「VISAプリぺ」と決済方法、そして家計簿

 こんにちは、シーラカンスです。

 

 私は「いつでもニコニコ現金払い」の現金主義者ですが、今月から「プリペイドカード」(VISA)をクレジットカード代わりに使い始めることにしました。

 

 色々と思うところはありましたが・・・考えた結果、

 

「現金主義とは矛盾しない」

 

 という結論に達したからです。

 

 私、シーラカンスはかつてクレジットカードで失敗し、任意整理をした過去があります(自己破産はせずに済みました)ので、「後払い」にかなりの恐怖を感じています。

 

 そのため、「チャージした分しか使えない」、「即座に残金が減る」といった「現金と性質が同じ」点に魅力を感じます。

 

 また、私はV(ビザ)に投資しています。

 

 そのため、Visaブランドのカードを何か一枚財布に入れてみたいと思っていました。

 

 今回試しに、1枚作ってみました。

 

 「投資先の製品・サービスを使ってみる」のです。

 

 投資家たるもの・・・「新しいことに接し、興味を持ち、まずは色々試してみる」ということは、とても良いことだと思います。

 

■このカードにしました

「三井住友VISAプリぺ」です。略称は「Visaプリぺ」。

券面がオシャレ 出典:ニンプのたくらみ様

 その名の通り、三井住友銀行が発行する「ブランドプリペイド」です。

 

 「ブランドプリペイド」とは、「Visa」や「Master」、「JCB」などの決済ブランドの銘が入ったプリペイドカードのことです。

 

 似たようなものに「WAON」や「nanaco」、「Suica」などがありますが、これらと違い、クレジット加盟店であれば、世界中どこでも使えるのが特徴です。

 

 ちなみにこのカードは、「三井住友ビザカード」の色違いで、同じデザインです。

三井住友ビザカード(現行) 出典:三井住友銀行

 デザインもなかなかいいですね。

 

 チャージはセブン銀行ATMで無料でできます。

 

■「電子マネー」じゃダメだったの?

 →ダメでした。私のニーズには合いません。

 

 私の場合、電子マネーでは用途に合わないのです。

 

 そもそもの発端が

・「nanaco便利だな」

キーホルダーnanaco 出典:若手おいさんの日記

・「でもセブンとENEOSでしか使えない・・・」

・「Suicaは?・・・チャージどうすんの? 駅なんて何年も行ってない」

汎用性はありますが・・・出典:youtube

・「コンビニでできる?・・・でも乗りもしない鉄道のカードなんていらないし」

・「どこでも使える電子マネーがあればいいのに」

 

 というところからでした。私は、

 

・コンビニ各社

・よく行くスーパー各社

・地元ドラッグストア

Amazon

・ファミレス各社

・ホームセンター など・・・。

 

 あらゆる日常の買い物を1枚のカードでやりたかったのです。

 

 調べるうちに、

・「プリペイドカードというものがあるらしい」

・「過去に破産などをしていても、審査がないから作れるらしい」

・「(おまけ程度ではあるものの)若干のキャッシュバックがあるらしい」

・「60日前までさかのぼって不正利用補償があるらしい」

・「三井住友のものかaudocomoANAのカードが有名らしい」

ケータイ各社のプリペイドカード 
出典:かえざくらのつぶやき様

 

 

ANA JCBプリペイドカード 出典:ねんざブログ様

JALもあります 出典:ペイメントナビ様

 と知り、今回は「三井住友VISAプリぺ」を選び、作ることにしました。

 

 申し込み後、大体2週間くらいで届きます。届いたら、セブン銀行でチャージすると、「カード一回払い」と同じような使い方ができます。

 

 例外として、月額料金や高速代、ガソリン代には利用が出来ません。

 

 しかし私の場合、ガソリン代はキーホルダーnanacoがありますし、高速はほとんど乗りません。月額料金は口座引き落としです。私には問題にはなりませんでした。

 

■「無駄遣いしないの?」

 →「自分の意志の問題」です。

 現金主義の人が挙げるカード払いを恐れる理由の一つに「使いすぎるから」というものがあります。私自身、過去の経験からそう思っていました。

 

 でも、冷静に考えてみれば、「それっておかしくない?」と思いました。

 

 無駄遣いする人は、現金でも、カードでも、電子マネーでも、どんな支払方法であったとしてもするでしょう。その人の性質であり、支払い方法に罪を擦り付けるのは「責任転嫁」というものです。

 

 「その人が」、「自分の意志でかごに入れ」、「レジに行く」のです。

 

 私から言わせれば、「責任転嫁する、その曲がった根性が気に食わない」です。

 

■「残高足りるか不安」

 →「買い物前に財布見ないの?」

 残高があるか不安、というなら、買い物前に確認をすればいいのです。

 

 「VISAプリぺ」の場合、裏面に残高確認用のQRコードがあり、そこからすぐに確認できます。買い物の全記録が残り、今使える金額が筆頭に来ますから、便利です。

 

 買い物に行く時って、店に入る前に財布を見ないのでしょうか?

