こんにちは、シーラカンスです。
あなたはゲームは好きですか? 私はスマホの放置系ゲームの「旅がえる」が好きです。旅の支度をしてあげると、主人公のかえるが全国各地を旅し、写真とお土産を持ち帰ってきます。なかなか癒されるゲームです。
私は元々ゲームをあまりしない人間ですが、株を始めてから気づいたことがあります。それは、もうすでに「資本主義ゲーム」に参加していたという事実です。
■資本主義ゲームのルール
意外にも、年を重ねてもルールを理解していない人が多いという印象です。一応、西側諸国に暮らしている以上は理解していないと危険なのですが・・・。よく、「頑張って働いているのに豊かになれない」と嘆いている人がいますが、それはルールを理解していないために苦労しているのかもしれません。
・基本的な世界観は「自由に売買・競争してね」。
・プレイヤーは「資本家」か「労働者」の2種類。
・「労働者」は自分が働き、時間と体力を切り売りする。いつも生活がカツカツ。
・「資本家」は自分だけでなく、不動産、株券、債券、権利収入などの「資本」を売り
物にでき、労働者以上の収入を得る。余った収入でさらに資産を買う。
・「労働者」の給料は「生かすために仕方なく」払われる。つまりコスト。「頑張ったから支払われる」ものではなく、あくまで「労働者の維持費」。
・そのため「労働者」の給料は最低限で、生活費でちょうど無くなるようになっている。
・生かさず殺さず、子供を作って養える程度に支払われる。
・その子供が大きくなり、「労働者」となる。(労働力の再生産)
・借金をすれば贅沢は出来るが、お金の使用料(利息)で苦しむ。
・利息は年々元金に加わる。次の年はそれにさらに利息がかかる。(=複利)
・「労働者」の払った利息は「資本家」に渡り、さらに豊かになる。
・「労働者」には、収入や車、家、ブランド品などの購入意欲を煽り、蓄財させないようにする。給料を人質にとる。
・労働者同士を競わせる。考えさせない。知恵を付けないようにさせる。
・「労働者」同士を雇用形態や収入などで対立させ、団結させない。
・「労働者」の給料を支払うときは、税金や保険料などを天引きし、国に支払う。
・「資本家」は事業所得から経費を引いた残りにのみ税金がかかり、それだけ支払う。
なかなかひどいルールですね。でも、現状ではこれが一番マシなルールです。共産主義はダメでしたから。詳しくはマルクスの『資本論』の解説書を読むことをおすすめします。
■希望はある
こんなひどいゲームでも、希望はあります。
・「資本家」は、不動産や工場を所有しなくても、株を買えばなれます。
→株を買うのにコネや権力は必要ありません。
→性別や宗教などに関係なく、お金さえ出せば買えます。
・「労働者の給料は生活費でなくなるようにできている」
→これは「労働者の社会的平均」から算出されています。
→自分の出費が「社会的平均」ほど必要なくても支払ってくれます。
→いちいち個人の出費事情まで考えていられないためです。
→つまり出費を減らせれば、剰余金が生まれ、資本を買うお金ができます。
・「給料は労働者を生かすために最低限が支払われる」
→仕事さえしていれば同じ給料を取れるということです。
→多少働きが悪くても、そうそう減給は出来ません。
→勤務成績に関係なく、家族手当なども支給されます。(労働力再生産のため)
→自分にとっての必要経費が「最低限」より安く済む場合、お金が残せます。
・「借金に利息がかかる&複利」
→資本も同じですが、逆方向に作用します。
→つまり、資本があれば「金利・配当などをもらう側になる」ということです。
→配当を再投資すると資本が膨らみ、さらにそれに対して配当が支払われます。
→もらう・再投資・さらにもらう・再投資・・・という正の循環が生まれます。
→これは大財閥、大資本家と規模が違うだけで、全く同じ仕組みです。
・「労働者同士を競わせる、購入意欲を煽る」
→その罠を避ければお金が残ります。
社会を変えることができない以上、「自分が資本家側に移る」ことのほうに力を入れていきましょう。
■資本主義ゲーム攻略法・・・株から取り組もう
ルールを裏から読んでいくと、チャンスが見えます。ただの会社員であっても、限られたリソースをうまく配分していけば資産が買えます。資産が買えれば「労働者」から「資本家」に徐々にクラスチェンジできます。
どちらかでなく、両方に属することが許されるのもこのゲームのいいところです。徐々に徐々に、こっそりと「資本家」側を目指すことができます。
特に株は保有額や損得が他人からは分からず、同僚たちからいらぬ嫉妬も買わずに済みます。仕事を休む必要もなく、怪しまれずに仕事を続けられます。ある程度は放置が可能です。
ルールを理解して正しく立ち回れば、資産を築けるようになっています。
こっそり、ひっそり、嫉妬を避けながら、資産を作っていきましょう。