そもそも、それ必要?・・・スマホを変えました

 こんにちは、シーラカンスです。

 

 皆さんはどんなスマホをお使いでしょうか。

 

 私・シーラカンスはIPhone SE3を使っています。64GBの一番安いものですが、私の用途には必要十分でした。

小さくて必要十分・・・出典:ぴくせるぱっしょん様



 ただ最近、ちょっと思うところがあってスマホを新調することにしました。

 

 今回はスマホの買い替えについてお伝えします。

 

■中古のIPhone SE3を買ったけど

 もともと私はXperia派でした。

 

 初めて使ったスマホXperia Z3 Compact。名機でしたね。

ascii.jp

小さいのに性能抜群でした・・・出典:ASCII様

 しかし、突然の故障をきっかけにIPhone SE2を使うようになり、それからすっかりIPhone派になっていました。

 

 使い勝手が直感的でいいですね。

coelacanth-foundation.hatenablog.jp

 

 最近はそのIPhoneのバッテリーがかなり劣化したため、IPhone SE3を中古で買いました。

 

 使い勝手の良さを分かっているのもありますし、「小さいスマホ」が欲しい場合、IPhone SEくらいしか選択肢が無いからです。

 

 私・シーラカンスは手が小さいので、サイズの小ささはとても気にします。

 

 

 

 この中古Iphoneを買ったのは、1か月くらい前のこと。

 

 ただ、以前から感じていた「小さな不満」がどうにも気になるようになってしまい、Androidスマホを新品で買い直すことを決めました。

 

 費用的にはもったいないとは思いますが、どうしても我慢できなかったのです。

 

 今使っているIPhoneは中古で売却します。少しは出費を取り戻せるでしょう。

 

■細かい不満がありました・・・私だけ?

★バッテリーの持ちが悪すぎない?

 IPhone製品全般に言えることですが、バッテリー容量が少ないため私にとっては不便でした。中古で買ったとはいえ、バッテリー容量は新品時の83%くらいはあるわけで、容量的にはまだまだいけるはずですが・・・。

 

 特にSEはバッテリー容量が少ない(1800mAhくらいらしい)ため、外出時はモバイルバッテリーがないとちょっと不安です。正直「スマホとモバイルバッテリーの両方を持たないといけないって本末転倒じゃない?」と不満でした。単純に荷物も増えますし重いです。

 

 あと「バッテリー容量は非公開」って、消費者軽視ではないですか?

 

★ケーブルが独自規格

 IPhone15からUSB-Cケーブルに対応するようになりましたが、SEはいまだにライトニング。「スマホの充電のためだけに専用ケーブルを持たないといけない」というのがどうしても我慢できませんでした。あとこのケーブル、無駄に高いです。

 

★音楽や動画の出し入れがめんどくさい

 とにかくItunesを通さないといけない、何回もパスワードを打たせてくる。

 

 申し訳ないけど、もうちょっと簡単にできないものでしょうか。

 

IPhoneの行き過ぎた高級路線に疑問

 IPhone SE3を最後に「SEモデル」自体がラインナップから消えました。

 

 代わりに「16e」というエントリーモデルが出ましたが、10万円近くする上に「小さいスマホ」という貴重なメリットが消えてしまいました。

 

 「IPhoneを使いたければ10万払え」と言われているようで気分が悪いですし、もうそこまでIPhone固執しなくてもいいかなと。

 

 「いっそのこと、真剣にAndroidを探したほうがよくない?」と思い至りました。

 

 

 IPhoneがどんどん高級化する現状、いつか買えなくなる時が来ます。

 

 歳を取ってから苦労して操作を覚え直すより、今のうちから脱IPhoneに舵を切ろう、と決心しました。

 

 いくら品質が良くても、さすがに電話機に10万も払いたくありません・・・。

 

■USB-Cに統一したかった

 また私・シーラカンスは「自分が使う電子機器の充電方法を出来る限りUSB-Cで統一したい」という目標がありました。「〇〇専用のケーブル」というものを可能な限り排除したいのです。

 

 私の家族は元々Xperiaを使っていてUSB-Cで充電していますし、電子書籍kindle)やバイクのインカム(車のハンズフリーみたいなもの)もUSB-C。

 

 ただ、一番重要な「スマホの充電」だけがLightning・・・これはいけない。

 

 私はわりとミニマリスト気質ですから「1本ですべて済む」ことに美しさを感じます。だからこそスマホを新調してでも統一したかったのです。

 

■モバイルバッテリー、そもそも要る?

 ふと疑問に思ったことがあります。

 

 「そもそも、モバイルバッテリーって必要なの?」

 

 私・シーラカンスは「電車で外出する」ことが無いため、モバイルバッテリーがないと詰む・・・というわけではありません。

 

 仕事中は車に乗っているため、シガーソケットから充電ができます。

 

 通勤はバイクですが、家から職場まで5分で着きますから充電の心配はありません。

 

 また、休日にカラオケに行ったときに気づきましたが・・・。

 

 結構色々なお店でコンセントを使えるんですね。

 

 今まで何の疑問も持たずに自前のモバイルバッテリーで充電していましたから、全然気にしていませんでした。

 

 よく見てみるとファミレス、マック、カフェ、新幹線、一部の図書館、カラオケ店、あらゆるところにコンセントの貸し出しがあるんですね。知らなかった・・・。

 

 そう考えると、

 

・「スマホの充電がめっちゃ持つ」

・「スマホが急速充電に対応していて短時間で充電可能」

 

 であるならば、重たいモバイルバッテリーを持ち運ぶ必要などなく「充電器とケーブル1本あればいい」ということになります。

 

 この場合「スマホだけ充電できればいい」わけですから1ポートのもので十分です。軽いし安いし、機能的で美しいです。

 

 外出先で充電に困ったなら、お店に入ってコーヒーを一杯頼んで充電させてもらえば解決します・・・なんで気が付かなかったんだろう?

