あるタクシー運転手の腹痛対策

 こんにちは、シーラカンスです。

 

 突然ですが、「過敏性腸症候群」という病気を聞いたことはありますか。

www.clinic-hatamori.com

 「朝の通勤電車に乗ると毎日お腹が痛くなる」「自由にトイレに行けない状況が不安」・・・というアレです。略称はIBS

 

 検査しても異常が見つからないのに症状が続くのがこの病気の特徴です。

 

 人によっては通勤そのものが辛くなり、仕事にも大きな悪影響が出ます。

 

 私・シーラカンスもこの病気に悩みながらも仕事に行っています。

 

 私は日勤でタクシー運転手をしていますから、どうしても

 

 「実車中(=お客様が乗車中)に痛くなったらどうしよう・・・」

 「渋滞にハマったら一巻の終わり」

 「絶対にお客様に迷惑はかけられないし遅れることも出来ない」

 

 という恐怖と不安を感じます。朝7時始業ですが、朝一番に車庫を出発することができずにいました。一応上司には事情を話してはいますが・・・。

 

 もちろん、腹痛が収まってきたらバリバリ働きます。

朝さえ乗り越えれば積極的に営業できます・・・出典:いらすとや様



 ただ、朝だけはどうしても不安です。

 

 タクシー運転手としては、割と致命的な症状かもしれません。

 

■稼げる朝7時台に仕事ができないのが辛い

 それでも車輛が出払っていると、嫌でも出発しないといけないわけです。

 

 「無線室です、お仕事できますか?」と・・・。

 

 えぇ・・・。

 

 仕事だからやるしかないけど、大丈夫かな・・・。

 

 大丈夫なはずだと頭では分かってるけど・・・。

 

 「どうか無事に目的地まで行けますように」と祈りながら行くしかありません。

 

 単純に痛いのも嫌ですが、「あいつは腹が弱い」と同僚に知られるのもなかなか恥ずかしいですし、上司から「稼ぎ時にサボってる」と思われるのも辛いです。

 

 症状は命にかかわるものではないですが、その人のプライドをズタズタにし、日常生活のQOL(生活の質)を大きく傷つけるため、なかなか悲しい病気ですね。

 

 「私だって好きで腹痛に襲われてるわけじゃない」という悔しさがあります。

 

 この症状さえなければ、朝の通勤ラッシュで稼げるのに。

 

 きっと、年収ベースで100万円は変わるだろうに・・・と。

 

 ところで、日本にはタクシー運転手が23万人ほどいるようです。きっとその中にも、同じように苦しんでいる運転手さんがいるかもしれませんね。

 

■小麦粉と一部の糖類・食物繊維が分解できないようです

 過敏性腸症候群の人はたいてい、

 

・「食物繊維を取ろう!」

・「お腹に良いものを取り入れよう!」

 

 と考えて、納豆やヨーグルトなどいわゆる「腸活」を頑張ります。この病気に悩む人は心配性、真面目な人が多いですから、何とかしようとするのですね。

 

 私・シーラカンスも色々試してみました。

 

 ただ私の場合、むしろ症状が悪化するのが不思議でした。

 

 また、ラーメンなどの粉モノを食べると、翌日つらいことも気になりました。

 

 逆に、前日の夕食が和食など「ごはん中心」だと翌日がうまくいくと感じました。

  

 そこで色々調べた結果、

 

・「一部の糖類と食物繊維・グルテンが小腸でうまく消化できない人がいる」

・「消化できないから小腸は水で何とか成分を薄めようとする」

・「結果としてお腹を壊す」

・「この症状をSIBO(小腸内細菌異常増殖・・・腸内環境が悪い)という」

kunitachi-clinic.com

 ことが分かりました。たいていの場合、過敏性腸症候群とこの症状はセットのようです。調べるうちに「あれ、私のことじゃん」と感じ、対策を考えることにしました。

 

 何とか今の仕事を続けるために。

 

 何かいい方法はないか、いろいろ調べてみました。

 

 図書館にいい本があり、それを参考にしました。参考文献の画像を紹介します。

気になる方はお住まいの市町村の図書館のホームページの「蔵書検索」で探してみてください。

『自分で治す過敏性腸症候群

『腸のトリセツ』




■対策は「低FODMAP食」

 こうした症状に悩む人の場合「食事療法」で症状が緩和されることが分かりました。

 

