こんにちは、シーラカンスです。
先日、自分で決めていたルール「給料をもらった時点で比率の最も低いものを買い付ける」に従って、急落したGSK(グラクソスミスクライン)などを買いました。株価が上がるか下がるかは分かりませんが、きっと私の資産形成に役立ってくれると信じています。
■投資の相談を受けたときに伝えること
たまに、投資について相談を受けることがあります。
相談されるということは、私の知識を信用してくれているという事であり、とても名誉なことです。堅実な手法を伝えたいですね。
ただ、「投資する」といっても、性格、職業、家族構成などにより、手法・銘柄選定・取れるリスクは人それぞれ変わってきます。その人に本当にあったポートフォリオは、その人にしか組めないものです。
そのため私は、「このポートフォリオ以外は認めない」などと他人に言うつもりはありません。損が出たときに責任を取れませんし、他人の資産の割り振りに口を出すほどみっともないことも無いからです。

聞かれれば「手堅い食品やタバコ、シャンプーを作ってる会社を買うといいよ」と答えますが・・・あくまでも「おすすめする」のみです。また、「SP500がいいよ」と手堅い投資信託があることも伝えます。何なら、「定期預金だって立派な運用だよ」ということもあります。

もし私が、投資に迷いがある人にアドバイスをするなら。
・「資産が半分になっても、そのポートフォリオ通りに買えますか」
・「自分の中で確信があり、納得できていますか」
・「投資家としての自分の選択を、信じてあげられますか」
このあたりを伝えたいです。
私、シーラカンスを信じて意見を聞きに来てくれる人に対しては、やはり「大損してほしくない」、「手堅く運用を続けてほしい」、また「ギャンブル的な投資に近づいてほしくない」という意識が働きます。
上の3つの原則に対し「いや無理かも」と思うなら、きっとリスクの取りすぎでしょう。もしくは投資に対する心の準備がまだなのかもしれません。

また、「自分の選択を信じてあげる」がまだ完全でない場合・・・。
実際に株を買う前に、良質な長期投資本を読んでおくなど、「自分への投資」「時間の投資」をするのもいいかもしれません。
以下、おすすめの本を載せておきます。厳密には「投資」というよりは「生き方」に重点が置かれた本ですが、きっと長期投資に役立つと思います。ぜひ読んでみてください。



証券市場は逃げませんし、長期投資では数か月や数年など誤差の範囲ですから、知識を蓄えてから投資を始めることをおすすめします。その間に投資資金を貯めておくこともできますね。

また、株の利益は「倍」ではなく「パーセント」で目標を決めるとリスクを軽減することができます。先進国の国債の利率が参考になります。
coelacanth-foundation.hatenablog.jp
■一度「これだ!」と決めたらいじらない
景気によって、ニュースによってポートフォリオをいじらないようにしています。

(一瞬、脳内にイジリー岡田氏が・・・?)
・・・そもそも、そんなことで揺らぐような銘柄を選んではいけません。
また、外部要因でいちいちガチャガチャと銘柄を入れ替えるのって、「自分の投資」といえるのでしょうか? 「自分の意見」は無いの? 恥ずかしくないの・・・?
だって、他人に左右されてるじゃん。
「イナゴ投資」と、何が違うのさ?

自分の銘柄選択、比率決定に自信があるから、ある1銘柄が暴落しようが、経済危機が世界を襲おうが、私はポートフォリオを動かしません。何なら、1社くらいつぶれたって困りません。ほかの銘柄で十分にカバーできるからです。
何があってもいいように、手堅い会社しか選んでいません。
できることは「買い足し」の一手のみです。
一度決めたら貫きましょう。

■「銘柄に惚れこむ」のは悪いことじゃない
一般的には、
「銘柄に惚れこむな、株はお前のことなど知らない」
と言われますが、私はそうは思いません。
むしろ、自分が惚れ込んだ銘柄でないと、長期保有なんてできません。

好きじゃないと無理です 出典:いらすとや様
興味もない、製品を使ったこともない、自分で見たこともないような事業をやっているような会社に長期投資しようなど、無理があるというものです。
節約に励み、毎月の薄給のなかからやっと月一回だけ株を買うチャンスが来ます。

