こんにちは、シーラカンスです。
先日、株を買い増ししました。
V(ビザ)1株とBTI(ブリティッシュアメリカンタバコ)5株、日本円で5万5000円ほどの買い物でした。
コロナに感染してしまったことで出勤日数が減ってしまいましたが・・・。
それでも何とか投資資金を捻出し、どうしても株を買いたかったのです。
ところで米国株は日本株と違って「単元株」の縛りがありません。
どんな超巨大企業であっても1株から買えるのです。
それこそ、1万円もあれば多くの銘柄から選ぶことができます。
私自身、先月末の投資資金は5万5000円でしたが・・・これだってうまく選べば5銘柄は買えます。
つまり、「単価」が安いために分散投資をしやすいのです。
魅力的な銘柄が多くありますから「選ぶ楽しさ」も同時に得られます。
しかも「配当金」が非常に魅力的です。
日本企業と違い、米国企業は「配当金が命!」であります。
減配などしようものなら「経営の失敗」と見なされ、経営者のクビが飛びます。
株価も暴落します。コロナショック時のロイヤルダッチシェルなどの例が有名です。
そのため米国企業は、必死になって配当金を維持しようとしてくれます。
経営者のクビかかかっていますし、経営者自身も株を持っていますから必死です。
特にWMT(ウォルマート)に至っては、会社の全株式の半分近くを創業者一族が握っています。こういった企業は死ぬ気で配当金を出そうとしますから、狙い目ですね。
「株主」と「経営者」の利害が一致しているからです。
そのため私は、投資を始めようとする人には「米国株」をおすすめしています。
経営者の「覚悟」が違うからです。
■1万円もあればあなたも「株主」になれます
私は、米国株の「買いやすさ」に魅力を感じています。
少額から買えるために、資金力がまだ少ない
「投資を始めようと決心した人」
にやさしいのです。
投資を始めようと決心した場合、いきなり大金を用意したり、1~2銘柄に集中投資するのは危険です。そのため「多くても10万円程度で」「なるべく分散したい」と考えるでしょう。
そもそも数ある投資対象の中から「米国株、しかも個別株を買おう」「配当金を狙おう」と決意した時点で
「かなり堅実な人」
ですから・・・リスク分散を考えると思います。選ぶ銘柄も手堅いものでしょう。
そうしたとき、米国株の「買いやすさ」は味方となります。
例を挙げてみましょう。($1=131.2円とします)
・KO(コカコーラ):$59.83(7,849円)
・PFE(ファイザー):$44.06(5,780円)
・MKC(マコーミック):$74.54(9,779円)※調味料大手メーカー
・XOM(エクソンモービル):$111.92(14,683円)
・PG(P&G):$142.61(18,710円)
・JNJ:(ジョンソン&ジョンソン):$164.61(21,596円)
・V(ビザ):$230.13(30,193円)
・MCD:(マクドナルド):$264.23(34,666円)
・WMT :(ウォルマート):$141.71(18,592円)
世界的に有名な大企業でも、非常に買いやすいのです。
コカコーラやファイザーなど、1万円から買える銘柄だってあるのです。
「投資家」としてのキャリアは、1万円もあれば始められるのです。
「お金が無い」からと、諦めることはないのです。
ビザやマクドナルドは少し株価が上がるものの、それでも3万円台です。
10万円もあれば、自分好みの銘柄を組み合わせて十分に分散が出来ます。
一度好みのポートフォリオが出来れば、あとはそれを大きく育てていくだけです。
■デメリットもあるけどそれでもオススメしたい
もちろんメリットばかりではなく、
・配当と売却益への税金が約30%(日本株は約20%)
・為替の影響をモロに受ける
・株主優待制度がない
というデメリットはありますが、それを補って余りあるほどの大きなメリットがあるため問題ありません。
また、「税金30%」がどうしても気になる場合は「英国企業」の株を買ってみるのも良いと思います。
英国株は、英国での税金がかからないため、税金が「20%」で済むからです。
ポンド・ドル・円の3か国の為替の影響を受けるため、投資の主軸には向きませんが、米国株同様に配当に力を入れています。私の場合、
・BTI(ブリティッシュアメリカンタバコ)
・UL(ユニリーバ)
・GSK(グラクソスミスクライン)
・DEO(ディアジオ)
に投資しています。「投資する国の分散」としても有効です。
さて、ここで「米国株のメリット」を挙げてみようと思います。
・莫大な時価総額
・連続増配50年以上の「配当王」が多い(37社)。
・暴落しても株価の戻りが早い。
・世界展開している企業であれば、間接的に「全世界へ投資」できる。
・アメリカの国力、経済力、成長力を自分の味方にできる。
・米国企業は株主最優先、時には政府にすら歯向かうほど。
・日本に進出している企業も多い(「自分が知ってる会社」が意外と多い)
メリットとデメリットを調べると、「米国株しかない」という結論に達するのです。
■ETF(上場投資信託)も主流ですね
ちなみに、「個別株は怖い」「面倒・・・」「忙しい・・・」という場合にはETFという手もあります。運用会社が適切に分散投資し、配当(再投資)してくれます。
分散方法も様々なものが揃っています。
・「米国企業500社」
・「米国中の大型・中型企業」
・「全世界の指数に連動」
・「新興国の指数に連動」
・「債券と株券の混合」
・「日本を除いた全世界に投資」
・「ある特定の産業分野に分散投資(石油業界など)」
・「米国の高配当銘柄を集めたもの」
・「ジャンク債を集めたもの」(どれか紙くずになっても他でカバー可能)
・「優良社債を集めたもの」(株より低リスク)
・・・あらゆるパターンの商品があります。こちらも「選ぶ楽しみ」がありますね。
「SP500」(米国大型企業500社に連動)
をおすすめしています。
これは米国の選りすぐりの大型企業500社に投資するものです。
特段の事情が無い限りはこれ1本で良いでしょう。
「世界中に投資」という商品もありますが、世界展開している会社が多く含まれていますから、既に間接的に世界投資している・・・と考えることができるからです。
手数料も格安です。国内で人気のある
「e-maxis slim sp500」(株価:19,018円)
という商品の場合、信託報酬(年間手数料)は0.0968%程度。
これは「100万円あたり968円」を意味します。
この商品の平均利回りは8.62%です。手数料は問題にならないでしょう。
また、「ideco」「つみたてNISA」の対象商品でもあり、非課税メリットも得られます。「金融庁長官のお墨付き」というわけです。
この商品も約20,000円前後で買えます。
私自身は個別株専門のため、ぜひ他のETF投資家の方のブログを調べてみて下さい。
きっと、勉強になると思います。
ETFをポートフォリオに加えようと思った時、色々なパターンがあります。
・ETFだけ積み立てる
・ETFを主体とし、個別株をスパイス的に買う
・「債券」を「債券ETF」で代用する
・個別に買うにはリスクの高い「ジャンク債」をETFで買う(リスクを分散)
・変動の大きい石油銘柄の代わりに「エネルギーセクターETF」で代用する
このように、ETFを活用すると投資戦略の幅が広がります。しかもリスクも下がります。
私のように「個別株じゃないと嫌だ」などの特別な事情がない限り、リスクを下げるためにETFを活用すると良いでしょう。リターンも良いですから。
自分の「心の声」に従い、「自分の性格」に適した銘柄・比率が見つけられるといいですね。