ボーナスと物欲 一瞬揺らぎますね・・・

 こんにちは、シーラカンスです。

 

 前回、11月給与、冬季賞与、12月給与から定期預金を積み増ししたいという記事を書きました。本来は何か月もかかる「定期預金の積み増し」が2か月程度で完了できる、大チャンス・・・という記事でした。

coelacanth-foundation.hatenablog.jp

 

 ただ、人間というのは・・・弱いものです。

 

 「貯金するんだ」と固く決めてるのに、「多少お金が入る」からって、

 

チラッチラッ|д゚)

 

 と物欲が頭をよぎるのです。

 

 今回は自戒の意味も込め、「物欲と貯金」についてです。

 

 物欲はあるけど、物欲に吞まれてはいけないよね・・・。

 

 欲望は「コントロールするもの」であって、欲望に「コントロールされる」のは違うと思う・・・という記事です。

 

■腕時計に目が行きます・・・

 最近、なぜか腕時計についてスマホで調べてしまいます。

 

 セイコーの機械式時計「セイコーファイブ」が気になるのです。特にオールブラックのものが欲しいと前々から思っています。

セイコー sbsa075 約4万2000円 出典:openers様

 

 前々から「買っちゃおうかなー」とは思っているのですが、

・すでに似たような腕時計を持っている

turtle 0301 出典:ルミノックス

・買ってもどうせ着けない(仕事中、荷造りなどの激しい腕の動きがある)

・そもそも腕時計をする文化が自分にない

・自分の腕に対して多分大きすぎる

・それなりに高額(4万円以上)

 などの理由から、「買っても仕方ない」、「ただの浪費」なのは分かってはいるのですが・・・。どうしてもホームページとかを見てしまうのです。

 

 かっこいい腕時計だなぁ・・・。

 

 人間というのは、弱いものですね。

 

■「感情」で「勘定」を支払わない

 「感情で勘定を支払うな」

 

 ・・・これはバブル期前後に活躍した投資家「邱永漢」先生の教えです。以前、何かの本で読んだ覚えがあります。

 

 「欲しいから」といって安易に浪費をするな、考えて出費しなさい・・・という教えです。

 

 物欲は限りありません。

 

 収入は限りがあります。

 

 欲のままに突き進めば、その先は「浪費」であり、「破滅」です。

 

 もうすぐボーナスが入る、給料が入るという今こそ、気を引き締めなくては・・・と思うところです。

 

 考えなしに散財するくらいなら、考えなしに貯金したほうがマシです。

 

 ■貯金は強い味方なのです・・・

 貯金をしておけば、困ったときに難を逃れることができます。

 

 また、高額なものが必要になった時、現金一括で買うこともできます。

 

 信販会社や金融機関の「金利の奴隷」とならずに済みます。

 

 ローンを組んでいる限り、買ったものは「自分のもの」ではありませんから、現金一括での購入は精神衛生上良いですね。

 

 ローンで家や自動車を買った人は、権利証や車検証を見るといいでしょう。所有者が「信販会社」や「銀行」などになっていますから・・・。

 

 厳密にいえば、ローンで買ったものは完済するまでは自分の所有物ではないのです。

 

 支払いが滞れば、いつでも取り上げられ、売却されてしまうのです。

 

 現金一括であれば、そのような心配とは無縁でいられます。

 

 また、貯金があれば、株の暴落時に株を買い増しできるチャンスもつかめます。

 

 攻めにも、守りにも。貯金は重要なのです。

 

■「貯金をしておこう」は万国共通・・・共産主義でも資本主義でも 

 余談ですが、旧ソ連諸国では、国を挙げて貯金を奨励していました。

 

 共産主義の国でしたが、もちろん労働者に給料が出ますし、彼らにも物欲はあります。物不足が深刻な国でしたから、「物への憧れ」「生活を豊かにしてくれる物への憧れ」・・・つまり「物欲」は相当なものでした。

 

 しかしローンなどといった「資本主義的な」サービスが発達していなかったため、「働いて稼ごう、貯金しよう、欲しいものを買おう!」ということで、貯金を奨励していたようです。とても健全なキャンペーンですね。

 

 「貯金は大事」「全部使わず貯めておけ」は万国共通なのです。

 

 もっとも、ソ連で自動車を買うには年収をはるかに超える現金とコネ、「優秀な労働組合員である」という職場からの推薦がが必要でしたが・・・。

jp.rbth.com

 

 戦争などでいろいろありますが、芸術には罪はありませんので、ソ連時代の銀行のポスターを紹介します。

 

 当時のソ連の銀行はすべて国営で、「ズベルカッサ(国営貯蓄銀行)」(現・ズベルバンク:ロシア貯蓄銀行)に預金するのが主流でした。

 

 日本でいう「郵便貯金」のような立ち位置です。

ソ連時代のポスター「金を貯めた、車を買った!」
出典:ロシアビヨンド様

 

「保管しよう! お金はスベルカッサ(貯蓄銀行)へ!」 1949年

これ(貯蓄)は私にも国にも有益! 1950年頃の貯蓄銀行ポスター
出典:История и современность(歴史と現代)様

■「投資家」が「浪費」してどうするの

 ボーナスが支給されたりしますが、投資家として、無駄遣いは慎まないと・・・と思います。

 

 そもそも本来、「ボーナス」というのは、

 

「本来、なかったお金」

 

 であることを忘れてはいけませんね。

 

 ボーナスに頼った家計は破綻します。

 

 「ボーナス払い」に頼った借金は「自己破産」のリスクが増します。

 

 「ボーナス」という「そこそこの大金」を得た時にどう行動するか・・・。

 

 投資家としての知識、理性が試されているのかもしれません。

 

 「あれ買っちゃおうかな」「これも欲しいな」・・・。

 

 妄想するのは勝手ですが・・・。

 

 本当に必要なものなら月給から予算を組んで、準備金を積んで、さらに猛烈に下調べしてから買うべきでしょう。

 

 というか既に買っているはずです。だってないと困るんですから。

 

 思い付きで散財していては、資産形成が遠のきます・・・。

 

 投資家たるもの、「モノを買った」という一瞬の快楽に流されず、未来につながることにお金を使いたいな・・・と考えます。

 

 「ボーナス」という、臨時収入が見込めるこういう時期こそ、

 

・「自分の夢・志は何だったか」(私の場合、「財産を築くこと」)

・「その物欲を満たすのは、自分の夢の実現よりも大事なのか」

・「同じ金額を月給から用意しようとしたら何か月かかるのか」

・「欲しいものはあるけど、それを買わないと死ぬのか」

・「似たようなものが既に家にないか」

・「『資本主義の罠』『巧みな広告戦略』に踊らされていないか」

 

 などを考え、「いつも通りの生活」を崩さないように気を付けたいですね。

 

 今は、「貯めるとき」です。ポートフォリオの目標比率に従い、定期預金を増やすときです。株を買いたいけど、今は待つ時。準備の時。

 

 定期預金を増やし、それから米国株をどんどん買い集めていきたいと思います。