身辺整理・・・より良く生きるために

 こんにちは、シーラカンスです。

 

 仕事で4トントラックを運転中、道の左側(側道)から、一時停止を無視したダンプカーに突っ込まれました。

このタイミングで出てくる!? 出典:いらすとや様

 

 なんとか回避できましたが、正直、一瞬「死」を感じました。トラック同士がぶつかった場合、無事では済まないからです。

 

 ああいう時って、声も出ないんですね。

 

 「ああ、ちゃんと左側を気にしておいてよかった」と思うと同時に、「もし事故になっていたらどうなっていたんだろう?」「もし横転して大怪我を負ったらどうなっていただろう?」など、いろいろ考えるきっかけになりました。

 

 「そういえば、運転手って、危険な仕事だったなぁ」と再確認しました。

 

 「生きて帰れない可能性がある仕事」だということを、忘れかけていました。

万一の時に備えて、何ができるだろう・・・出典:いらすとや様

 

 積み荷についてですが、衝突を回避するためにかなりの急ハンドルを切りましたが、荷崩れを起こさずに済みました。どんな理由であれ、積み荷の破損は運転手の責任になるため、一安心です。

荷崩れも会社的には「荷物事故」なのです 出典:いらすとや様

 

 さて、今回は「身の回りの整理」についてです。

 

 若くても、やっておくことをおすすめします。

 

■「恥ずかしい遺品」は早めに対策を

 特に男性諸兄。

 

 「お宝画像」が入ったハードディスクや「恥ずかしいポエム」など・・・。

 

 「家族に見られたら人格を疑われる」物品について、対策していますか?

 

 また、男女問わず「昔の日記」「過去の恋愛の写真」「特殊な趣味嗜好の物品」など、他人に見られたくないものについては、早めに処分するか対策するかをおすすめします。

 

 万一の際、「恥ずかしい人」というイメージで記憶される危険があるからです。

 

 また、病気やケガなどを負った場合、「大掃除」や「断捨離」は体力的に困難になります。入院していれば、そもそも物理的に自宅に帰れません。

 

 さらに、余命宣告を受けた場合、「恥ずかしい物品の処分」になんて時間を取られたくないものです。少しでも長く家族や友人と過ごす時間に充てたいです。

 

 短期の入院の場合も、安心して療養できるよう、健康なうちに整理しておくことをおすすめします。退院後に「うわー・・・」「そんな人だと思わなかった・・・」「どうしよう・・・見ちゃった・・・」とか思われるのは避けたいのです。

やめてー!!!! 出典:いらすとや様

 

■「見てほしいもの」は分かりやすくしよう

 逆に、「家族に見てほしい・知ってほしい」モノ・コトについては、わかりやすく整理しておくことをおすすめします。

 

 以下、例を挙げます。

 

・保険証と生命保険証書・お薬手帳(入院時に役立ちます)

・自分の財産について整理した表(どこに何がいくらくらいあるか)

・臓器についての意思表示(家族が選択するのは辛いものです)

・入院、死亡時に連絡してほしい・呼んでほしい人の連絡先

・投資家の場合、死後に資産をどうしてほしいか

・葬儀の形式や墓地についての希望(宗教・宗派は大事です)

・負債がある場合、金額と借入先、利率、連絡先(債務放棄が必要かも)

スマホやインターネットの契約先(解約に必要です)

・FXをやっている場合、口座の情報(放置すると大損害のおそれ)

・自分の持ち物で「形見分け」したい場合の希望(誰に何を渡したい?)

・家族や周りの人へのメッセージ(マイナスなことは書き残さないように)

 

 最近は、これらについてまとめて書ける「エンディングノート」というものもあります。

自分の情報をまとめて書けます 出典:いらすとや様

 

 文房具店で買ってきて、書いておくのもよいでしょう。資産の棚卸し、自分の人生の軌跡の振り返りにもなり、おすすめです。人生経験豊富な方の場合、「自分史」を書けるタイプのノートもありますから、それもいいかもしれませんね。

 

■自分の「奇跡の一枚」を用意しておこう

「遺影に使ってほしいベストショット」

 

も準備しておくといいでしょう。悲しみに暮れる間もなく、葬儀でバタバタするであろう家族に、

 

