お酒は好きだけど・・・代償を考える

 こんにちは、シーラカンスです。

 

 私、シーラカンスはお酒が大好きです。

 

 好きすぎて、酒造メーカー(ディアジオ:ギネスビールが有名)にも投資しているほどです。

 

 トラックの運転手(長距離というより、ルート配送とかのイメージが近いかも)という仕事柄、平日はあまり飲めませんが・・・。

 

 その反動で、金曜・土曜の夜はたっぷり飲みます。

 

 そして、意識を失ったように寝るのです・・・。

 

 私は男性としてはかなり小柄ですが、体格に似合わないほどガブガブ飲みます。

 

 幸か不幸か、お酒にかなり強いので、飲む量が多いのです。

 

 ただ、先日思ったのです。

 

・「本当に『自分が』好きで飲んでいるのか?」

・「翌朝に動けないほど飲むのは異常ではないか?」

・「アル中だった父親と何が違うのか?」

・「酒造メーカーのマーケティング戦略の罠にかかっていないか?」

・「長生きできないのではないか?」

・「投資家が浪費してどうする?」

 

 健康上の話や、禁酒体験談は他にたくさん優れたブログがありますので、今回は「仕事とお金の面から見たお酒」について、思ったことを書いてみます。

「待て! 最後の警告だ!!」 ソ連時代の禁酒ポスター



■平日はあまり飲めません・・・「点呼」があるのです

 トラックの運転手は、出社すると「出発点呼」というものを必ず行います。

点呼担当の人がいます 出典:野口運輸株式会社様

 血圧・体温測定をして記録表に書き込み、次にアルコールチェックをします。

アルコールチェック・・・息を吹き込みます
 出典:タウンニュース様

 アルコールが検知されなければ「ピンポン!」と鳴り、画面に記録されます。カメラが付いているので、息を吹いた人が本人だと証明できるようになっています。

 

 この時、微量でもアルコールが検知されれば、「カンカンカンカン!!」と、事務所中に響き渡るほどの大音響が鳴ります。15分後に再測定してダメなら、帰宅を命じられます。後日始末書や処分が決まります。

 

 何回も引っ掛かるようなら解雇です。

 

 バス会社ではさらに厳しく、即日解雇もあり得るそうです。

 

 このチェックを無事通過したら、点呼担当(運行管理者)と対面点呼をします。

対面点呼:左の人が点呼担当者、右が運転士と思われます
 出典:名鉄観光バス

 私の会社の場合、

・点呼の人に体調チェック表を提出して、ハンコをもらう

・免許証を提示し、持っていることを確認してもらう

・「輪止めヨシ、法定速度ヨシ・・・」など、一緒に指差呼称する

・トラックの鍵とETCカードを受け取る

・「行ってきます!」「行ってらっしゃい!」

 

 という流れで毎日やっています。

 

 帰社したら、アルコールチェックと免許証の提示、鍵とETCカードの返却、「異常ありませんでした!」と報告し、日報を提出して帰る感じです。

 

 このアルコールチェックは、長距離で出先にいても義務があります。

 

 遠方の場合は「電話点呼」をします。

 

 下の写真の運転手さんの場合、スマホでアルコールチェックをしています。

出先でも義務なのです 出典:まいぷれ新井浜様

 これらの「点呼」は日本全国すべての運送会社、バス会社、タクシー会社で行われます。これらの会社に勤める限り、点呼とアルコールチェックから逃れることは出来ないのです。

 

 私の場合、平日に許される酒量は「ビール500ml缶2本分」までです。

 

 私は「金麦500ml」を1本と、「赤ワイン(12度)」を180ml飲んでいます。ワインはきっちり計量カップで計ってから飲みます。そのため、一度もアルコールチェックに引っ掛かったことはありません。

 

 もちろん一切お酒を飲まない運転手さんも多いです。私の会社の場合は、飲まない人のほうが多いくらいです。

 

 お酒を飲む運転手さんは、次の乗務までの時間からアルコールの抜ける時間を計算し、問題ない量だけ飲んでいます。

 

 こうした「アルコール計算」ができない運転手は、早々に解雇されていきます。

 

 仕事的にも、飲まないほうが良いのはわかっていますが、寝付けないのです・・・。

 

 最近、「それってアル中じゃね?」と疑問を持つようになりました。

 

■泊まりに来た友人と・・・

 先日、友人が泊まりに来てくれました。

 

 彼はお酒を飲まない人で、彼に「酒は一切飲まないの?」と聞いてみました。

 

 彼いわく、

・「以前は多少チューハイとかのストックはしていた」

・「でも全然飲まない」

・「飲んでもすぐ酔って気持ち悪くなる」

・「だから最近は家に一切酒は置いてないし、飲みたいとも思わない」

・「飲んだところでふらつくし、判断が鈍るだけだし、何もできなくなるし」

・「要はただの『状態異常』じゃん」

・「別に楽しくならないし」

 

 とのことでした。

 

 それを聞いて、ちょっと衝撃を受けました。

 

・「酒を飲む」って『状態異常』なんだ・・・。

・自分にとっては酒は「常に飲む」のが前提。

・飲まない人にとっては「飲まない」のが通常なんだ・・・。

・飲まなくても普通に寝れるのか・・・。

 

 特に『状態異常』というのが妙にしっくり来て、今まで考えなしに呑みまくっていた「お酒」について疑問を持つようになったのです。

「ニェット!!(ノー!!)」


 幸い、まだお酒で大失敗はしていませんが・・・。

「酔っぱらって、木を折った。警察のお世話になった。人の顔を見るのが恥ずかしい」
「恥ずかしい!!」
出典:ロシアビヨンド様

 

 大切なものを失う前に、ちょっと考えないといけませんね。

「彼女は取り替えた」 

毛布に「人民法廷は、彼女から親権を剝奪する判決を下した」とあります。

出典:ロシアビヨンド様

■酒代を計算してみたら、月給超えてた・・・!!

