こんにちは、シーラカンスです。
私は夜勤のタクシー運転手として働いていますが、日勤に戻ることにしました。
今回は「仕事と家族」についてお伝えします。
■家族から「一緒にいる意味がない」と・・・
私、シーラカンスには愛する人がおります。二人暮らしです。(「家族」と表記します)
私の現在の勤務は「17時半から翌日2時(金土は3時)まで」というものであり、日勤で勤めている家族とは真逆の生活をしています。一応「遅番」のような「生活リズムがちょっとかぶる」勤務もありますが、これだと「家族が寝ようとしたところに自分が帰ってくる」みたいになるため、あえて真逆の勤務を選びました。
このような勤務に加えて「金曜と土曜の夜は絶対に出勤するように」という会社からの要望もあります。つまり、この勤務を続ける限りは
・「日中に出かけることはできない(徹夜すれば行けますが)」
・「土日に出かけることは一生できない」
ということになります。
去年の年末から夜勤を始めて9か月くらいになりますが、ついに家族が限界に達したようです。
・「すれ違いで、一緒にいるメリットが何もない」
・「出かけることも、旅行に行くこともできない」
・「休日の昼間はシーラカンス(私)が寝ているから音を立てられない」
・「お正月も、GWも、夏休みも、思い出が一切ない」
・「もう、一人で家を借りたら?」
・「さみしい、私だって愛されたい」
・・・衝撃でしたね。
そんな思いをさせてまで、やる仕事なんだろうか。
私は一体、何をしていたんだろうか。
これをきっかけに、「日勤への配置転換」を願い出ることにしました。
人によっては「そんなことで夜勤をやめるのか。仕事への向き合い方が甘い」と言われるかもしれません。
いわゆる「仕事と私、どっちが大事なの?」という状態ですから。
ただ、仕事も職場も代わりはいくらでもありますが、家族は世界に一人だけ。
だったら私は配置転換や転職を選びます。
私は仕事より、家族をとりたいです。
そこで即答できないなら、一緒にいる意味もないでしょうから・・・。
■原因はすべて自分にありますから
ただ正直なところ、かなり悩みました。
元々私・シーラカンスは「日勤でうまく稼げなかったから夜勤に異動した」という経緯があるからです。
一種の「逃げ」なのかもしれません。だって夜勤の方が稼げるのは当たり前ですから。そんな自分が日勤に戻ってバリバリ稼げるか? という不安はあります。
また、夜勤の同僚との人間関係も出来ていますし、顔見知りのお客さんもたくさんいます。一方で日勤は新人さんがどんどん入っていますから「人間関係の再構築」から始めなくてはいけません。
そもそも「なぜ日勤で稼げなかったか」と考えると「渋滞したときの腹痛が怖い」というのもあります。朝のラッシュに果敢に挑めないと収入が一気に下がりますから、売上にはかなりの打撃です。
悩めば悩むほど、「うまくできるだろうか」と不安になります。
それでも現実的に、家族に「一緒にいる意味がない」「さみしい、私だって愛されたい」とまで言わせてしまったのは、完全に自分の落ち度なわけです・・・原因はすべて私にあります。
意を決して、夜勤の上司に「日勤に戻らせてほしい」と願い出ました。
話し合いの結果、
・「家庭の事情なら仕方ない、専務に頼んでおく」
・「ただ車輛は変わってもらうことになる」
・「相方が付いていない『予備車』を手配するよう努力する」
・「それがだめでも夜勤のパートさんの車輛(平日夜は空いてる)を用意する」
・「残業で稼ぐ意欲があるのは分かった」
・「ただ以前のように売上が低いと、解雇の危険がある」
・「『以前の自分とは違うんだ』というところを見せる努力を期待する」
ということになりました。相当な無理を聞いてもらうわけですから、結果を出さないといけませんね。「じゃあ辞めてくれ」と言われなかっただけ幸運でしょう。
■「以前と現在の自分」の棚卸しをしました
配置転換はある意味「転勤」に近いものです。
同じ会社ではあるものの、仕事の仕方も、同僚の顔ぶれも、売上を上げる戦略も、全て違います。
ただ私の場合、「日勤も夜勤、どっちもやったことがある人」という珍しい立ち位置にいます。これは大きな強みとなるでしょう。
悩んでいても始まらないので、休みの日を使って「自分の棚卸し」をしてみました。とにかくいろいろ、紙に書きだしてみるのです。
こんなに「仕事について考える」のって初めてかもしれません。
書き出したのは、以下の通りです。
・夜勤に執着する理由
・日勤が不安だと思う理由
・以前の自分が日勤で稼げなかった原因
・日勤のころに避けていた待機場所
・以前つけていた待機場所(そこで稼げなかったんだから避ける)