 

 

 自分の持ち物を「そもそも要る?」という視点で見つめ直すのは大事ですね。

 

■ミドルレンジ(中級機)を探しました

 私・シーラカンスは、思い立ったら一直線。

 

 人生は短いですから、我慢している暇などありません。

 

 ましてや毎日使うものですから「設備投資」と言っていいと思います。

 

 すぐに次のAndroidスマホを探しました。

 

 「ミドルレンジスマホ おすすめ」などで猛烈にググって調べました。

my-best.com

 元々のスマホIPhone SE(64GB)と「IPhoneで一番安いやつ」であり、それで十分使えましたから、同等性能のものを探しました。

 

 私が求めた条件は以下の通りです。

 

・バッテリーのもちがいいこと。もう充電で悩みたくない。

・急速充電ができること。

・充電端子がUSB-Cであること。

・なるべく小さいこと。

 

・価格は5万円くらいであること。

・カメラの性能は別に問わない(元々1レンズで十分でした)。

・ストレージ容量は気にしない(そんなに保存しない)。

・黄色いスマホカバーがある機種であること。(私のテーマカラーです)

 

 これらの条件で探した結果、「Xperia 10vi」を買いました。

USB-Cに統一出来て嬉しいです

 ソニーの中級機で、縦長ではあるものの小さめのスマホです。

my-best.com

 使いやすくなるよう、コツコツと設定を進めています。

 

■自分の使い方だと高級機じゃなくていい

 私・シーラカンススマホの使い方からすると、これくらいの機種が合うと思います。動画撮影はしませんし、ゲームも、画像編集もしません。

 

 IPhoneはカメラがどんどん良くなっていますが、他社のスマホのカメラってそんなに悪いんでしょうか。そんなにいいカメラを毎日持ち歩く必要性があるんでしょうか。

 

 少なくとも私・シーラカンスには「オーバースペック」です。

 

 私は検索とYouTube、Line、電話、バーコード決済、天気アプリや電卓、スナップ撮影程度のカメラがあれば十分・・・ライトユーザーですね。

 

 また、使いもしない機能でスマホが重くなるのは単に「無駄」です。それだったら自分が求める機能が必要十分な性能だけ入った軽量なスマホがほしいです。

 

 毎日持ち歩くのだから「軽さは正義」です。

 

 また、便利だとは言っても所詮は「電話機」です。何十万円も出したくありません。

 

 重量も機能も価格も、ミニマム・・・必要十分なのがいいですね。

 

 性能は上を見たらキリがありません。必要な人が買えばいいのです。

 

格安SIM+端末単品の組み合わせがいい

 ところで、今回私・シーラカンスが買ったのは3大キャリアの「端末+通信プラン」ではなく、「SIMフリー端末単品」。通販で買いました。

 

 今回のスマホは中古でも新品でもなく「未使用品」(検品のために開封しただけの新品)。

 

 新品が約54000円に対し、未使用品は49800円でした。

 

 「ただ開けただけ」で1割引、しかも検品もしてくれてある・・・と考えると非常にコスパが良いと感じますし、むしろ新品より安心かもしれません。

 

 また、端末自体が新品ですからバッテリーの不安もありません。

 

 

 

 SIMフリーの端末単品を買った場合、設定はすべて自分でやることになります。

 

 しかし現在はGoogleアカウントで連携出来て機種引継ぎがかなり簡単になっていますし、一度覚えれば今後一生役に立つ技能ですから、自分で頑張ってみる価値はあります。(私・シーラカンスの場合、家族がスマホに詳しいので手伝ってもらいましたが・・・)

 

 また、現在のスマホ楽天モバイルの通信プランを契約しており、それを新スマホに引き継ぐ形となります。通信費は20GBまで税抜1980円と断然安いです。

 

 機種本体は買い切りで分割が一切なく、通信代は1980円のみ。

 

 機種と通信プランを分離すると、機種変更も通信会社の乗り換えも自由自在。

 

 私自身、今は楽天モバイルですが「楽天モバイルが値上げしてきた」とか「他社が魅力的な格安プランを出してきた」など、何かあれば他社に乗り換えるつもりです。

 

 通信費の安さだけでなく「自由さ」も魅力です。

 

 もちろん3大キャリアにも良さはありますし、家族割などの絡みもあるでしょう。

 

 ただ「独身で3大キャリアで月に1万円近く払っている」「格安SIMにしても特に支障はない」という人にはお勧めしたいです・・・通信費が格段に下がります。

 

 ただ格安SIMは「3大キャリアの回線を間借りしている」という仕組み上、スマホを使う人が一気に増える昼休みの時間帯は極端に通信速度が落ちるケースが多いです。それでも、

 

・「早番・遅番の交代勤務をしている」

・「会社にいるときはWi-Fiを使える」

・「昼休憩を自分の裁量で前後にずらせる(外回りの営業職など)」

・「そもそも夜勤だからその時間帯は寝てるし関係ない」

・「昼休みはオフライン保存した動画しか見ない」

 

 など、その人の状況に応じて創意工夫はできそうです。

 

■生活費のダウンサイジングはリスクヘッジ

 投資家たるもの「毎月払う義務のあるお金」は1円でも削っておきたいものです。

 

 例えば毎月のスマホ代や自動車ローン、借金、あらゆるサブスク、民間生命保険。ある意味「タバコ」とかも当てはまるかもしれません。

 

 人生何があるかわかりませんから、「生活費のダウンサイジング」はリスクヘッジにもなります。義務はなるべく背負わない方が身軽でいられますし安全です。

 

 特に通信費は、一度頑張ればずっと効果が続きますから、やってみる価値はあると思います。

 

 浮いたお金は投資に回せば、将来の自分が助かります。

 

 ぜひとも「そもそも、それ必要?」という目線で身の回りを観察してみることをおすすめします。

 

 案外「無いなら無いでもいい」「別のもので代用・兼用できる」など発見があるかもしれません。

株式は船、「何もしない」もまたリスク

 こんにちは、シーラカンスです。

 

 日経平均株価がいつの間にか4万5000円を超えていました。長期チャートで見るとものすごい上昇です。

 