「短時間で」「どこに写真があるかよく分からないまま」「写真を選ばせる」

 

 というのはかわいそうなものです。

 

 また、

「え!? それにしちゃったの!?」

 という微妙な写真を使われるのも嫌なものです。

 

 どうせなら、かっこいい・美しい写真にしたいですね。

納得のいく一枚を・・・ 出典:いらすとや様

 

■服と本はかさばります・・・整理しておく

 個人の持ち物で、特にかさばるものは「服」と「本」です。

 

 これらを自分以外の家族が整理するのは大変なものです。

 

・価値がよくわからない

・思い出と結びついて捨てるのが苦痛

・単純に重たい&処分に体力が要る

・物量が多すぎて全然片付かない

・貴重な古書を捨ててしまう

・すべての物品が「形見」に思えて捨てられない

・賃貸の場合、部屋を明け渡すまでのタイムリミットがある

 

 家族に負担を強いないためにも、自分自身が暮らしやすくなるためにも、こまめに整理整頓しておきましょう。

 

 基本的に、「いつか使うかも」の「いつか」は永遠に来ません。

 

 「白馬の王子様」がやって来ないのと同じことです。

 

 

来ません。 出典:いらすとや様


 また、1年使わなかったものは大抵、二度と使いません。

 

 本については電子書籍がありますし、図書館で借りるのも良いでしょう。本棚には「何回でも読み返したい、人生の指針」と思えるような本を厳選して入れるのがおすすめです。

 

■「自力で運べないもの」は極力避ける

 私の場合、引っ越しは業者に頼まず、自分たちでやってきました。元々引っ越し回数が多く、その経験から「重い家具」「手放しにくいもの」は極力避けています。

自力で引っ越します 出典:いらすとや様

 

 タンスは使わず、プラスチック製のチェスト(3段の衣装ケースみたいなプラタンス)を使ったり、机やこたつも分解可能なものを使っています。また、ベッドを使わずに布団で寝ています。まあこれは個人的な好みですが・・・。

「和室に布団」派です 出典:いらすとや様

 

 また、収納にはカラーボックスを使っています。

 

 家具類が分解可能であったり、そもそも小型であれば、軽自動車でも容易に引っ越しができます。

 

 また、以前にはスーパーカブを中古で買ったことがありましたが、結局ほとんど乗らなかったため、出張買取に出しました。値段が付かなかったため大損害でしたが、それでも「身軽になった」「気になっていたことが片付いてよかった」という安堵感のほうが大きかったです。

 

 なにか大きなものを買いたい場合、「どうやって捨てるのさ?」までよく考えることをおすすめします。

 

 あと、意外と忘れがちですが、

 

 「本は、重い」です。

 

 大事なことなので、もう一度。

 

 「本は、重い」です。

 

 引っ越しの予定がある場合、整理して減らしておくことを、強くお勧めします。

 

 本や服、家具を整理しておけば、万一のことがあった際には、「家族が片付けるときの苦労と処分費用が減る」という利点もあります。

 

 また、処分に困る大型家具がなければ、「同棲」・「結婚」・「子供の誕生」などのいい意味でのライフスタイルの変化にも対応しやすいです。その時その時で、必要に応じて家具をアップデートしていくというのも良いと思います。

一緒に家具を選ぶのも楽しい・・・出典:いらすとや様

 

■身辺整理は「より良く生きていくため」

 「身辺整理」と聞くと「死ぬ前・失踪する前の片付け」と考えがちですが、実際には違います。

 

 「今後をより良く生きるため、整理整頓して身軽にしておく」

 

 ことこそが本質だと思っています。

 

 自分が保有している物品をきちんと把握していて、引っ越しのときもテキパキ準備できる。入院することがあっても、きちんと保険証などの場所を分かっていて、家族に取って来てもらえる・・・。体力のあるうちから、自分のものは自分の責任で片付けと整理をしておく。  

 

 自分の身の回りがすっきり整っているから、新しい挑戦にも迷わず挑める。

 

 スキルアップ・転職のチャンスがあった時、迷わず応じられる。

チャンスを掴みやすいよう、準備を・・・出典:いらすとや様

 

 こまめに整理整頓して、長く健康に過ごしていきましょう。