こんにちは、シーラカンスです。
ふと思うのですが、「お金」と「刃物」って似ていると思いませんか?
今回は、そんな思い付きを書きます。
■刃物はすべて「危ないもの」?
一口に刃物と言っても、様々なものがあります。包丁、はさみ、爪切り、草刈り鎌、ナタ、カッター、日本刀、サーベル、銃剣、斧、メス・・・。
すべてに共通するのは「不用意に触るとケガをする」ということです。
しかし一方で、使い方を理解している人が扱えば、最高に便利なものになります。
人類がサルから進化し、発展した要因の一つに「刃物の登場」があるほど、大事な道具です。
素手でできることは、限りがあります。
素手でできる料理には限りがあります。
しかし、刃物があれば、かなりのことができるようになります。
木を加工したり、狩猟で仕留めた動物から、精肉を得ることができます。
鋤(すき)や鍬(くわ)、草刈り鎌があれば、農業ができます。
木の枝から釣り針や竿、樹皮を細く加工して釣り糸を作り出し、魚を獲れます。
刃物を使って道具を作り出せることで、人を多く養えるようになります。
大工道具があれば、木を加工し、家を建てることができます。
木造船を建造し、漁に出ることも、交易に出かけることもできます。
刃物の助けを借りることで、豊かな文明生活が成り立っているのです。
刃物は「何かを切るもの」であったり、「人や動物を殺傷するためのもの」(自分たちの身を守るもの)であったりと、作られた目的はそれぞれですが、人間として生きていくためには絶対に必要な道具です。
そのため、人は小さなころから「刃物の安全な取り扱い方」を学ぶのです。
・人に渡すときは持ち手側を相手に向ける。
・使ったら刃をケースや鞘に納める。
・使わない時は机の引き出しなどにしまい、出しっぱなしにしない。
などなど・・・。
小さい頃から教わることで、安全に、便利に刃物を扱うことができるのです。
また、「医療用の刃物」であるメスを医師が扱えば、命を救うこともできます。
すべては「適切に扱えるか」なのです。
■「お金」は適切に扱える?
私、シーラカンスはお金も刃物に似ていると思います。
両方とも、絶大な力を持っているからです。
それだけに、慎重に保管し、扱わなくてはいけないと思います。
刃物同様、お金は人を救ったり、傷つけたり、命を奪ったりするからです。
・お金の力で、高度な医療を受けられることがあります。
・お金の渡し方により、相手の尊厳を傷つけることもあります。
・お店での支払いの態度に、その人の人格が出ます。
・お金欲しさに、有象無象が近づいてきたり、襲撃に遭ったりします。
・逆に、金銭苦から、自分が罪を犯すかもしれません。
・投資で欲を出し、借金を負って自殺に追い込まれる人もいます。
・宝くじで大金を受け取ってしまったために人間不信になり、精神を病む人もいます。
・生活水準を上げたものの戻せなくなり、自己破産する人もいます。
・お金を積むことで、より高度な教育を受けられます。
・お金を株や債券に換えて運用することで、安心と豊かさを得られます。
・資格取得や教育に使うと、生涯賃金を上げる「投資」にもなります。
お金が絡むと、様々な人間関係、トラブルが発生するものです。
反対に、良い使い方をすれば、人生を豊かにしてくれます。
刃物もそうですが、基本的には
・「振り回すと危ない」
・「必要な時以外はしまっておく」
・「不用意に他人に見せない、突きつけない」
ことが安全のために必要です。
ただ、多くの人がそうしたことを考えていない、と感じます。
特に、
「不用意に他人に見せない・突きつけない」
という点を気にしていない人が多いですね。
例えば・・・。
・「分不相応の高級車や高級時計を手に入れ、見せびらかす」
・「ブランド品で全身を固める」
・「必要以上に高性能なスマホを欲しがる」
・「やたらと高価なマイホームを建てたがる」
・「お金が無いと見られたくないからカード払いをする(しかもリボ払い)」
・「一人しか乗らないのに、無駄に大きな車を買いたがる」
・「水筒を持っていけばいいのに、やたらとオシャレなコーヒーを買う」
・「なんでもかんでも、最新型じゃないと気が済まない」
などなど。こういう人が多いです。
特に私の場合は地方都市に住んでいますから、やたらとオラオラしたミニバンをよく見ます。迫力があっていいけど、あれっていくらするんだろう・・・。
オーナーの年収に見合ってなさそうだけど・・・。
また、どう考えても、その人のニーズに対して「高性能すぎる」スマホを無理して手に入れている人も多く見受けられます・・・大した事やらないのに。
ただ、これはある意味「仕方ない」というか、「当然」なことでもあります。
だって、刃物と違って「お金の扱い方」を教えてもらっていないから。
扱い方がわからなければ、まあ、そうなるよね・・・と思います。
彼らにとってお金は「しまっておくもの」「大事に取っておくもの」ではなく、「見せるもの」、「使うもの」なのでしょう。
「働けばお金が入るんだし」という自信もあるのでしょう。
「俺には金があるんだ」と見栄を張り、すごいと思われたいのでしょう。
だから、見た目のいいものを自分のものにしたがるのでしょう。
「必要だから」ではなく、
・「他人からよく見られたい」
・「お金が無いと思われたくない」
・「すごいと思ってもらいたい」
・「成功者として認めてほしい」
・・・要するに、「見栄」で買い物をしているのでしょう。
見栄は1円にもならないのに。
