仕事中にお金を使わない・・・ある運転手の場合

 こんにちは、シーラカンスです。

 

 今回は「仕事中の出費」について書きます。

 

 「最近あまりお金を使わなくなった」という記事です。

 

■長距離運転手は稼げるけど出費が多い

 突然ですが、私は、弁当と水筒を毎日持って仕事に行きます。

弁当持参で出勤します 出典:いらすとや様

 「なにを当たり前のことを」と思うかもしれませんが・・・。

 

 これ、以前の仕事では出来なかったことなのです。

 

 以前は、長距離ドライバーだったからです。

これの1世代前のトラックに乗っていました
 出典:いすゞ自動車

 自炊とか弁当以前の問題で・・・一週間、家に帰れなかったからです。

もはや「出張」みたいな感じ 出典:いらすとや様

 10トントラックで片道700キロ以上、工場と倉庫を時刻表通りに往復する「定期便」の仕事でした。片道だいたい、12~13時間くらいはかかるでしょうか? 

 

 (700キロ=「大阪~会津間」「東京~青森間」くらいの距離です)

本州の半分を突っ切るルートでした 出典:いらすとや様

 一週間帰宅できない便だったため、食事は毎日外食かコンビニ弁当でした。高速を降りられないのでサービスエリアで食べるか、併設のコンビニで買う感じですね。

 

 また、お風呂も同様に、サービスエリアの「コインシャワー」を借りるか、ガソリンスタンドの「トラック乗務員用シャワー室」を借りて済ませていました。

コインシャワー 出典:株式会社タニモト様

 飲み物ももちろん、自販機かコンビニで買う以外に方法がありません。

 

 一週間トラックに乗りっぱなしですから、当然弁当や水筒は持参できません。

当時のシーラカンス号、一週間車内で寝ます

 そのため、当時はとにかくお金がかかっていました。

 

 もちろん、20代としては破格の給料(手取りで43万円もらった時はびっくりしました)をもらっていましたが、その分、出費が多かったです。

 

 食費、飲み物代、コインシャワー代(10分200円くらい)、人によってはタバコ代、ギガ数多めのスマホの月額料金などなど・・・。

 

 細かい出費が結構積み重なるのです。

 

 こればかりは仕事上、どうしようもありません。

 

 この便には1年ちょっと乗務しましたが・・・体を壊したため、退職しました。

 

 それなりに良い給料をもらっていたのに、あまり貯金が出来ませんでした。

 

 知らないうちに「金銭感覚が狂っていた」のかもしれませんね。

 

■今は近距離・・・意外とお金が残ります

 その後、近距離~中距離中心の運送会社に転職しました。

 

 今は、毎日帰れる4トントラックの仕事をしています。

 

 給料は大きく下がったものの、それ以上に

 

「毎日家に帰れる」というメリット

 

 のほうが大きいため、私は満足しています。

 

 ところで、「毎日家に帰れる」ということは、

 

 「仕事に弁当と水筒を持っていける」

 

 ということでもあり、これは大きなメリットです。

 

 私の場合・・・

 

・おにぎり2個(朝食)

・タッパーに入れた焼きうどん(昼食)

・ホットコーヒーを入れた水筒

 

 を毎日持って行っています。

 

 コンビニで買う場合と比べると、1日1000円以上は得をしているかもしれません。また嬉しいことに、

 

 「朝食ある、昼食ある、飲み物もある」

 

 という状態ですので、「仕事中に財布を開くこと」そのものが少なくなりました。  

 

 さらに、「昼食を確実に用意できる」というのも、仕事でトラックに乗っていると大きなメリットとなります。

 

 「仕事中に4トントラックで立ち寄れるコンビニ」は限られますし、そうしたコンビニは人気があり、駐車できないこともあります。そうなると、昼食が買えません。とはいえ、食べないわけにもいきません。

 

 他のコンビニに行くか、その辺を一周して駐車場が空くのを待つことになります。

 

 当然、休憩時間は削れてしまいます。

 

 しかし、あらかじめ自分で弁当を持ってきていれば、その心配はなくなります。休憩スポットまで直行でき、十分に休憩が取れます。この仕事特有の事情ですね。

 

 このように、弁当と水筒を持っていけるというのは、メリットが大きいのです。

 

 平日にお金を使うことが減り、財布にお金が残ります。

 

■「帰宅後のルーチン」で一気に片付ければ楽です

 

 弁当・水筒持参を続けるには「めんどくさくない」ことが重要です。

 

 私は、帰宅後すぐに洗い物と次の日の準備をしてしまいます。

 

 時間が経つほど面倒くさくなるからです。

 

 「仕事モード」の残っているうちにやり切ってしまう作戦です。

仕事モードのうちにやる・・・出典:いらすとや様

・帰宅したら即座に着替えて、

・次の日の作業服を準備し、財布(免許証があるか)を確認し、

・洗濯物を取り込んで畳み、

・寝室の布団を整え、

・加湿器に水を補充し、

・弁当と水筒を洗い、

・おにぎりと焼きうどんを用意する

・必要ならご飯を炊く、風呂掃除を済ませる

・夕飯を作る、洗濯を回して干す

 

 ・・・と、このように自分の中で「帰宅後すぐにやるルーチン」が出来上がっているため、それほど面倒ではありません。

 

 ここまでやれば、後は夕飯を食べて風呂に入って寝るだけですから、気も楽です。

 

■「めんどくさくない」を最優先にしています

 お弁当のメニューは毎日固定で、「焼きうどん」と決めています。

 