 ただ私・シーラカンスは「いつの間にか」と書いたように、日経平均株価は全然チェックしていません。また、自分の持ち株の株価も毎日見ることはしません。「ほったらかし」と言ってもいいかもしれません。

 

 投資家としてそれはどうなの? と思わなくもないですが、それよりも

 

 「え、何? 毎日チェックしたら利益が上がるの?」

 

  と思ってしまうのです。

 

 私が日経平均ドル円チャート、持ち株の株価を血眼になってチェックしたところで利益が上がるわけでもありませんし、むしろ「狼狽売り」に走ってしまうかもしれません。そうすれば受け取れる配当金も削れてしまいます。

 

 それより何より「株価は上下して当たり前」という認識が私の中にあるため、「毎日株価をチェックしよう」と思えないのです。

 

 今回は「株価の上下」についてお伝えします。

 

■「株式市場は海上生活」

 前回に続き、邱永漢先生の著作からの引用を紹介します。

 

・「多くの人々の財産が土地や定期預金を離れて株式市場に移るとなると、地上生活から海上生活に変わったようなものだから、陸上を走っているような安定感は失われる。株式市場は毎日揺れる。揺れながら魚を獲る生活に変わる」

 

・「もともと日本人は海洋民族だから、船の揺れくらい何でもないだろう。波に揺られながら潮の流れにうまく乗れる人が次の時代をスマートに生きられるのである」

 (邱永漢・著 『デフレに強い知的金銭生活』より引用)

 

 私・シーラカンスの投資手法(配当狙いの長期投資)は「農耕民族的」とも言えますが、「上下に激しく揺れる株券の状態で資産を運用している」という点で「株券は船のようなもの」という考え方も出来ます。

 

 「株式は船」。ジュディ・オング構文ですね。

〇〇は〇〇、と言えばジュディオングさん 出典:Twitter

言わんとすることは分かる・・・出典:Twitter

(「日本人は、サカナです」・・・おそらく「日本人は古来から魚を食べてきました、当社の新鮮な魚をお召し上がりください」というニュアンスなんでしょうが、これで言いたいことが何となくでも伝わるのってすごい)

 

 船舶である以上、上下に揺れるのは当然です。

 

 時には時化(しけ)や嵐もあるでしょう。無風の「凪」の時もあるでしょう。

 

 嵐に巻き込まれ、海の藻屑に消えることもあるでしょう。

 

 獲れた魚を満載し、大勢の人に出迎えられて母港に帰還する船もあるでしょう。

非常に縁起がいい・・・出典:全日本写真連盟



 株を船に例えるのは、なかなか的を射ているなと感じます。

 

 「大きく揺れ動く」「それでも突き進んでいく」のが普通の状態なのですから、何も怖がることはありません。だってそういうものだから。

 

 揺れが怖いのは単に「慣れてないだけ」なのかもしれません。

 

 そのうち気にならなくなります。

 

■「何もしない」もまたリスク

 ところで、「リスク」というと「危険性」という印象がありますが、実際には「変化の度合い」「値動きの大きさ」というのが正しい意味となります。

 

 超大型株は安定していて倒産しにくいものの、株価の上下はあまりありません。基本的には3%前後の配当金を長期にわたって狙うやり方になります。

 

 逆に新興株や小型株は財務脆弱で倒産の危険も大きいものの、新技術などの「材料」がひとたび出れば、株価は一気に噴き上げます。配当金が出ない会社が多いため(成長のために資産を振り向ける&そもそも赤字で配当できない)、売却益を狙うことになります。

 

 大型株は儲からない。小型株は紙くずになる可能性がある。

 

 この辺のバランス感覚は投資家それぞれです。運用の考え方にもよります。

 

 「東証はカジノ」と考えてギャンブルに走る人もいますし、一方で「年金づくり」として債券のように安定した株ばかりを集める人もいます。

 

 投資信託ETFのように「おまかせパック」を頼むのもいいでしょう。

 

 

 

 さて、株に限らずこの世は「等価交換」・「何かを得たいなら何かを差し出せ」という原則で動いています。

等価交換の原則 出典:鋼の錬金術師より

 

・「爆発的に儲けたいなら資金がパーになるリスクを負え」

・「安定がほしいなら少ない利益で我慢しろ」

 

 ということですね。現実は厳しいものです。

 

 ただ今の世の中「株は怖い」と株式投資自体のリスクを嫌って定期預金だけに頼るのは、それもまた「リスク」であります。インフレと物価高騰で価値がどんどん目減りしているからです。

 

 はっきり言って、「投資をしない」ということは「逃げ」と言ってもいいでしょう。

 

 

 

 投資のリスクから逃げ、勉強から逃げ、資産が目減りして。

 

 それで「国が悪い」「世の中が悪い」って・・・。

 

 「いや、悪いのはあなたでしょ? 備えを怠ったのは自分でしょ?」としか。

 

 「やり方が分からない」・・・? その手に持ってる板は何のためにあるんだ?

 

 「お金が無い」・・・? 投信なら100円からできるよやってみな。

 

 「銘柄が分からない」・・・? SP500っていう「幕の内弁当」があるよ。

 

 「大損したら怖い」・・・? それは「特売」。むしろチャンス。あとで助かるよ。

 

 今、投資をするには最も良い時代だと思います。

 

■将来の自分を救えるのは今の自分

 再び邱永漢先生の引用です。

 

・「私は若い時に、自分が歳をとって働けなくなったら定期収入があるように対策を取っておく必要があると考えた。」

 

・「そのためにお金を現金のまま銀行に預けておくとか、国債とか社債などの元本の保証された金融商品に投資することは一切眼中になかった」

 

・「夢を見る人は多くても夢を実現できる人は少ないから、その他大勢の人は地道にコツコツと生きるほかない。」

 

・「となると、わずかな収入しかなくても、その中からお金を貯め込んで、そのストックに働いてもらう道を拓かなければならなくなる」

 

・「配当金や金利のことを不労所得と呼ぶのは『労働力の代償ではない』というだけのことで、本当はさんざ知恵を絞ったり汗水たらしてやっと手に入れるものだから、不労どころか『過労所得』とでも言った方が真相に近いだろう」

