こんにちは、シーラカンスです。
ドル円がついに143円前後という、異次元のレートに突入しましたね。私たちからすると、同じ金額で手に入る米ドルが少なくなり、投資しにくくなってきています。
先日、「それでも投資を続ける」と書きました。
coelacanth-foundation.hatenablog.jp
今回は「老後」に着目して記事を書きます。
■国には頼れません
先日、「低所得層(住民税非課税世帯)に対し5万円の給付」が決定されたと政府発表がありました。私はこれを知って「あー・・・ダメだこの国」「国は頼れない」と感じました。
・なぜ「住民税非課税世帯」だけなのか?
・なぜ5万円なのか?
・なぜ一律給付にせず、分断を招くようなことをするのか?
・なぜもらえない給付金のために増税されないといけないのか?
・なぜ急に言い出したのか? 票をお金で買う気なのか?
等、疑問は尽きませんが、決まってしまったものは仕方ありません。個人的に生活が苦しい世帯への給付はいいとは思いますが、「もう少し出してあげたら?」と思います。5万円でどうしろと。
やはり、「自分で何とかしないといけないんだな」と感じます。
私はこの国は好きですが、政府を信頼できるかどうかはまた別の話で、基本的に信頼していません。どうせ増税しか考えてないでしょう。
「国が何とかしてくれる」では生き残れない時代なのかもしれません。
■「若いうちから」が重要
以前、何かのサイトのコメントで「確かに!」と思ってメモしていたものがありましたので紹介します。
・若いうちの貧乏は笑い話だが、歳を取ってからの貧乏はシャレにならない。
・「老後の貧乏暇なし」は美徳でも何でもない。
ただの恥。今までの怠慢の結果。
「うわ、辛辣だなぁ」と思いましたが、案外本質をついているのかもしれません。
要するに「長い人生、今まで何やってたの?」ということだろうと。
(自分の親がまさにそれで、「金も権力もないのに態度だけはデカい」「金もないのに酒、タバコ、パチンコ・・・やめる気も一切ない」、と「しょうもないジジイ」そのものです。やっぱりああはなりたくない・・・。反面教師、大事ですね。)
ただ一方で、「今日が一番若い」ということもまた事実です。
正直、「若いうちから」「若いとき」というものの、実際には年齢など関係なく、「今から始めること」「早く始めること」が大事だと言いたいのだと思います。
私の場合、幸いにも定年まで30年ほどあります。この長い時間を活かした備えをしたいと思い、株式の長期投資にたどり着きました。
時間はたっぷり取れますから、危ない取引をする必要はありません。
億万長者になりたいわけでもありません。それよりも安定して資産を殖やしたいという意識が強いです。
そのため私は、PG(プロクターアンドギャンブル)やKO(コカ・コーラ)、JNJ(ジョンソン&ジョンソン)など、「爆益は見込めないけど安定している銘柄」「債券のように安定して長期保有できる銘柄」だけを厳選して買い続けています。
たとえ配当が減ることがあっても、株券自体の価値は残ります。手堅い銘柄ばかりですので、そうそうおかしなことにはならないでしょう。
むしろ、世界一の飲料メーカー、石油会社、製薬会社・・・潰れるほうが難しいのではないかと思います。
また、「貯金もせずに使い切る」ような人生よりは、「外国株を買い集める」人生のほうが資産が残りますし、楽しそうです。知見も広がります。経済に詳しくなります。
「金のない、品もないオッサン」には絶対になりたくありません。
「余裕のあるかっこいい男性」になれるよう、資産を積み上げていきたいのです。
■配当はどれくらい?