・売上のいい日勤さんの動き方
・燃料補給と洗車のタイミング
・時間帯別の戦略
・「夜勤の頃に諦めていたこと」
・「日勤に戻ったらやりたいこと」
・会社に出社してから出庫までの時短アイデア
・会社に帰庫してから10分以内に退勤するための作戦
・夜勤をやっていたからこその戦い方(酔客と繁華街は怖くない)
・出庫してから一度も会社に戻らず営業を続けるための準備
・主力とするエリアをどこにするか
・そもそも何時に出庫するか
・腹痛が怖いなら食生活をどうするか
・残業をしてでも頑張るなら食事はどうしていくか
・いかに家事を減らして睡眠を確保していくか
・朝のビジネス需要と夕方の繁華街需要をどうモノにするか
・以前の自分は何がいけなかったのか
・夜勤の経験をどう生かせるか
・接客術と話術をどうするか
・「他の人より自分が得意なこと」は何かないか
・・・やっていることは「異業種に転職する時の自己分析」に近いですね。
いままで「いかに何となくで仕事していたか」と痛感します。
■「何をやったらカネになるか」を
無理を言って配置転換をしてもらうわけですから、結果を出せなかったら解雇の可能性があります。少なくとも「以前の私とは一味違います」というアピールは必要になります・・・そうしないと上司から「裏切られた」と評価されかねません。
非常に言い方は悪いですが、
「何をやったらカネになるか」
という点は冷徹に考えていかないといけません。
・営業であれば「契約が取れたら」
・タクシーなら「お客さんをお送りしたら」
・デザイナーなら「成果物を納品したら」
という感じですね。
タクシーで「何をやったらお金がもらえるか」と考えれば、その方法はただ一つ。
「実車でお客さんをお送りしたとき」だけです。
本社でパートのおじいちゃん運転手としゃべってても、注文が来ないエリアで待機していても、当然ですが1円にもならないわけです。
洗車や事務作業を頑張っても、1円にもなりません。
「お客さんに乗ってもらって走ったときだけ」売上になるわけですから、「乗ってもらえるように作戦を立てて走る」必要があります。
そう考えると、私が行くべきは本社タクシー乗り場や近くの提携病院ではなく、駅のタクシー乗り場やホテルの正面玄関でしょう。また、「需要はあるけど自社のタクシーが少ない」エリアでしょう。
こういったことを考えていなかったから、以前の私は売上が低迷していたのだと、今になって気づきました。
・・・なんだか自分がとても「嫌な奴」に思えます。
しかしタクシー運転手の評価基準は「売上」です。
結果を出さないと、解雇される可能性があるから必死です。
■逆にチャンスかもしれません
暗いことばかり書いていますが、実は私・シーラカンスはあまり悲観していません。
そもそも日勤はやっていたわけですし、「夜勤の事情も分かる」という強みもあります。私の会社ではわりと珍しい「元夜勤の日勤者」となります。
日勤のベテランや班長クラスでも「夜勤をやったことない」という運転手は結構いますから、今後班長や営業所長を任せられたときに役立つかもしれません。
以前とは自分自身の状況も変わっています。
・断酒したから腹痛の心配がない
・食生活も改善しているから渋滞時の腹痛も怖くない
・以前は苦手だった「酔っぱらい」も平然と対応できる
・朝方の繁華街に恐れず突っ込める(日勤さんは嫌がる人が多い)
・市内主要地区の「トイレマップ」が頭に入っている
・繁華街の「歩行者天国の場所と規制時間」「店の位置」が分かる
・日勤だとあまり行かない地区(隣の区など)の走り方も分かる
・以前は避けていた待機場所も行けるようになった
また私は自家用車をやめてスーパーカブに乗っていますから維持費の心配もありませんし、現金一括で買ったためローンもありません。
借金も一切ありません。わずかですが資産(株券・貴金属)もあります。
お金のかかる趣味もありません。カラオケと読書が出来ればOKです。
大型二種免許を個人的に取りましたから、日本全国どの町に行っても仕事が出来ます。タクシー、バス、トラック、何かしらの仕事には就けるでしょう。もし免許が取り消しされるようなことがあっても、他の業種で働けばいいだけです。
もともと私・シーラカンスは転職を何回もしていますから、職を変えることなど大したことだとは思っていません。またどの職場でも馴染める程度には適応力はあるつもりです。何とかなるでしょう。
急な配置転換で、「うまく仕事が出来て評価される」か、「低迷して解雇される」かは分かりません。
それでも一つ確かなのは「家族に辛い(さみしい)思いをさせなくて済む」こと。
やれるだけやってみます。