 

・「ストックは貯め込まれたものであるから、最初からあるものではない。流れの中から使い切れないで残ったか、使わないで意識的に残したか、とにかくフローが無ければストックは生まれない」

邱永漢・著 「デフレに強い知的金銭生活」より引用)

 

 この本は25年前に書かれた本ですが、今の状況を見通したような記述ですね。文体は古いものの、内容は今でも通用します。

 

 新社会人の時にこの本に出会って備えた人は、今では「金融資産のある50代」になっているでしょう。リーマンショックなどがあったものの、それでも投資を止めずに続けていればかなりの資産になったと思います。

 

■税金の勉強は自分を守ります

・「サラリー以外の収入があるようになると俄然、税制の荒波の中に巻き込まれて目が冴えてくるのである」

 

・「もともと日本人は砲弾をものともせずに突撃をしてきた国民なのだから、税金の雨あられくらいは天然現象くらいに思って前進するだけの勇気には恵まれているのである」

邱永漢・著 『賢者は中金持ちを目指す』より引用)

 

 私・シーラカンス株式投資を始めたのと同時くらいに「ふるさと納税」を始めました。当時は派遣社員でしたから「いつクビになるか分からない」という不安感が強く、税金を払えるうちに払ってしまおうという意識から始めました。

 

 これもまた一種の「リスクヘッジ」です。

 

 (ちなみに税金は自己破産しても免責されません。どこまでも追ってきます)

 

 また株式の場合売買益や配当に約21%の税金がかかります。また米国株の場合だと米国分でさらに10%課税されます。

 

 ただ現在は「新NISA」があるため、最大1800万円分を非課税で運用できます。個別株の場合1200万円までです。

新NISAの概要 出典:ダイヤモンド・ザイ様



 年利3%の国内株であれば年間配当は36万円。本来なら約7万円ほど税金が引かれて手残りが29万円前後になりますが、新NISAの枠内であれば36万円が丸々残ります。7万円あれば安めの国内株、大抵の米国株が買えますね。資産形成の大きな助けになります。

 

 裏を返せばこの増税ばかりの国でそんな優遇制度が設定されたということは、

 

・「国では面倒見切れないから自分で貯めて」

・「年金? 大幅に減らすよ」

・「減税したのに制度を使わなかった自分が悪いじゃん」

・「生活保護? 国民保険? 廃止するよ国家予算もうないもん」

 

 というメッセージなのかもしれません。やはり、自分を守るためにも税金とお金の勉強は大事ですね。

配当金でお寿司を食べたい

 こんにちは、シーラカンスです。

 

 ここ最近、かなり涼しくなってきました。私が住む地域はかなり温暖な地域ですが、それでも通勤時はワイシャツ1枚では肌寒いくらいです。

 

 秋の肌寒い風を感じると、ちょっと懐かしいような感じがします。

 

 「2学期の10~11月頃」のような、「だんだん寒くなってくるよね」と同級生と話しているのを思い出すような、なぜかそういった懐かしさを覚えます。私にはそれほどキラキラした青春はありませんでしたが・・・。

 

 しかし冷静に考えると、別に「青春」って学生時代に限った話ではないですね。社会人だから青春はもうない、なんてことないですから。もちろん学生時代と同じ形ではないにしろ、その時期、その年齢なりの青春はあると思います。

 

 ・・・後から振り返ったときに「ああ、あれが青春だったんだ」と思えれば何でも、何歳であっても問題ないのかもしれません。

 

 私が70歳くらいになったとき、懐かしく思うのは学生時代ではなく、案外30代くらいの頃だったりして。それはそれで「学生時代以上に充実していた時期」があったということですから誇らしいことですね。

 

 私・シーラカンスは、「今が私の絶頂期」だと思っています。

 

 まだ出会っていないだけで、これからまだまだ楽しいことがあると信じています。

 

 さて、社会人になって出来るようになったことの一つに「投資」があります。

 

 これはある意味「自分が主人公で、自分の人生を使った人生ゲーム」ともいえるわけで、学生時代にはなかった楽しみかもしれません・・・私の場合、あと50年は遊べそうです。

 

■給料日前日の1万円は嬉しいです

 突然ですが、私の会社の給料日は毎月25日です。

 

 私は夜勤のため、体感的には「24日の夜の勤務中」に振り込まれる感じとなります。給料が入ると振り分けをして即座に株を買いますから、手元に残るのは自分のお小遣いくらい。基本的にカツカツで生きています。

 

 さて、給料日前で金欠の私・シーラカンスはふと銀行口座を確認してみました。「無いのは分かってるけど、ちょっとは残ってないかな」というスケベ心です。いやらしいですね。

 

 ダメもとで確認してみたところ、偶然1万円ほど余っていることに気が付きました。もともと自分の給料ではあるものの「臨時収入」のようで嬉しいです。

 

 このお金のおかげで、給料日前でありながらかっぱ寿司に行くことができました・・・過去の自分に感謝です。

かっぱ寿司の例・・・出典:Yahoo!ニュース様



 私は普段、仕事中のご飯は「コンビニでおにぎり1個」などで済ませてしまいますが、「結構お腹が空いた」というときが問題です・・・。

 

 24時間営業のスーパーだとご飯ものは売り切れていますし、コンビニは割高。唐揚げ弁当と缶コーヒーで900円近くになるでしょう。営業車に残る臭いも問題です。

「無臭」こそ最高のフレグランス・・・出典:いらすとや様



 それだったら安いファミレスか回転寿司店に行った方が同額でも満足感は高い・・・と考えます。特にお寿司は「ご飯+魚の切り身」なわけですから、ガッツリと唐揚げなどを食べるよりも眠くなりにくく、腹痛も起きにくいメリットがあります。

 

■「これ、配当で払えない?」という閃き

 かっぱ寿司での今回の支払いは1110円でした。

 

 サイゼリヤなどよりはちょっと高いかもしれませんが、少なくとも私の気分は最高です。イワシが美味しすぎて3皿も食べてしまいました。「ちょっとしたご褒美」としては妥当な額でしょうか。DHAのおかげか気力も充実しています(?)。

