こんにちは、シーラカンスです。
ユダヤ教の聖典「タルムード」をご存知でしょうか?
モーセが伝えたとされる「口伝律法」を収めた書物で、ヘブライ語で「研究」を意味します。ユダヤ教の多くの宗派で聖典として認められ、ユダヤ教徒の生活・信仰の基となっています。
タルムードでは、経済についての教えがあるのが特徴で、異教徒である私たちにとっても参考にできる項目が多くあります。
彼らユダヤ教の人々は国を持たず、迫害され続けた歴史から、教育にはとても熱心でした。財産を奪われても、脳内の知識は奪われないからです。そんな歴史的背景から、現実的な教えが多い聖典となっています。面子よりも実利、生き残ることを重要視しています。
今回は「タルムード」から投資・経済関係の記述を紹介します。
・「人を傷つけるものが3つある。悩み、いさかい、空の財布だ。
空の財布が最も人を傷つける」
・「富は要塞である。貧苦は廃墟である」
・「3つのものは隠すことができない。恋、咳、貧しさ」
・「金は道具である。道具に支配されるものはいない。
だから道具は出来るだけ多く持っていたほうが良い」
・「嫉妬は千の目を持っているが、一つも正しく見えない」
・「最も大切なのは、研究ではなく実行である」
・「富は常に3つに分けて保管すべし。土地に、商品に、現金に」
・「正しいものは自分の欲望をコントロールする。
正しくないものは欲望にコントロールされる」
・「もしあなたが悪への衝動に駆られたら、それを追い払うために何かを学び始めよ」
・「楽観が最も強い鎧となる」
・「最もいい教師とは、自分の失敗談を語れる教師である」
・「耳と耳の間に、最大の資産がある」
・「生きている限り、知識は奪われない」
・「1つの庭を手入れするほうが、多くの庭を放置するより良い」
・「豊かな人とは、自分の持っているもので満足できる人である」
・「何も打つ手がないときにできることが1つだけある。勇気を持つことである」
・「もしあなたの周りに傑出した人がいないなら、あなたがならなくてはいけない」
・「自分の力でどうにもならないことは、心配するな」
・「金は何でも買えるが、知性と本質は買えない」
・「金をなくしても、何も失わない。誇りを失えば、多くを失う。
勇気をなくすと、すべてを失う」
・「貧乏人と病人の忠告には、いつも真意がある」
・「愚か者にとって、老年は冬である。賢者にとって、老年は黄金期である」
・「小さな儲けにとどめよ、それを繰り返せ」
(説話「ナポレオンとニシン」より)
・「財産を見せびらかすと身を滅ぼす(説話「金の冠を被ったスズメ」より)
・「卵は一度に全部運ばない」(説話「鶏の卵の運び方」より)
・「知識、価値観、倫理観は誰にも奪われない。また、相続税もかからない」
・「大胆になりすぎることはリスクだが、慎重になりすぎるのもリスクである」
・「一回一回の挑戦はわずかな成果で良い、リスクが少ないほうが良い」
(説話「ブドウ畑と狐」より)
・「普段は目立たないように。自分が信じた策が同調圧力に潰されないように」
・「犠牲無くして成功なし」
・「豊作のときこそ、心して蓄えよ」
(説話「7匹の太った牛と7匹のやせた牛」より)
特に、説話「ナポレオンとニシン」と「7匹の太った牛と7匹のやせた牛」は投資家にとって役立つ話だと思います。ぜひ検索してみてください。