 小腸で消化できない一部の糖類・食物繊維・小麦製品を避けるのです。

 

 これを「低FODMAP食」と言います。

 

 「FODMAP」とは小腸で吸収されにくく、大腸で異常発酵しやすいものの頭文字を取った言葉です。過敏性腸症候群の人にとって、避けたい食品ですね。

避ける食品の例・・・出典:田辺三菱製薬

 この食事法は、

 

・「白菜は良いけどキムチはダメ」(発酵食品だから)

・「絹ごし豆腐はダメだけど、木綿豆腐や厚揚げは大丈夫」(製造工程の違いから)

 

 など結構めんどくさい感じがしますが、ざっくり言えば

 

・小麦製品

・乳製品(ハードチーズ系除く)

・玉ねぎとニンニク(オリゴ糖が消化できない)

 

 を避ければOKです。やっていることは「グルテンフリー」と近いです。

食べられるものは意外と多いです・・・出典:山科駅前おかだクリニック様

  低FODMAP食を研究されている方のnoteも非常に参考になりましたのでご紹介します。

note.com

■小麦がダメなら米粉です

 「小麦を避ける」といっても、私・シーラカンスはパスタやラーメンなどが結構好きですから困りました。粉ものって美味しいんですよね。

 

 小麦製品は避けなければいけない。でも毎食ご飯だけもちょっと辛い。

 

 そこで代替食品を実際に買い、研究することにしました。

業務スーパーが意外とよかったです

・うどんっぽい麺類が食べたいならフォーがあります。

サラダチキンと三つ葉のフォーを試作しました

・パスタが食べたいならグルテンフリーパスタがあります。

ちょっと割高ですが、パスタやアイスを安心して食べられるのは嬉しいです

・アイスクリームはオーツミルクやアーモンドミルクのものなら大丈夫。

マックスバリュで180円くらいでした、結構おいしい

・パンは米粉で作れます。から揚げなどにも使えます。

米粉だとカリっと仕上がります、むしろ小麦粉よりオススメ

・焼きそばの代わりに「ケンミン即席ビーフン」が使えます。

・おそばは十割そばであれば安心です。

 

 こう考えると、意外と主食のラインナップは充実しています。

 

 特に即席ビーフンは今回初めて買いました。野菜がたくさん食べられて、フライパン一つで簡単にできます。もっと早く知りたかったです。

野菜がたっぷり食べられて健康的・・・出典:健民食品様

 むしろ、以前よりも主食のバラエティは豊かになった気がします。

 

 おかず系も、一部の食品を避ければいいだけですから、そこまで制約は感じません。野菜類もたいていの葉物野菜は大丈夫ですし、それほど不便は感じません。和食系の献立であれば、意外とバリエーション豊かな食生活ができそうです。

 

■効果は抜群でした

 低FODMAP食を始めてから、朝の腹痛がだいぶ楽になってきました。

 

 「あれ、痛くない・・・?」と困惑するくらいです。

 

 以前よりも早く「きっともう大丈夫だ」と確信できるようになり、早めに仕事に出られるようになってきました。

 

 今までは避けていた「朝8~9時台のターミナル駅待機」も安心して出来るようになり、売上も伸びてきました。

 

 駅から市内の大企業の工場まで(遠いところだと3000~5000円)など、ビジネスのお客様に多く利用してもらえるからです。

 

 午前中にしっかり仕事ができるとその後が楽になります。

 

 売り上げがある程度できていれば、普段行かない地区を走るなど、新規開拓も安心して出来ます。道路知識も増えますね。

朝の駅はタクシーの需要があります 出典:エキサイト様



 劇的に稼げるようになったというよりは、「安定して売り上げを作れるようになった」という感じです。

 

■持病とうまく付き合いながらがんばります

 私の場合、過敏性腸症候群という持病がありますが、これは完治が難しいようです。

ただそれでも、食事を気を付けることなどで

 

・「症状を軽くする」

・「自分の不安を和らげる」(出来ることは全部やった、大丈夫だ、と)

 

 ことはできます。なかなか厄介な症状ですが、うまく付き合いながら仕事を続けようと思います。

 

 同じような症状で悩む人の苦しみが、少しでも和らぐための参考になればいいなと思います。