 

 そこでふと閃きました。

 

 「このご飯代、配当金でまかなえない?」と。

 

 ちょっと計算してみます。

 

・1回あたりの支払いを1200円とします。高級なネタでなければこれで足ります。

・仕事中の昼食として1人で行くものとして計算します。(家族とは休日に行きます)

・毎週1回行くものとして、年52回とします。

・配当金の年間利回りは税引き後3%とします。

 

・1200円×52週=62400円(年間のかっぱ寿司代)

・62400÷3%=2080000円(配当を得るための元本)

 

 計算してみると、案外少ない元本でいけるんですね。国産コンパクトカーと同じくらい(ヤリス、スイフト、ノート、フィットがおよそ総額200万円)の株があれば十分です。

 

 「配当金で寿司を食べたい」という「資本家の夢」は、意外と手が届くところにあると気が付き、俄然やる気が出てきます。

 

 もちろん配当金は再投資するのが一番ですが、「ちょっとした贅沢や固定費を配当でまかなうなら」と考えるのも楽しいものですね。夢があります。

 

 もう少し考えます。

 

★「年間のお米を確保したい」

・1か月10キロ8000円、物価高騰ですから10000円とします。

・10000円×12か月=120000円(年間に必要なお米代)

・120000円÷3%=4000000(配当を得るための元本)

 

★「自分の年間の通信費をまかないたい」

楽天モバイル20GB(税込約2200円)とします。

・「楽天の株を買う」(優待で払う)は除外します。

・2200×12か月=26400(年間の通信費)

・26400÷3%=880000(必要となる元本)

 

 計算してみたところ、私の場合「年間の通信費」は既に配当金だけで賄えそうです。

 

 この考え方は「年間の玉子代」「年間の電気代」「年間の家賃」・・・いろいろなものに応用できます。

 

 投資をすればするほど配当金が増え、どんどん生活が楽になっていきます。

 

 「配当再投資型ETF」の方が効率がいいのは分かっていますが、私は「投資で生活が豊かになった感覚」「私は投資家である、という実感(決算書類が家に届く、株主総会に呼ばれる)」という点を重視します。

 

 配当金が自分の口座に一度は入金されてほしいと願います。

 

 ・・・たとえ課税されたとしても。

 

 それでも私は配当投資が大好きです。

 

■まずは配当で缶ジュースを飲むところから

 人間は弱いものですから、日常生活で何らかのメリットが感じられないと続けられないものです・・・以前それで非常に苦しんだことがあります。

coelacanth-foundation.hatenablog.jp

 投資を続けていくとき、「株を積み上げていくと、配当金で生活費の一部が賄える」というのは大きな希望となります。私・シーラカンスの場合は投資を始めたばかりの頃、

 

 「配当金で缶ジュースを買うぞ!」

 

 と決心するところから始めました。(わりとすぐ叶いました)

 

 しょうもない目標かもしれませんが、こういう小さいことから始めるのが良いと思います・・・配当で缶ジュースを買って飲んだ瞬間から、その人はすでに「資本家」。これが資本主義の味です。あとはスケールを大きくしていくだけです。

 

 続けていけばそのうち、受け取れる配当金の額は日給を超え、月給を超え、賞与額を超え、そして年収を超えて、しまいには働かなくても良くなるでしょう。

 

 「お金がお金を生む」境地に達するのです。

 

 西側資本主義で生きる我々にとって「最終形態」といっていいでしょう。

 

■「あまり働かずに暮らす」ならできるかも

 こう書いておいてなんですが、私・シーラカンスは正直なところ

 

 「働かずに暮らすだけの資産を作る」

 

 のはおそらく無理だろうと思っています。そもそも仕事をしたくないわけではないですし、自分の年収を考えたときに極端な高望みをしても辛いだけです。

 

 ただそれでも、「年間の回転寿司代を配当で払う」「年間の家賃を配当で確保する」くらいの目標ならきっと叶うだろう、と希望を持っています。特に家賃を配当で払えれば日々の出費の心配がかなり軽減され、かなり生きやすくなります。

 

 また私の場合、勤務しているタクシー会社で経験を積み、「個人タクシーを開業する」という形でセミリタイアを叶えられるかもしれない・・・とひそかに期待しています。「働かない」を叶えることはできないとしても、

 

・「働く曜日と時間を自分で選んで自由に出庫する」

・「個人事業主として節税して可処分所得を増やす」

・「営業車を自家使用できるから自家用車を買わなくていい」

 

 というように自分の仕事と組み合わせて工夫し、「セミリタイアに近い生き方」ならできそうです。可処分所得を株に充てればさらに楽になりますね。

 

 そもそも「働きたくない」というのは「自分で好きな時間に好きなことができない」のが嫌ということでもあり、これが解決できる仕事であれば辞める必要もありません。

 

 そう考えると今の勤務先もかなり自由な勤務形態(休日・有休・休憩も自由)ですからある意味「セミセミリタイア」(?)な働き方かもしれません。働きやすい職場でコツコツ働いて、ちょっとずつ株を集めていく作戦がよさそうです。

格差はどんどん開く・・・出典:いらすとや様

■どんどん状況は悪くなるから

 

 これから物価は上がります。税金も上がります。

 

 一方で賃金はそれに追いつきません。物価上昇のペースの方が早いからです。

 

 つまり、どんどん生きにくく、貯金しにくくなります。

 

 「エンゲル係数」(給料の中の食費の割合)も上がってきています。

 

 「食べるだけで精いっぱい」という状況になりつつあります。

 

 さらに、生活が不安になれば治安も悪化します。

 

 投資に回せるお金は確保しにくくなる一方であり、この状況が良くなることはおそらく無いでしょう。個人的な意見ですが、年金や生活保護といった「セーフティーネット」も削減されていくだろうと思います。国がやってくれることは「増税」だけです。

 

 結局のところ、自分と家族を守れるのは自分だけ。

 

