「タルムード」の教えから

 こんにちは、シーラカンスです。

 

 ユダヤ教聖典「タルムード」をご存知でしょうか?

聖典バビロニア・タルムード」全巻 
出典:wikipedia

 

 モーセが伝えたとされる「口伝律法」を収めた書物で、ヘブライ語で「研究」を意味します。ユダヤ教の多くの宗派で聖典として認められ、ユダヤ教徒の生活・信仰の基となっています。

ユダヤ教超正統派の男性 出典:いらすとや様

 

 タルムードでは、経済についての教えがあるのが特徴で、異教徒である私たちにとっても参考にできる項目が多くあります。

 

 彼らユダヤ教の人々は国を持たず、迫害され続けた歴史から、教育にはとても熱心でした。財産を奪われても、脳内の知識は奪われないからです。そんな歴史的背景から、現実的な教えが多い聖典となっています。面子よりも実利、生き残ることを重要視しています。

流浪の民」という悲しい歴史があります
出典:いらすとや様

 

 今回は「タルムード」から投資・経済関係の記述を紹介します。

 

・「人を傷つけるものが3つある。悩み、いさかい、空の財布だ。

  空の財布が最も人を傷つける」

 

・「富は要塞である。貧苦は廃墟である」

 

・「3つのものは隠すことができない。恋、咳、貧しさ」

 

・「金は道具である。道具に支配されるものはいない。

  だから道具は出来るだけ多く持っていたほうが良い」

 

・「嫉妬は千の目を持っているが、一つも正しく見えない」

 

・「最も大切なのは、研究ではなく実行である」

 

・「富は常に3つに分けて保管すべし。土地に、商品に、現金に」

 

・「正しいものは自分の欲望をコントロールする。

  正しくないものは欲望にコントロールされる」

 

・「もしあなたが悪への衝動に駆られたら、それを追い払うために何かを学び始めよ」

 

・「楽観が最も強い鎧となる」

 

・「最もいい教師とは、自分の失敗談を語れる教師である」

 

・「耳と耳の間に、最大の資産がある」

 

・「生きている限り、知識は奪われない」

 

・「1つの庭を手入れするほうが、多くの庭を放置するより良い」

 

・「豊かな人とは、自分の持っているもので満足できる人である」

 

・「何も打つ手がないときにできることが1つだけある。勇気を持つことである」

 

・「もしあなたの周りに傑出した人がいないなら、あなたがならなくてはいけない」

 

・「自分の力でどうにもならないことは、心配するな」

 

・「金は何でも買えるが、知性と本質は買えない」

 

・「金をなくしても、何も失わない。誇りを失えば、多くを失う。

  勇気をなくすと、すべてを失う」

 

・「貧乏人と病人の忠告には、いつも真意がある」

 

・「愚か者にとって、老年は冬である。賢者にとって、老年は黄金期である」

 

・「小さな儲けにとどめよ、それを繰り返せ」

 (説話「ナポレオンとニシン」より)

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・「財産を見せびらかすと身を滅ぼす(説話「金の冠を被ったスズメ」より)

 

・「卵は一度に全部運ばない」(説話「鶏の卵の運び方」より)

 

・「知識、価値観、倫理観は誰にも奪われない。また、相続税もかからない」

 

・「大胆になりすぎることはリスクだが、慎重になりすぎるのもリスクである」

 

・「一回一回の挑戦はわずかな成果で良い、リスクが少ないほうが良い」

  (説話「ブドウ畑と狐」より)

 

・「普段は目立たないように。自分が信じた策が同調圧力に潰されないように」

 

・「犠牲無くして成功なし」

 

・「豊作のときこそ、心して蓄えよ」

 (説話「7匹の太った牛と7匹のやせた牛」より)

 

 特に、説話「ナポレオンとニシン」と「7匹の太った牛と7匹のやせた牛」は投資家にとって役立つ話だと思います。ぜひ検索してみてください。

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