こんにちは、シーラカンスです。
今回は、「他人を信じない」「投資はシンプルに」という記事です。
■銀行や証券会社の営業トークを信じない
「銀行や証券会社の営業マンから勧められた商品を退職金で買い、莫大な損失を抱えてしまった」・・・昔から、よくある話です。特に投資経験が少ないまま定年を迎え、「退職金」という持ち慣れない大金を手にした人に多い印象です。
「このお金どうしようか」というときに、親切な銀行の営業さんに投資を勧められた。正直、難しくてよく分からないけど、銀行だし信用できるよね・・・。「貯金から投資」って国も言ってるし・・・。手数料ってこれ、高いのか安いのかよく分からないけど聞くのも悪いし・・・。
その人なりに考えはしているけど、肝心の商品選定がダメだったパターンです。
数年後に商品の損失について担当者に聞きたいと思っても、そのころには転勤してしまっているでしょう。あーあ・・・。また、解約が難しかったり、しつこく引き留められる場合もあります。
基本的に、金融機関の窓口で勧められる商品は、手数料が高額です。
また、無駄に複雑に、小難しく、わざと分かりにくくしています。
「ケータイプラン」と同じです。
また、冷静に考えれば分かるのですが、なぜ、見ず知らずの銀行の人が、そんなに親切にしてくれるのでしょう? 知り合いでもないのに。
「金になる」からです。当然です。
誰が善意でそんなにかまってあげるのですか。
担当者の給料、立派なビル・・・どこからお金が出ているのでしょう。
私たちに払わせたお金です。ATMや売買での手数料、利息など・・・。
ひねくれた考え方ですが、これくらいの疑り深さがないと、貴重な財産を守ることは出来ないと考えます。無駄にしていいお金など、一切ないのですから。
■決断を急かす営業トーク=怪しい
また、「いまだけです!」とか「ほかにも買いたがっているお客様がいます!」など、即決を煽ってくる営業は一切信じてはいけません。
私、シーラカンスは、
「なんでお前に急かされなあかんねん」
「私のカネやん、じっくり考えさせろや」(なぜか関西弁)
「じゃあお前が全力で買えよ!!! 儲かるんだろ?」
と、白けてしまい席を立ってしまいます。
しかし、やはり押しに弱い人というのもいます。性格が気弱で、断るのが申し訳ないと思ってしまうタイプの人です。
こうした性格を自覚している場合は、
「そもそも近づかない」
ことが有効です。
営業されるような場面に居合わせない、営業しようと思わせないことです。
そもそも銀行の窓口などで営業されるのは、「口座にお金がある」「普通預金に大金を放置してある」からです。銀行側からすれば、
「普通預金に放置している程度の金融リテラシーの持ち主」
「定期預金にすらしていない、何も考えてない客」
「気弱そうだし、押せばいけるんじゃね?」
と映ります。要するに、なめられているのです。
対策としては、
・給料はすぐ下ろす(銀行にお金を放置しない)
・余剰金は定期預金へ。普通預金に放置しない。
・投資したいならネット証券で。(営業マンは来ない)
・「それで誰が儲かるか」という視点で考える
・若いうち(今が一番若いのです)から投資に慣れておく
などが挙げられます。
■長期投資に適した投資対象は
長期投資をしたい、また、退職金を運用したいという場合のどちらも「安定」が重要となります。そのため、
「シンプル・伝統的・胴元がいない・手数料が安い」
ものを選ぶ必要があります。
以下、投資対象の例を挙げますが、よく分からない場合は「SP500」一本でもいいでしょう。
「米国巨大企業500社に分散投資する」、「毎年、適切に組み入れ銘柄を組み替えておいてくれる」という、大富豪のような投資が可能になります。
運用資産が莫大なため、スケールメリットで手数料も安いです。
国内で人気のある「emaxis slim米国株式 SP500」という商品の場合、手数料は、1年間に100万円分保有したとき、968円だそうです。率で言うと、0.0968%。組み換えの手間や投資判断を一任できると考えると、格安だと思います。
少なくとも、窓口で勧めてくるような変な商品よりは手堅いと思います。
<具体的な投資対象>
・米国優良株(日用品や薬品、飲料や食品の会社が手堅い)
・米国債
・指数ETF(SP500が良い・・・米国大企業500社の平均と連動する商品)
・金製品(金地金・金貨)(守りの資産として全体の20%くらいまでで)
シンプルかつ整然としたポートフォリオで、安心をつかんでいきましょう。