 さらに言えば、株や貴金属(特に金地金や金貨)が没収される可能性すらもゼロではありません。

 

 だからといって「じゃあ何もしないでいいや」では、行き着く先は「老後破産」でしょう。今後どうなるか分からないにせよ、自分がやれるだけのことはやりたいものです。だって誰も助けてはくれませんから。みんな自分のことで精いっぱいです。

 

 株を買える今のうちに、少しでも買っておきたいものです。株ならインフレしても連動して株価が上がりますから「インフレヘッジ」に役立ちます。貴金属や不動産もいいでしょう。自分に合った資産を選んで取り組みたいですね。

 

 治安が悪くなりますから「株をやってる」ということは隠し、しれっとこっそり株を集めていきましょう。

 

 「株をやってる」と言いたいのは分かります。私だってそうです。

 

 その思いはブログに発散しましょう。リアルでしゃべるのはこれからは危険です。

 

 また株券や金地金は奪えても、「頭の中の知識」は奪うことはできません。

 

 読書なども一つの投資の形です。同時並行で進めたいですね。

 

 図書館で本を読み、毎月投資を続け、たまには配当でちょっと贅沢しましょう。

「運転手さん、最近景気どう?」

 こんにちは、シーラカンスです。

 

 休日に早く起きたので「市内で一番遠い図書館に行こう」と思い立ち、スーパーカブ110で行ってきました。

 

 「市内の」とは言っても私が住む街はいくつもの市町村が合併してできた街ですから、合併前の市町村でいえば「5つくらい町をまたいだ旧町立図書館」ですね。海の近くの私の自宅から市内最北端の山奥までですから、なんと2時間近くかかりました。

 

 市内の図書館に行くだけでバイクで2時間とは。

 

 冷静に考えると「目的地が図書館」というツーリングって何なんでしょう・・・。

 

 「自分の住んでいる街って広大だったんだな」と実感しました。それと同時に「こんなに広大なのに、どの図書館で本を借りても返してもいいなんて、行政サービスってすごいんだな」とちょっと感動します。

 

 街中でも、山奥でも、同じサービスを提供してくれる市の職員さんありがとう。

 

 

 

 その日は図書館を2つ回り、走行距離は170キロ。いいツーリング(?)でした。借りてきた本は来週以降に一気に読むつもりです。

 

 山道をひたすらスーパーカブで走るのはかなり久しぶりのことで、走りながら色々と考えました。進めば進むほど標高が上がって寒くなってきて「パーカーを持ってきておいて良かった」、「山ってこんなにきれいなのか」「昼間に出かけることって最近なかったな」などなど・・・。たまには出かけてみるものですね。

 

■タイムリーな記述を見つけました

 ところで、私・シーラカンスは「本の中の参考になる文章」をノートに書いています・・・思いついたことや本の抜粋など、中学生のころからの習慣です。そうして書き溜めたノートをたまに見てはブログのネタにしたりしています。

 

 ノートを見てみると、タイムリーな文章がありました。

 

・『街の中を歩いただけで、拾いたくなるヒントや知恵は無数にあります。商売や日常生活に活かすこともできます。現に私だって、歩きながら、見ながら、聴きながら、次々と着想が湧き、新しくやりたい仕事が増えていきます』

邱永漢・著 『今の時代が読めますか』より抜粋)

 

・『まだ探しにも出かけていないのに、どうして「ない」と断言できるのですか』

 

・『その時代時代の風潮を無視してはいけませんが、それに付和雷同するのはもっといけません。必ず間違えます。みんなが不動産が駄目だと言うときは不動産の研究をして下さい』

邱永漢・著 『生きるヒント 生かせるヒント』より抜粋)

 

 邱永漢先生はこのブログでよく登場する作家さんで、バブル前後に活躍した「投資の神様」としても有名です。

 

 ノートにメモしておくと、あとでブログで紹介できるのでいいですね。

 

■運転席から景気を感じています

 私は仕事柄(夜勤のタクシー運転手です)夜の繁華街でよく待機しており、外をよく観察するようにしています。もちろん、街中を走り回りますから、街の人の流れや羽振りの良し悪しも何となく感じます。

景気敏感な仕事です・・・出典:いらすとや様



 金曜と土曜の夜は忙しくなりますが、朝方になると繁華街がガラガラになり、考えごとをするタイミングがあります。

 

 地面にポイ捨てされたおびただしい数のタバコの吸い殻を見れば、げんなりすると同時に、

 

・「このご時世、未だにこんなたくさんタバコを吸う人がいるのか」

・「しばらくタバコ会社は安泰だな」

・「ポイ捨てするような常識もリテラシーもない人が多いのか」

・「マネーリテラシーが無いんだな、資本主義って残酷だな」

・「禁煙なんて考えもしないんだろうな」

・「それにしてもお腹空いたなー」

 

 などと性格の悪いことをつい考えてしまいます・・・タバコ会社への投資は当分の間は続けてよさそうです。

 

 また店舗の壁に貼られたビールなどの広告を見れば「マーケティングが上手いなぁ」「そうやって訴求するのね」「利益率っていいのかな、逆に広告を打ちまくらないといけないほど稼げてないのかな?」「酒税ってどれくらいなんだろう?」と疑問が生まれます。

 

 更地に建設されたビルを見て「鋼材って今高いんじゃないのかな」「家賃は引き合うのかな」「職人さんの日当が高騰してるって建設関係のお客さんが愚痴ってたな」 「建設用H鋼で国内首位の東京製鐵(5423)って儲かってるのかな」。

 

 学会帰りのお医者さんに乗っていただいて、製薬会社がお車代として配る「タクシーチケット」に書かれた会社名を見て「最近この会社、よく見るなぁ」「学会ってあまり増えたり減ったりがない、製薬会社は手堅いな」。

 

 ・・・どんどん発想が生まれます。

 

 

 ところで、例年はお盆の後(8月下旬)~9月半ばまでが暇になり、そこからだんだん忙しくなるようですが、今年はタクシー需要が戻らず、暇となっています。

 