・30年間投資したとします。
・賞与含め、年100万円ほど投資したとします。(月平均8万円として計算=96万円)
・配当利回りは3%とします。
この場合、元本2880万円、運用益1750万円、合計4630万円だそうです。
・税金(米国株の場合、配当の約30%)を考え、利回り2.1%の場合。
この場合、元本2880万、運用益1114万、合計3994万円だそうです。
利回りを低く計算しても、定年時に4000万円近くの株を手にしていることになります。4000万円の株券から税引き後2.1%の配当が出る場合、年間84万円を得ることができます。
■配当金が老後の自分を支えてくれる
年間84万円の増収・・・これを少額だとは、私には言えません。
新卒社員の月給4か月分近く、月当たり7万円の不労所得ですから。
これだけあれば家賃は十分に払えますし、食費とガソリン代等、生活費に充てることもできます。軽自動車なら程度のいい中古車が1台買えますね。
もし再雇用で仕事を続けるとしたなら、生活費は給料からまかない、配当は旅行や趣味に使うこともできます。
年金生活に入ってからも絶大な安心感が得られます。貧困のために苦しみながら老後を過ごすより、今からコツコツ株を買い集めておくことが重要です。資産があれば、安心して定年退職の日を迎えられます。
投資をしていると「次は何を買おうかな(ワクワク)」と頭をよく使うため、また単純に投資は楽しいため、認知症予防にも役立ちます。私は以前介護職員として働いていた時期がありますが、やはり趣味や楽しみを持った人は認知症が進みにくいと感じました。
■株を始めると生活が楽しくなります
長期投資なら月一回の買い付けで楽しめます。手間もかかりません。
スーパーに売っている商品が「自社製品」と感じられます。冷静に考えて、国内にも優れたメーカーが多くある中、外国企業のシャンプーなどの製品が日本中のスーパーで普通に買えるということは凄いことです。
世界と自分がつながっていると実感できます。
為替や経済、投資の知識が身につき、「経済に詳しい」と評価されます。
ネット上で完結できるため、かさばりません。安全性も高いです。
世界的な大企業から、配当金があなたの口座に振り込まれます。ポートフォリオ次第では「毎月配当金をもらう」ことも可能です。
■株は一生かけてプレイできるゲームです
買い集めて作り上げたポートフォリオはあなたの「知的財産」です。
また、それに含める銘柄選び、どの形で保有するか、銘柄ごとの割合はどうするか・・・あなたの「人生哲学」、「生き方」、「性格」、「考え方」が表れます。
堅実な人なら連続増配企業や食品や飲料の会社を好むでしょうし、ITに詳しい人ならIT企業の株を適宜売買しながら保有するでしょう。通信株を選ぶかもしれません。
また、例えばお医者さんなら医療機器メーカー中心の投資も良いでしょう。機器の良しあしは自分自身でよくわかりますから。自分の専門を生かした投資も手堅いです。
世界中に投資したい、アメリカの株一本でいく、日本株で10倍株を狙う。
金を買いたい、債券もやりたい、現金もいいな、ロレックス買っておこうか・・・。
人により、性格により、環境や知識により、千差万別です。
私は投資を「高度に知的なゲーム」だと思っています。自分の持てる限りの知識を使って銘柄を選び、調べ、買い続けていく・・・。
不況のときには「当然、買い増しするよ」「大セール開催中!! 買わなきゃ!!」という豪胆さが、好況のときには「配当も含み益もある、売るなんてもったいない!!」と笑い飛ばす豪快さが必要になります。
このような「長期投資家精神」は、実際に株を続けることで身についていきます。
そうして積み上げた資産は、あなたの「頑張った証」でもあります。
頑張って働いて、給料からやりくりして株をコツコツ買って、長期投資家としての精神性も身についていき、気が付いたら家が建つくらいの財産が出来ていた・・・まさに理想です。
特にまだ株を買ったことのない方・・・株は売買するだけでなく、このような「定期預金」や「債券」に近い運用のやり方があります。株数が増えていく楽しさがあり、貯金好きな人に特におすすめです。
お金が減る可能性は確かにありますが、投資先や分野、時期を分散することで変動の波を穏やかにできます。また、「減る可能性がある」ということは「増える可能性もある」ということでもあります。
さらに、「配当金」という果実も得られます。
趣味と実益を兼ね、投資を始めることをおすすめします。