 普段自分が飲んでいるお酒の量から、月の酒代を算出してみました。

 

 結論から言うと、

 

 「1年間の酒代が手取り月給を超えてた」

 

 という衝撃の結果が出ました。なんかショックです。「私は酒のために1か月働いていたのか」と・・・。

 

 計算してみた過程を書いてみます。

 

《単価について》

・エビスビール500ml:約350円

・角ハイボール500ml:約260円

・チューハイ350ml・500ml各1本:約350円

・金麦500ml24本ケース:約5000円

・アルパカワイン3L ケース:約2000円

・から揚げ1パック:約300円

・刺身1パック:約350~698円・・・約500円とする

 

《平日のお酒》

・金麦1本と赤ワイン180ml(ここでは200mlとして計算)

・金麦:一か月に約24本必要→1ケース 5000円

・ワイン:一か月に2本消費(休日も飲むときがある)→4000円

・合計:9000円

《休日のお酒》

・エビスビールと角ハイ500mlを各1本、チューハイを350・500ml角1本。

・刺身とか唐揚げを買いがち。

・実際には総菜はもっと買っていると思われる。

・夏休みと冬休みは飲んでばかりいる気がする。

・休日は8日間として計算。

 

・エビス:350円×8日=2800円

・角ハイボール:260円×8日=2080円

・チューハイ:350円×8日=2800円

・から揚げ:300円×8日=2400円

・刺身:500円×8日=4000円

 

・合計:14080円

 

《月間・年間のお酒》

・1か月あたり:9000円+14080円=23080円

・1年あたり:23080×12か月=276960円

 

《長期休暇分も入れると》

 夏休みと冬休み、ゴールデンウイークを各5日とし、休日の飲み代として考えると、

・350+260+350+300+500=1760円

・1760円×15日=26400円

 

・1年あたりの総合計:276960円+26400円=303360円

・5年分の合計:303360円×5年=1516800円

 

■5年分の酒代で買えたもの

 ここでふと、

 

「5年分の酒代くらいあれば、車が買えるのでは・・・?」

 

 と思い、調べてみました。

 

 特記なき限り、ドアバイザーとフロアマット(一番安いもの)を加え、運転サポートの類は外して計算しています。

 

 スズキのシミュレーションが特に分かりやすかったため、スズキ車で考えてみます。

www.suzuki.co.jp

・スズキ スイフトXG MT2WD 157万2575円

スイフト 出典:スズキ様

・スズキ ワゴンR FX MT2WD 132万8270円

ワゴンR 出典:スズキ様

・スズキ アルトHYBRID X CVT2WD 135万7780円

アルトなら最上級グレードが買えます 出典:スズキ様

 軽自動車・小型車メーカーだけあって、主要な車種が選べます。普通車主体のメーカーだと最廉価車種しか選べない(例えばスバルの普通車は最安でも187万円から)ですが、さすが小型車メーカーです。

 

 ほかにも、ダイハツのサイトも結構わかりやすかったです。

www.daihatsu.co.jp

 三菱のシミュレーションもシンプルで良いですね。

 

 最初から「支払い総額(諸費用込み)が提示されていて、誠実な印象です。

 

 個人的には青いミラージュが良いなと思いましたが、少し予算オーバーでした。
 

try.mitsubishi-motors.co.jp



 ■高級時計も買えます

・ロレックス ヨットマスター40 定価:145万8600円

ヨットマスター40 出典:ジャックロード様

・ロレックス サブマリーナデイト 定価:119万6800円

サブマリーナデイト 出典:ジャックロード様

・オメガ シーマスター アクアテラ150M 79万2000円

シーマスター 出典:オメガ様

■大型バイクも狙えます

カワサキ W800 新車乗り出し価格125万1300円

W800 出典:ヤングマシン様

ヤマハ MT-09 乗り出し価格 122万2700円

ヤマハ MT-09 出典:ヤマハ発動機株式会社様

■金貨も買えます

・ウィーン金貨1オンス 正規取扱品 5枚で142万8385円

ウィーン金貨の例 出典:田中貴金属工業

 

■もちろん、株も買えます

 シーラカンス財団に近いポートフォリオを組んでいる生活必需品ETFVDC」(バンガード・米国生活必需品セクターETF)で考えてみます。

 

・$1=139.12円(2022年11月26日現在)とします。

 

・1516800円(酒代5年分)÷139.12=$10902

 

・VDC1株:$197.23

 

・$10902÷$197.23=55株

 

 酒代5年分の費用でVDCを買うと、55株を得られます。

 

・1株当たりの配当は$4.35

 

・55株×$4.35=$239.25(33284円)

 

 VDCを持ち続けると、$239(約33000円)が一生入ってきます。

 

 33000円というと、手取り日給3日分に相当します。

 

 これは、一年で「元手を潰さずに、日給3日分のお金をもらえる」、しかも一生権利が続く、とも言い換えることができます。

 

・「酒にまみれて身体を壊して早死にする」か、

 

・「酒をやめて株を買って配当をもらう」、

 

・「新車や時計、バイクなどの趣味に充てる」・・・。

 

 どうするか、ちょっと考えなくてはいけない時が来たようです。

「克服するぞ!!」(蛇に「飲酒」の文字) 
出典:ロシアビヨンド様

 

 「飲まないと損した気分になる」とか言ってる場合ではなさそうですね。