 「日経平均は高いけど、実体経済は厳しいな」と肌で感じます。チップをくれるお客さんも最近は減りました。物価高とインフレの影響で夜の街も厳しいようです。

 

 「近いうちに暴落とか来るかも」とひそかに警戒しています。

 

 

 昔から「タクシー運転手は景気の最前線」(=好況不況が敏感に分かる)とは言いますが、まさにその通りだなと実感しています。

 

 「運転手さん、最近の景気はどう?」とたまに聞かれますが・・・。

 

 それに対しては「日経平均は高いけど、実際の景気はあまり良くないですね。物価高で皆さん厳しいようです」と答えています。

 

■投資戦略を練るチャンスかも

 日経平均が高騰し、IT系の米国株なども人気ですが、私はあえて「生活必需品」などの地味な銘柄を研究します。邱永漢先生の言う『その時代時代の風潮を無視してはいけませんが、付和雷同するのはもっといけません』を守ろうと思います。

 

・株高の時に「生活必需品セクター」に目を輝かせる変態はあまりいません。

・逆に今こそ研究する時期な気がしています。

半導体はこの先も必要とされます。この流れは止まらないでしょう。

・「半導体チップの作り方」などを勉強して次のチャンスに備えるのもいいですね。

 

・「半導体製造に使うガス」など関連銘柄もアリかもしれません。

・「不況でも買わなきゃいけないもの」を作る会社は手堅いです。

・「株価が半分になっても自信をもって持ち続けられる会社」がいいですね。

・株価半額で買い増せば損益分岐点が下がり、含み益を確保できます。

 

■街を歩いてヒントを

 電車通勤の方なら街中を歩き、駅に行くときにヒントがあるかもしれません。

 

 「このお店、最近流行ってるな」「ここ、値上げしてからお客さんが一気に減ったな」「この中吊り広告、最近よく見るな」「Androidを使ってる人が増えたな、Iphoneが買いにくくなってるのかな、円安の影響か」・・・。

 

 ちょっとしたことですが、投資のヒントがあるかもしれません。

ポートフォリオの組み直しをしました

 こんにちは、シーラカンスです。

 

 最近、日本株を加えたポートフォリオの構築を考えていましたが、「とりあえずこれでいこう」と納得できるポートフォリオが完成しましたのでお伝えします。

 

 現在「とりあえずすべての会社の株を買うことはできた」状態です。ここからは「比率を整えていく」イメージで買い進めていきます。

 

 私・シーラカンスは元々米国株専門で「16銘柄を均等に買う」という手法をとっていましたが、今回も似たような投資手法になります。「米国株8社+日本株4社」を、構成比率の少ない順に買っていく作戦です。多分、私にはこの手法が合っているんだろうと思います。

 

 今回はなるべく「業界1位」「世界一」という会社を探して組み入れました。

 

■「投資先」としてのタバコ・・・2社保有しています

 基本的に「業界1位」だけを買いますが、例外としてBTI(ブリティッシュアメリカンタバコ)は「ラッキーストライク」など強烈なブランド力があるため組み入れました・・・タバコは「吸う側」よりも「投資する側」に回るに限りますね。

 

 タバコをやめるのは非常に困難ですから、どんなに値上げされても、タバコを吸う人は延々買うしかありません。1か月に2万円前後かかる「悪魔のサブスク」です。

 

 倫理的なものはともかくとして、「投資対象」という目で見たとき、タバコ会社は魅力的に映ります。

 

 原料は紙と葉っぱ。新規参入はほぼ不可能。

 

 同じものを作り続ければよく(味を変えたら怒られます)、設備投資も研究開発費もそれほどかからない。こんな優良な投資先、なかなかありません。

 

 私・シーラカンスは「元喫煙者」ですから、タバコの美味しさも、依存性も、禁煙の苦しみもよく分かります。だからこそ、タバコ会社だけは2社買いました。

 

 そもそも麻薬すらも根絶できていないのに、タバコが根絶されることなどないだろうと個人的に考えています。「需要減少による倒産の危険性」をほぼ無視できるのは安心材料です。「健康被害防止」など適当な理由をつけて、いくらでも値上げできますから。

 

■新しいポートフォリオ

 これから買い進めていく銘柄はすべて、

 

・業界1位が望ましい

・おおむね株価15万円以内

・純利益率5%以上

 

 という条件を満たしています。私自身の好みの問題で日本株はすべて製造業ですが、株価が半分になることはあっても倒産することはないだろう・・・と安心できる会社のみを選びました。

 

 以下、紹介します。

 

★米国株8社

 

・KO(コカ・コーラ):飲料世界1位

・PG(P&G):日用品・トイレタリー製品世界1位

・JNJ (ジョンソン&ジョンソン):コンタクトレンズ世界1位

・PEP(ペプシコ):スナック菓子世界1位

 

・MKC(マコーミック):調味料世界1位

・PM(フィリップモリス):(上場企業では)タバコ世界1位「マルボロ

 ※首位は「中国煙草」(非上場)

・BTI(ブリティッシュアメリカン):タバコ世界2位「ラッキーストライク

・UL(ユニリーバ):実はアイスクリーム世界首位級、日用品世界2位

 

 この辺りは以前から保有しています。どれも身近な企業ですね。

 

 日用品やタバコ・食品など手堅い企業で、ブランド力も強固。安心して保有できます。

 

 どんなに世の中が変わっても、人はコーラを飲み、シャワーを浴び、料理を作ります。人によってはタバコも「生活必需品」ですね。必要とされる限りは売上が立ちますから、不況になっても何も怖くありません。

 

日本株4社

 米国株を手堅くまとめた分、日本企業は製造業に投資しました。

 

 「BtoB」の会社、個人的に大好物です。

・6118 アイダエンジニアリング

大型プレス機の例 出典:アイダエンジニアリング様

 国内1位のプレス機専業製造メーカーです。

 

 私自身はプレス機を扱ったことはありませんが、トラック運転手時代に自動車部品工場に納入に行っていたため、この会社のプレス機を間近で見ていました。

 

 数百トンの力をかけて鋼板を打ち抜いて成型するさまは、非常にダイナミックです。

 

