資格取得と費用対効果・元を取れますか

 こんにちは、シーラカンスです。最近は梅雨入りし、ジメジメと蒸し暑いですね。

皮膚にじっとりと湿気がまとわりつく感じです。暑さと湿気で熱中症になりそうです。

水分をしっかり取りたいですね。

 

 さて、今回は資格取得についてです。

  

 私、シーラカンス派遣社員だったころの失敗です。

 

■資格は資産です

 資格を取りたいと思い立つ場合、仕事に関係するものを選ぶ方が多いと思います。

私、シーラカンスももちろんそうです。その資格があるからその職業に就ける、手当が  

上がる、昇進に有利に働く。

 

 資格を取得できたということは、少なくとも試験日の時点で、合格するに足る知識・技量があるということになります。会社側はこれを評価し、有資格者として優遇するわけですね。自分でいくら「これができる!」と言っても信用されませんが、免許証・合格証があれば自分の付加価値を証明できます。

 

 資格と経験が揃っている場合、転職も容易になり、昇給も望めるでしょう。

 

 老後に再雇用されやすくなる、一種の保険にもなります。

 

■その資格で元を取ることはできますか

 私、シーラカンスは大型免許を取得しました。工場の派遣社員をしていて、正社員雇用で運送会社に入りたいと願ったとき、どうしても必要だったからです。

 

 派遣の時の給料から考えると、手取りで月3万は昇給したでしょうか。今は県内便ですが、長距離便を担当していた時はさらに給料が良かったです。その代わり1週間帰れませんでしたが。もうあんな無理はしたくない…。

 

 中型免許を取ってから大型免許を取ったため、中型免許22万円+大型免許18万円、およそ40万円で免許を取得できたことになります。

中型免許 教習車(4トン) 出典:雲仙自動車学校様

大型免許 教習車(10トン) 出典:雲仙自動車学校様

 



 この免許で仕事をして4年経つため、昇給分3万円×4年(48か月)=144万円。さらに賞与も考えると200万円くらいになります。長距離の時の差額を考えると300万円くらいかもしれません。

 

 これは、そのまま派遣社員のままだったら得られなかったお金です。また、コロナショックで解雇されていたかもと考えるともう・・・。

 

 つまり私、シーラカンスは元手約40万円の投資で7.5倍もの利益を得たといえます。連続増配株もびっくりの利益率です。

  

 派遣社員を続けていた場合と比較すると、働き続ける限りどんどん生涯賃金の差は広がっていきます。運良く、支店長や輸送部長などの役職に出世したらさらに差は広がるでしょう。

 

 また、その後に大型二種免許も取得したため、チャンスがあれば、運送会社だけでなくバス会社・タクシー会社等への応募もできるようになりました。難しかった・・・。

大型二種免許 教習車 出典:ロイヤルドライビングスクール様

 

 

■努力の方向性を間違えると報われない

 派遣社員の頃、私は資格をやたらと取得していました。資格を取れたら正社員の仕事に就けるかもしれない、正社員登用があるかもしれない・・・と。一種の現実逃避だったのかもしれません。

 

 私の場合、工場・現場系の資格を狙ったので、全く役に立たないかというとそうでもありませんが・・・。正直、ちょっとズレた努力だったなと今では思います。結局使ってないですし。頑張った割には受験料と労力の無駄遣いでした。必要に迫られてから取っても遅くなかった、と今は思います。

  

 就職が目的だったら、若さを武器にさっさと他社で面接を受ければよかったです。冷静に考えれば、正社員登用なんてほぼ無いのですから。そもそも、大きい工場であれば、成績優秀・スポーツ万能な新卒社員が毎年補充されます。派遣社員が入る隙なんてほぼありません。

 

 工場からしたら、派遣社員をわざわざ正社員にしてコストをかける意味はないわけです。「すぐにクビを切れる、生きた生産ロボット」が欲しいだけ。頑張ったら、資格を取ったら・・・それで報われるほど甘くはありませんでした。

 

 でもそれは、努力の仕方と、努力する場所を間違えていたから。

 これは、自分が悪かった。

 頑張っている自分が好きなだけで、冷静に取り巻く状況を見れていなかった。

 

 私はそれらを理解するのに時間がかかりました。(さぞかし、客観的に立ち位置を見れていない馬鹿に見えてただろうな・・・)

 

■結局、何が言いたいの?

 「その資格で元を取れるか考えてほしい」、

 「その努力は間違っていないか冷静に一度考えてほしい」、ということです。

 

 資格取得は、一種の投資です。受験料が高ければなおさらです。

 

 多くの時間と資金を投資する以上、リターンがなくてはいけません。

 

 無ければそれは「消費」です。自己満足なら「浪費」かもしれない。

 

 投資家たるもの、投資に見合った利益を回収しなくてはいけません。

 

 厳しいようですが、「資格だけの人」では評価を得られません。

 

 

 

 費用対効果を考えてからの資格取得を、おすすめします。