「サラリーマン債券」という考え方があるそうです

 こんにちは、シーラカンスです。

 

 「サラリーマン債券」という言葉をご存知でしょうか? 橘玲氏の著書で登場する言葉で、定期的にほぼノーリスクで得られる月給を債券の利払いに例えたものだそうです。私、シーラカンスはこれを知った時、「うまいこと言うなぁ」と感じました。確かに、ほぼ確実に入金されます。

 

 「元本が償還されないじゃないか」等の反論はあるようですが、個人的にはしっくりきました。クビにならない限りは入金され続けますし、再就職すればまた利払いが復活する・・・と考えられ、まさに債券じゃないかと思ったからです。「株券」と言われるよりはしっくりきます。

 

 会社からもらえる給料を「巨額の債券から得られる利子」と考えて、「債券がすでにかなりの額(億単位)あるのだから、全部株でリスクを取ればいいじゃん」という考え方があります。考え方の一つとして確かに、と感じます。

 

 でも株を扱うなら、リスク低減として、ある程度の貯金は欲しいですね。

 

 ところで疑問なんですが、この「サラリーマン債券」って、元本はいくらくらいなんでしょうか? ふと気になって、計算してみました。

 

米国債で計算してみた・・・シーラカンスを例に

 ・米国債30年物の利率は3.174%です。(2022年7月1日現在)

 ・税引き後は2.225%です。(3.174×0.7)・・・利子に対し税金が30%かかります。

 ・シーラカンスの手取りは月によって変動します。(日給月給制です)

 ・平均で22万円とします。賞与は考えないものとします。

 

■月に22万円を得るためには

 ・22万円×12か月=264万円

 

 ・264万円÷2.225%(税引き後の利回り2.225%)=1億1865万円分

 

■月に手取りで40万円を稼ぐ人の場合は

 ・40万円×12か月=480万円

 

 ・480万円÷2.225%=2億1573万円分

 

■月に手取りで100万円を稼ぐ人の場合は

 ・100万円×12か月=1200万円

 

 ・1200万円÷2.225%=5億3932万円分

 

■やはり巨額でした

 「サラリーマン債券」の元本はやはり巨額でした。昇給や昇進も考えるとさらに金額が上がるでしょう。計算していて、「短気を起こして辞めるのはもったいないな」と感じました。しぶとく会社に居座り、しっかり「サラリーマン債券」の利子を回収しよう、と決意を新たにしました。