その時、「欲しかったんだよね」と喜び勇んで買える銘柄のみ、ポートフォリオに入れる価値があると思っています。
また、保有銘柄の製品を日常生活で使うことで、その品質の良さ、その保有銘柄の堅実さを実感するのもいいですね。例えばP&Gに投資しているなら、シャンプーや洗濯洗剤を買って使ってみる・・・などです。
coelacanth-foundation.hatenablog.jp
製品の品質の良さを実感できていれば、長期保有・・・いわゆる「ガチホ」も余裕でできるようになります。
■「世の中お金じゃない」・・・はぁ?「お金の勉強」から逃げてない?
世間では、「世の中、お金じゃない」「清貧」という言葉があります。
私は、これらの言葉が大嫌いです。

「貧困を知らない人」、「すでにお金が十分にある人」のセリフだからです。
私自身、貧困家庭の出身者です。

「貧乏」がどれほど荒んだ家庭環境にさせるかを身をもって知っています。
貧困家庭出身の辛さを挙げてみます。
「恥ずかしいの極み」です。でも、その経験も含めて「私」だから。
あえてお伝えします。
私、シーラカンスは必死に過去を隠し、誰も自分を知らない街に引っ越し、ひっそりと「普通の人生を歩んできてますよ」くらいの顔をして、「一般人」に擬態して生きています。案外、そういう人・・・多いのかもしれませんね。
・冷蔵庫に食材がない。本当に何もない。
・お米がない。あっても安い「複数原料米」。
・地方在住なのに車がない。両親とも免許がない。
・家に市役所の人や民生委員さん、社会福祉協議会、児童相談所の人がやってくる。
・必要な学用品が買えないから、「忘れた」ことにして先生に怒られる。
・食費がないのに親がパチンコやフィリピンパブに行く、酔っぱらう。
・住んでいた団地では「あの家の子とは遊ぶな」と避けられていた。
・グレるにしたってお金がかかるから、グレることすらできない。

ヤンキーになるのもお金がかかります 出典:いらすとや様
・お金が無いから運動部に入れない。用品や、遠征費用を考えるととても無理。
・高卒で就職するとき、最優先されるのは運動部にいた生徒。成績も優秀ですし。
・運動系の生徒は大企業の工場などに入れる。企業は元気な運動部を好む。
・それ以外の生徒は残った求人から就職先を選ぶ。待遇、月給は彼らより下がる。
・こうして経済力は世代を超えて連鎖していく・・・。
私と同じような指摘をされているブログがありましたので貼り付けます。

「お前の努力が足りない」「奨学金とかあるだろ」・・・高校生にマッチョな自己責任論を振りかざされても、現実は変わらないんです。勉強して大学に行こうにも、入学金はどうするのですか? 生活費は? アパートの初期費用は? 親に頼れないのに?
そもそも何を学ぶの? 両親とも大学に行ってないからアドバイスも聞けないのに??
これは遠い昔の話ではありません。
割と最近、2000年~2010年くらいに実際に我が家で起きていたことです。
自分で働けるようになった今、子供の頃の「異常さ」がやっと理解できました。
「ああ、あれは『防げた貧困』だったんだ」と。
「働いてさえいれば、ご飯は食べていけるんだ」と。
「普通に生きていれば、お金って余るんだ」と。
私の親は「お金の勉強から逃げた」ために「お金に追い回されていた」のです。

「お金に関する知識がない」というより、「知ろうという発想そのものがなかった」が正しいのかもしれません。
また、目先の支払いに追われ、低賃金できつい仕事に追われ、

その辛さと絶望感から逃げるために「酒・タバコ・ギャンブル」に走っていたのでしょう。

今考えると気持ちは分からないではないですが、何も解決しないですよね・・・。
資本主義とは容赦のないものです。
低賃金で労働力を搾取し、生存と労働力の再生産のために最低限の賃金を払い、それすらも酒やたばこ、ギャンブルという形で搾取していくのです。

今考えてみれば、「人生をかけた反面教師」ですね。
「お金の勉強から逃げたらこうなるぞ」と教えてくれたことには、感謝しています。まあ人間性はどうかと思いますが。
だからこそ私は、お金の勉強をしました。
絶対に、「お金」から逃げない。
借金を負ったり転職を繰り返したり・・・と失敗もありましたが、今ではこうして米国株をドル建てで発注し、ポートフォリオを組み、長期計画を立て、ブログを書けるくらいにはお金の扱い方が身につきました。
今後も、コツコツと記事を書きますので、よろしくお願いします。
最後に、何かのサイトで見た文章がありましたので、紹介します。
「世の中お金じゃないなんて甘ったれていると、お金を気にして生きるしか選択肢のない高齢労働者になります」
「足るを知らぬ愚か者と、いつまでもやりたいことの分からないウスノロは、なんとなく生きて、なんとなく死んでいくのみです」
「投資をするのは、自分の大切なものを守るため」