安っぽい、薄っぺらい自尊心・・・。
見てるこっちが恥ずかしい・・・。痛々しいよ・・・。
経済のためにはそうした人々も必要ですし、その人が幸せならそれでいいのですが、正直、私は真似したいとは思えません。
自分を着せ替え人形にしたって仕方ないからです。
また、そんなアホなことにお金を使いたくないからです。
■自分の「ニーズ」を真剣に考えて、買う。
私、シーラカンスの生態・・・生活は、非常に地味なものです。
・スマホ:電話とLINE、検索が出来ればそれでいい。
・車:安い中古の軽自動車です。濡れず、安全に早く移動できれば無問題。
・タバコ:21歳の時に辞めました。お金をかけて病気になりたくない・・・。
・飲み物:仕事には水筒を持参します。自販機のお茶よりも美味しいです。
・昼食:弁当持参です。コンビニ弁当は「たまのお楽しみ」です。
・住宅:賃貸マンションです。アパートと家賃は大差なく、立地も便利です。
・カード:基本的に現金払いです。もしくはプリペイドカード。
・服:平日は作業着です。私服もユニクロやイオンなどの手頃なものです。
・時計:1本あれば十分です。
基本的に、質素に生きています。
仕事もいわゆる「ブルーカラー」、作業服を着るお仕事(運送会社で働いています)でありますから、見栄を張る必要がないのが良いですね。質素にしていても浮かずに済みます。
ただ、それでもモノを買う場合は、自分の「ニーズ」に合ったものを徹底的に調べ、確信を得てから買っています。
私の場合、「それが欲しい」というより、
「この性能が欲しい、結果それを買うことに決まった」
という買い方をします。例えば・・・。
★腕時計なら、
・「暗闇でも時間が分かる時計が欲しい」
・「蓄光ではなく、自力で光る時計はないか?」
・「バックライトが光るタイプは困る」
・「針が光るアナログ時計が良い」
・「ルミノックス社の時計が条件に合う」
・「小さめのサイズが良いし、そんなに高級じゃなくていい」
・「ルミノックス turtle 0301」に決定!
(定価は36000円ほどですが、amazonで並行輸入の20000円のものを買いました)
★財布なら
・「免許証の出し入れのしやすい財布が必要だ」
・「サイズの小さい財布ってないか?」
・「絶対に失くせないから、作業着の胸ポケットに入る大きさが良い」
・「財布を使うのは少額の買い物のときくらい」
・「免許証と小銭、お札が少し入ればそれでいい」
・「そもそも運転手ってそんなにお金使う仕事でもないし」
・「最悪、免許証と1000円札さえあれば仕事は出来る」
・「カードもそんなに持ち歩かないし」
・「どうせなら良い革のがいいな」
・「アブラサス・小さい財布(ブッテーロレザー)」に決定!
私にとっては、やたらにヘラヘラと出費することなど、ありえないことです。
必ず、しつこいくらいに下調べをします。
また、「家に帰れば、自分に必要なものは既に揃っている」ことも理解しています。
あれも欲しい、これも欲しい、という強烈な物欲は今はもうありません。
私にも多少なりとも物欲はありますが、例えば財布にしても、革靴にしても、クルマにしても、すでに、「高級品」ではないものの
「高品質品」
を選んで買っているので、買い替える必要がないのです。
自分のニーズに沿っていて、かつ、自分の財力の範囲内で買える「高品質なもの」を探して買っていますから、愛着がありますし、何より長持ちします。
ただ、「ブランドの名前」にお金を払うつもりはありません。
自分が求める「ニーズ」に合うものを探し、「品質」にお金を払うのです。
「物自体の価値」と「値段」、「自分の品質要求」が釣り合っているかをじっくり考えてから買うのです。
その結果、お金が残るのです。
■しまっておいて、必要な時に使えるように
現金は刃物同様、かなり幅広い用途に使える「魔法のアイテム」です。
よく「無人島に何か一つだけ持っていくなら?」という質問がありますが、「ナイフ」と答える人が大半だと思います。それくらい便利で、重要なのです。
便利なものは、貴重なものでもあります。
刃物は、刃がなまったり、折れたりしたら使えなくなります。
お金は、モノやサービスに換えることができますが、使ってしまえば終わりです。
当然ですが、相手に代価として渡すからです。
エヘラエヘラと漫然と管理していれば、すぐに減ってしまいます。
だから、大切にしまっておくのです。
人によって、しまい方は様々です。
・金庫に入れておく人
・不動産に換える人
・金地金や債券に換える人
・銀行に保管してもらう(預金する)人
・株券に換えて保管する人
・知識(教育)に換えて、自分の頭にしまう人
お金は貴重です。
見せびらかすと、ロクなことがありません。嫉妬は怖いのです。
最悪、身の危険があります。
嫉妬され、職場で失脚するかもしれません。
お金は大事に使い、温存し、しまっておきましょう。
財力は見せびらかさず、隠しておきましょう。
このブログではよく書きますが・・・。
「給料は、命を削って作ったお金」
です。
無駄にしていいお金など1円たりともありません。
見栄は1円にもなりません。堅実な買い物をして、お金を残しましょう。
残せたお金を投資に回しましょう。大胆に。
さらに資産を増やせます。配当も出ます。
贅沢は、配当金がもらえるようになってからでも遅くありません。
先にお金を残す・投資する。
そのあとに贅沢しましょう。
先に無理して贅沢するより、心の余裕を持てます。おすすめです。