投資本と「当たり前」

 こんにちは、シーラカンスです。

 

 だんだん涼しくなってきました。「読書の秋」、到来です。

 

 今回は、投資本についてです。

知識もまた「資産」です  出典:いらすとや様

 

■本を読む理由・・・「握力」

 私、シーラカンスは長期投資家を志しています。そのため、手に取る本も長期投資についての名著が多いです。基本的に、「いい会社を買う」、そして「手放さない」だけなので、正直なところ、大した知識は必要ありません。買えばいいだけですから。

 

 それでも本を読むのは「株を手放さない」がとても難しいからです。

 

 人間、得したら嬉しいですし、損したら心理的に辛いです。

 

 特に株の場合、さっさと損切りして楽になりたいという心理が発生します。だって人間だもの。

損したら辛いですよね 出典:いらすとや様

 

 人間の本能として、「損のほうが辛く感じる」というものがあります。ただ、長期投資をするなら、この「人間の本能」に「理性」と「知識」で打ち勝たなくてはなりません。

 

 いわゆる、「握力」というものを強める必要があるのです。

握り続けるのです 出典:いらすとや様

 

 ある程度勉強熱心な長期投資家さんであれば、だいたい「名著」、「おすすめ」とされる本は読んでいるはずです。それをさらに読み返す理由は、「新しい発見をしたいから」ではありません。

 

 「うんうん、そうだよな」と、長期投資の本質を再認識するためです。

自分の中で「確信」を深める 出典:いらすとや様

 

 もっと砕けていうならば、「握力を保つため」「自信を保つため」です。

 

■長期投資家の本棚にぜひおすすめしたい本

 私、シーラカンスが個人的に「いいな」と思った本を紹介します。

ぜひ、一家に一冊・・・ 出典:いらすとや様

 

・『隣の億万長者』

出典:amazon

・『私の財産告白』

出典:amazon

・『投資戦略の発想法』

出典:amazon

・『バビロンの大富豪』

出典:amazon

マンガ版もあります 出典:amazon

・『普通の人がこうして億万長者になった』

出典:メルカリ様

・『なぜ、この人たちは金持ちになったのか』

出典:メルカリ様

 基本的には、古い本ばかりです。また、厳密には「投資本」とはちょっと違うのかもしれません。しかし、長期投資のエッセンスを得るには十分な本ばかりです。たとえ発行年度が古くても、投資で大切なことは全く変わらないからです。

大切なことは色褪せない 出典:いらすとや様

 

 よくわからない、最近の投資本をやたらと買うくらいなら、これらの名著をブックオフで安く買って読んだほうが、よほど収穫があると思います。

「収穫の秋」でもあります 出典:いらすとや様

 

■「当たり前のことばかり・・・」

 これらの本に書かれていることは、大体似ています。表現を変えつつも同じようなことを説いてくるのには理由があります。決して、「パクっている」訳ではありません。

 

 「それが投資で大事なこと」

 

 だからです。

 

 以下、大体の本に書いてあることをまとめてみます。

 

・「しっかり働いて、稼ごう」

・「給料は無駄遣いせず、先取り貯金」

・「スキルを上げて、昇給を狙う」

・「必要なものと欲しいものと区別する」

・「倹約、倹約、そして倹約」

・「連続増配の会社の株を買おう」

・「株を買うときは分散しよう」

・「収入の一部を貯金や投資へ」

・「借金を真っ先に返そう」

・「利息は、もらうもの」

・「暴落しても、投資をやめない」

・「コツコツ投資を続けよう」

・「配当金は使わず再投資」

・「複利の力」

・「相場を気にせず、しっかり寝る」

 

 ・・・さて、これらを読んで、どう思われたでしょうか。

 

 大体、どこかで聞いたような、見たような文章ですね。

 

 正直、「そんな当たり前のことしか書いてないのか」と思った方もいるでしょう。

「投資生活の熟練者」か「分かってない」か・・・どっち?
 出典:いらすとや様

 

 でも、あえて私は言いたいのです。そう思う場合、2つのパターンがあると。

 

 1つ目は「自分の生活に、すでにそれらが浸透しているパターン」。

 

 素晴らしいと思います。自分の生活に落とし込み、実践が出来ている・・・。

 

 そんな賢明な方なら、時間を味方につけ、どんどん資産が増えていくでしょう。

 

 私、シーラカンスもそうありたいです。

 

 2つ目は「当たり前だとナメてかかっているパターン」。

 「そんな地味なことはいいから、早く儲ける方法が知りたい」、「苦労も我慢もしたくない、でもお金持ちにはなりたい」、「もっと革命的な投資哲学があるはずだ」・・・。

 

 ああ、もったいない。

 

 せっかく長期投資に興味があるにもかかわらず、多くの先人が書き残してきた教えが生かせていないのです。

 

 「もったいない」と言わず、なんといえばいいのでしょう。

 

 紹介した本の著者たちは、決して私たちに我慢を強いるために本を書いたわけではありません。

 

 自分の知識と時間を総動員してでも、「著者と同じように、投資を志す人に伝えたい、大事なこと」を広めるため、書いて出版しているのです。

 

もちろん、印税が欲しいというのもありますが、それでも、本を1冊書き上げるというのは並大抵の情熱ではありません。

 

 違う著者が同じようなことを書いているのもそのためで、「それが本質」だからです。

 

■「楽してお金持ち」なんて、甘い話はない

 楽して儲かるなんてことは、無いのです。

 

 資産を得たいなら、十分な時間とお金の投資、ある程度の自制心と知識は必要です。

 

 何かを得たいならば、何かを交換に差し出すしか、無いのです。

有名なシーンです 出典:荒川弘・著 『鋼の錬金術師』より

 

 「楽してお金持ち(^^♪」など、ありえないのです。

 

 もしそんな美味しい話があるなら、とっくに財務省が手を付けているはずです。

政府の「お金のプロ」が放っておくわけがない
 出典:いらすとや様

 

 長期投資は一生続きます。

 

 知識がなければ、詐欺的手法に引っ掛かるか、投機に走り、お金を失うのみです。

 

 私は、読者さんには、そうなってほしくないのです。

後の祭り・・・ 出典:いらすとや様

 

■「当たり前」こそ大事にしよう

 そもそも、このようなネットの片隅のブログにたどり着いて、しかも長い文章を読んでくれるほどの勉強熱心な方なら、心配はないでしょう。

 

 「2つ目のパターン(当たり前をないがしろにする)」に陥るような人は、そもそも読んでくれないでしょうから。

 

 私、シーラカンスは、このブログを読んでくださる方に、ぜひとも投資で成功してほしいと願っています。手法も、投資先も様々だと思いますが、それでも「投資で大切なこと」は同じだと思います。

 

 「働こう、倹約しよう、分散しよう・・・」などなど。

 

 ともに、時間と知識を味方につけて、資産を築いていきましょう。

 

 私、シーラカンスもコツコツと頑張ります。