 コンビニ弁当を買う時もありますが、「たまのお楽しみ」という感覚です。

 

 また、焼きうどんの具材も、毎日いちいち切ったり炒めたりしません。

 

 土日のうちに作り置きし、冷蔵・冷凍保存しておきます。

 

 うどんもスーパーで15パックくらいまとめて買い、冷凍しておきます。

 

 最近ではフライパンで炒めることもせずに、

 

 「具とレンチンしたうどんを和えるだけ」

 

 で済ませるという衝撃の手抜きっぷりであります。

 

 もはや「焼き」うどんと言っていいのか疑問ですが・・・まあ、いいのです。

 

 食べるのは私ですし、美味しければ問題ないのです。

 

 タッパーもラップを敷き、汚れを防ぎます。

ラップを敷けば、洗うのも楽々です 
出典:いつかのきみへ様

 見た目はアレですが、どうせ誰も見ませんから気にすることはありません。

 

 洗いやすさ、「めんどくさくなさ」が第一です。

 

■ホットコーヒーを持っていきます

 水筒は出勤直前に用意します。

 

 水筒にドリップコーヒーをセットし、直接ドリップするのです。

直接ドリップしてしまいます 

 まさかのダイレクトイン。手抜きの極みです。

 

 今までは缶コーヒーを買っていましたが、最近、

 

 「水筒に直接ドリップすれば熱々だし、美味しいし、良いのでは( ゚д゚)ハッ!」

 

 ・・・とひらめき、そうしています。

 

 そのままの勢いで、「ドリップコーヒー100パック入り」をamazonで買ってみました。段ボール入りで、2600円くらいでした。

ドリップコーヒー100袋とシーラカンス(代理)

 1杯あたり26円で、缶コーヒーよりはるかに美味しく、また経済的です。

 

 私、シーラカンスは朝3時に出社しますので、出社時はかなり寒いです。

 

 運転席も当然寒いですし、暖房が効き始めるにも時間がかかります。

 

 また、誰もいない早朝の工場で一人きりで検品・梱包用ラップ巻き・積み込み・空箱の回収をしますが、これがまた寒いのです。

 

 「工場」といっても、出荷場所は「テント倉庫」であり、結構冷えるからです。

テント倉庫の例 出典:シノダック様



 こういう時、熱々のコーヒーは嬉しいですね。

 

 熱で酸化して味が変わってしまうとはいえ、「熱々が飲める」というメリットの前には大した問題ではないでしょう。

 

 また、水筒自体も「洗いやすさ」を最優先に選びました。

 

 今使っている水筒は「水筒」というよりも

 

 「ねじ込み式のフタつきのコップ」

 

 のような構造のもので、簡単に洗えます。

スタンレー・マスターマグ 出典:ポンパレモール



 結構重たい水筒ですが、トラックで移動するので問題ありません。また、水筒自体が結構広口のため、ドリップのときにコーヒーの量を目視できるのも気に入っています。

 

 「入れすぎてあふれ出す」という失敗を避けられます。

 

■「平日」は「お金を稼ぐ日」という意識

 このように、私、シーラカンスは弁当・水筒持参を楽に続けています。

 

 これにより、平日にお金を使うことが少なくなります。

 

 やはり、「めんどくさくない」のは大事なことですね。

 

 

 さて、そもそも「平日」(仕事をする日)というのは、

 

 「お金を稼ぎに行く日」

 

 であります。

 

 「お金を使う日」

 

 ではないのです。

 

 お金を稼ぎに行っているのに、その最中にやたらとお金を使うのは本末転倒だと、私は思っています。それこそ、

 

・朝に缶コーヒーと菓子パンを買い、

・のどが渇いたとペットボトル飲料を買い、

・コンビニ弁当を買い、あるいは外食し、

・ちょっとしたお菓子も買い、

・タバコも買い、

・夕飯にまたコンビニ弁当を買い、

・ストレスがたまったからと缶チューハイまで買い・・・。

 

 なんてやっていたら、お金を稼いでいるのか、使いに行っているのか、よく分かりません。しかもすべてコンビニで買っていたら、もう大変です。

 

 これではお金は残りません。

 

 コンビニでこれらのものを買ったら、2000~3000円くらいは行くのではないかと思います。日給10000円で働くなら、実に3割近くが飛んでいく計算です。

 

 20日繰り返せば、40000~60000円もの出費です。

 

 もはや、「週給」レベルの金額です。

 

 「この金額をどう考えるか」で人生が変わっていくと、私は思います。

 

 もちろん、缶コーヒーやジュース、コンビニ弁当を買うのは良いでしょう。

 

 「弁当やお茶だけ」と決めて買うなら、まだいいでしょう。

 

 ただ、

 

・「毎日何となく買ってる」

・「別に欲しいものもないけど、毎日コンビニに行ってる」

 

 ならもったいないと思います。

 

 だから私は、平日にお金を使わずに帰ってこれるよう、弁当と水筒をもって仕事に行きます。仕事で得た稼ぎを、仕事中に無駄に消耗したくないのです。

 

 買い物は土日に、まとめ買いに行きます。

 

 野菜も肉を多めに買い、小分けにして冷凍したり、作り置きを準備します。

 

 給料が上がらないなら、出費を工夫することでお金を作ります。

 

 そのお金を消費ではなく投資に回し、未来を切り拓きたいのです。

 

 地味なこと、手間のかかることではありますが、やる価値はあると思います。

 

 行動せず、何もしなければ、何も好転しませんから・・・。