかれますから、手取りで120万円くらいでしょうか。
月当たりで、10万円くらいの配当所得を得られる計算です。
再雇用で定年後も働き続けるとはいえ、やはり給料は下がります。
また年金も、私が受給できる頃には今よりも厳しい状況になるでしょう。
そうしたとき、
・「月に10万円の配当金があるという安心感」
・「使っても元本が削れない所得があるという喜び」
は絶大でしょう。私は、この「安心感」を将来の年老いた自分のために備えておいてあげたいのです。
逆に言えば「月10万円の継続的な配当収入」が目標であり、「豪遊したい」とは望んでいない・・・ということです。
■「本業で補填」ができないからリスクを下げる
本業で年収1000万円とか3000万円とかあるのなら、ハイリスクハイリターンを狙うのもいいかもしれません。「収入に対する投資資金の割合」が小さいだけでなく、
「失敗しても本業で稼いで補填できる」
からです。
しかし私は年収350万円前後の「普通の会社員」です。
年間に捻出できる投資資金はどう頑張っても100万円くらいでしょう。
本業からの損失補填が難しい訳です。
そのためもし投資で大失敗したとしたら、回復までに非常に時間がかかります。
そうなると恐怖心も芽生え、もはや投資など不可能になるでしょう。
つまり、
「投資自体をやめてしまう」というリスク
ですね。私はこれをかなり恐れています・・・もはや銀行預金や保険だけで運用できた時代はとっくに終わっており、投資しない限りはお金を増やしていけないからです。
唯一自分にできる「お金を増やす方法」を自ら放棄してしまうわけです。
非常にもったいないことであります。
退場するような手法を選ばず堅実な投資を選んで続けていたなら、
・「優秀な長期投資家」
・「堅実な債券投資家」
・「コツコツ優待投資家」
として生きていけたかもしれないのに・・・。非常に大きな損失です。
いろいろと考えていくと「リスクを過大に取るのはやめておこう」という健全な結論に至ります。そうなると「大儲け」「すぐにリッチ」は狙えそうにありません。
でも、それでいいと考えます。
大事なのは「勝つことよりも負けないこと」「投資をやめないこと」ですから。
■「年利3%」の威力
私の場合は年間利率を「先進国の債券と同じ程度」を目標にして投資しています。
つまり「3%ずつくらい増えればいいや」という考えです。
少ないと思われがちですが・・・。
年利3%で運用出来た場合、25年前後で元本が2倍になります。
またこれは
「定期預金利率の1500年分」
に匹敵する利率であります。
そう考えれば、なかなかいい目標だと思います。
この「年利3%」というのは実は、株でなくとも米国長期債券などでも可能です。
株で狙っていく場合は「コカ・コーラ」「P&G」などの手堅い会社の株をコツコツ買うだけで十分です。
あるいは高配当ETF、社債ETFでも狙えます・・・手堅いですね。
安定性が高く、心理的な負担もあまりありません。さらに、当然ですが株を買えば買うほど配当金が増えていきます。
大切なのは
・「勝つことよりも負けないこと」
・「コツコツと投資を続けてやめないこと」
であります。
投資に迷いがある場合には、「年利3%程度を狙う堅実な投資」をおすすめします。