 

 私は絶対にチェックします。

 

 レジで迷惑をかけたり、恥ずかしい思いをしたくないからです。

あらヤダ!!!(驚愕)・・・出典:いらすとや様

 

 財布を開いて、見て、閉じる。うん、あるね・・・。

 

 それだけのことじゃないですか。5秒でできます。

 

 カードの残高確認だって、似たようなものです。

 

 よって、これも問題にはなりません。

 

 

■「実体がなくて不安」

 →「それ言い出したらキリがなくない?」

 カード払いは「現金を手で払う」よりも不安だ、と私も思っていました。

 

 しかし、だったら株はどうなんでしょう。

 

 株券を私は見たことがありません。当然です、電子化されたのですから。

 

 私は米国株を持っていますが、確認できるのはパソコンの画面上、もしくは売却して現金化し、口座から引き出したときのみです。

 

 カード払いを恐れる人が、株を恐れないのは、おかしくないでしょうか?

 

 「どっちも実体がない」のに。

 

 じゃあ、銀行口座は? 

 

 本当に、自分のお金が保管されているのですか?

 

 実は通帳にそう書いてあるだけじゃないの・・・?

 

 銀行が着服してるんじゃないの・・・?

 

 そもそも、日本でも銀行はいくつも破綻してきました。

 

 預金保護制度はありますが、その準備高は全預金高の2%もありません。

 

 本当に大丈夫なのでしょうか?

 

 疑い出したら、キリがありません。

 

 それでも人々が銀行を利用するのは、銀行員たちの高い倫理観、優れた防犯監視システム、優れた融資業務、現金の出し入れの確実性、預金を守ってくれることを期待し、信用しているからです。

 

 また、それを言い出したら、「現金」は?

 

 所詮は「一枚の紙」・「一枚の金属片」です。

 

 なぜこの紙が「時給」や「日給」に相当する価値があるのでしょう? 

 

 「みんながそう認めている」からです。

 

 「国による裏付けがある」からです。

 

 すべては、「信用」の上で成り立っているのです。

 

 これが崩れれば1万円札は「ただの豪華な印刷の紙」です。

 

 安心と思える「現金」ですら、「信用」という「実体のないもの」で成り立っているのです。

 

 ちなみに原価は22円だそうです。

 

 22円の経費で刷られた紙が、人の日給に匹敵する価値を持つ・・・面白いですね。

 

 結局は、現金だって株券だって、カードだって、発行体が違うだけで「実体がない」のは同じでしょう。例外は、それそのものに価値がある「貴金属」だけです。

 

 そう考えたときに、私、シーラカンス

 

「そんなに怖がることはないな」

 

 という結論に至りました。というか、

 

「それ言い出したら、なんも出来ないな」

 

 という一種の達観もあります。

 

 「便利なものは素直に使おうよ」ということですね。

 

■最大の目的「買った記録を残したい」

 私の最大の目的です。

 

 以前は家計簿をつけていましたが、私のお金の使い方だと「お小遣い帳」になってしまうのです。

 

 給料が入ると、引き落とし分を残して全額下ろします。

 

 日常で使うお小遣い、予備費、ガソリン代(キーホルダーnanacoへ)などを割り振り、必要物品の買い出しをして、残るすべてを株に充ててしまうのです。

 

 つまり、給料日の次の日からは「お小遣い」しか使うことがないのです。

 

 月々の大きな支払いは給料日のうちにやってしまいますし、またこれらの金額はほぼ一定です。

 

 それらの支払いがすべて用意できているからこそ、日常では少額の買い物しかしないのです。

 

 そうなってくると、

 

・「家計簿ってつける必要性ある?」

・「他の方法で代用できない?」

 

 と思ったのです。

 

 そこで私は、「カードの利用明細」を代用することにしたのです。

 

 そもそも家計簿をつける暇もないほどの激務(1日12~13時間労働、運送業では普通のことです)であり、記録対象が日常の「お小遣い」分だけですから、つける意味もないだろうと考えたのです。

 

 冷静に考えて、家計簿をつける理由って「見直すため」、そして「改善していくため」ですよね? 

 

 まさか、「1年前の今日はこれを買ったなぁ、うどんおいしかったなぁ・・・」なんて、思い出に浸るためではないでしょう。

 

 「行動が伴わない」なら、「やっていない」と同じこと。

 

 「やるだけ無駄」でしょう。

 

 逆に言えば、

 

「行動にさえつなげられるなら、手段は何だって構わない」

 

 のです。

 

 「家計簿つけを頑張る」などといった、「気合」「頑張り」に頼った方法は、長くは続けられません。それよりも「仕組み」を作ること、「楽をすること」が大切です。

 

 そうしたことから、私は「カード会社にお小遣い帳を作ってもらおう」と考えました。そのためには可能な限りVISAプリぺで支払い、記録を残していこうと思っています。

 

■意外にも、無駄遣いは減りました 

 意外ですが、「残りいくら」を意識するために、無駄な買い物が減りました。

 

 この辺りはnanacoなどの電子マネーと同じで、

 

・「あといくらまでしか使えない」

・「ないものはない」

・「残高以上のものは買うことが許されない」

・「もし決済できなかったらどうしよう」

 

 という、若干の緊張感が良い効果を生んでいる感じがします。

 

 「プリペイドカード」・・・。自己破産などの事情をお持ちの方、現金主義の方にこそおすすめしたい決済方法です。

 

 投資家たるもの、一つの主義に固執せず、「とりあえず使ってみる」、「とりあえず調べて、興味を持ってみる」のも良いと思います。