 この会社の顧客の8割近くが自動車関係のメーカーです。ただ、裏を返せば「このプレス機が無いと自動車部品を作れない」ということでもあります。国内メーカーならではのサービス網も強みです。

 

 プレス機の補修部品の販売や修理もありますから、不況で受注が止まっても何とかなります。大型プレス機を使う工場にはなくてはならないメーカーです。

 

・6413理想科学工業

 「プリントゴッコ」を作っていた会社です。

昔の年賀状でおなじみ・・・出典:youtube

 「同じものを大量かつ急いで印刷する」用途に強く、学校で使われる印刷機として国内シェア1位を誇ります。

 

 プリントやテストなどを大量に刷るのに最適です。

 

 「リソグラフ」「オルフィス」などが有名です。

www.riso.co.jp

 

 この猛烈な印刷スピードを見てください。

 

 これが理想科学の強みです。

www.youtube.com

 売上・シェア的には他社(リコー・キャノンなど)には及ばないですが、学校など「このプリンターじゃないと仕事にならない」という需要をがっちり取り込んでいるのが魅力です。

 

 「このスピードのプリンターじゃないと困る」=「他社に乗り換えできない」ということでもあります。インクなどの定期収入が見込めますね。

 

・6272レオン自動機

 製パン用機械など「生地を成型する」「生地で餡を包む」食品機械の会社です。「包あん機」(お饅頭の製造機)を世界で初めて開発したメーカーでもあります。

www.rheon.com

 社名の由来は、包あん機開発の基礎となった学問「レオロジー」(流動学)から。

機械を囲む社員さんたち 出典:レオン自動機様

 包あん機、パンの自動成型機の国内シェアは90%。

 

 国内のパンやお饅頭のほとんどはこの会社の製品が作っています。

 

 またお饅頭以外にもカレーパンや小籠包など「包んで作る」食品は世界中にありますから、世界130か国に輸出もしています。

www.youtube.com

 この機械に触れる機会はなくとも、知らないうちにお世話になっているかもしれません。もしかしたら今日食べたカレーパン、この会社の製品が包んでくれたのかも?

 

 ニッチな分野ですが、非常に高い技術を持つ会社です。

 

★4045東亞合成

 瞬間接着剤「アロンアルファ」が有名です。

瞬間接着剤といえばコレ 出典:東亞合成

 家庭用瞬間接着剤の国内シェアは80%。

 

 家庭用以外にも医療用のアロンアルファもあります。

 

医療用アロンアルファ 出典:東亞合成

 また、

 

・「半導体製造用クリーニングガス」

・「高純度 次亜塩素酸ソーダ」(水道水・プール滅菌用)

・「光硬化型樹脂」(スマホの内部部品などに)

・「塩化ビニル製マンホール」

実はこれも東亞合成製・・・出典:アロン化成様

・「介護用ポータブルトイレ」(「安寿」ブランドが有名)

介護施設でよく見ます・・・出典:アロン化成様

 これらの製品も、東亞合成が国内シェア1位です。

 

www.toagosei.co.jp

 接着剤以外にも様々な化学製品を作っている会社です。

 

 私・シーラカンス介護施設でヘルパーとして働いていたことがあり、「え、ポータブルトイレって東亞合成が作ってたんだ」と新鮮な驚きがありました。

 

 「あの製品、この会社のやつだったんだ!」という発見は、投資の醍醐味のひとつかもしれませんね。

 

■「地味だけど頑張っている会社」がいい

 以上、私が独断と偏見で気に入った12社を紹介しました。

 

 こういっては何ですが、「キラキラ輝く銘柄」ではない地味な会社ばかりに投資しています。もっと時流に乗って「AI関連」とか「半導体銘柄」とかに投資した方がブログ的には良いのかもしれませんが・・・。

 

どうしても「ずっと付き合える」「そうそう潰れない」ことを重視すると地味な会社ばかりになりますね。

 

 注目されにくい分株価も上がらず売却益も狙いにくいですが、私の場合は配当がほしいので「値上がりしにくく集めやすい」というメリットに変わるのも魅力です。

 

 どの会社も強力な主力製品とシェアを持ち、純利益率も抜群です。こういった会社を見つけると「掘り出し物」を探し当てたようで嬉しくなります。

 

 これらの会社を1銘柄につき8%(12×8=96%)、残りは銀を買う戦略でいこうと思います。

 

 自分が「これはいいぞ!」と見込んだ会社に投資したいですね。

「投資に自分の都合を持ち込むな」に反対します

 こんにちは、シーラカンスです。

 

 今回は「投資と個人的事情」についてお伝えします。

■日勤に戻ることが正式決定しました

 前回の記事で「タクシー会社に勤めていて、夜勤から日勤に異動すると願い出た」とお伝えしました。

 

 先日、上長から正式な確認があり、10月半ばから日勤に戻ることが決定しました。

ただ・・・「始業時間」が問題となりました。

 

 私の会社の場合、日勤帯は6時、7時、8時始業から選べますが、ちょっと悩みます。

 

・現在は7時始業が主流であり人数が多い。

・JR駅の始発は6時、新幹線の始発は6時半。7時始業だと「始発に乗りたい」というニーズを取り込めない。あと渋滞がひどい。

・8時始業は「遅く来る夜勤」とペアになるが、現在空きがない。

・6時始業だと家を出るのは5時半、起きるのは4時。

・ただし6時台は渋滞が少なく、また「早朝予約」の仕事が出来るため稼ぎやすい。

・6時始業だと15時半には帰れる。

 

 現在の私の会社では新人乗務員が増えており、正直なところ「少ない需要をみんなで取り合っている」ような状況です。

 

 また「1台のタクシーを日勤と夜勤の2人で交代で使う」という仕組みのため、「じゃあ残業で稼げばいいじゃん」という作戦も通用しません。ペアの夜勤さんが休みなら残業できますが・・・。

 

 そのため私・シーラカンスは「6時始業」で行こうかと考えています。

 

 残業が出来ない以上、朝にすべてをかけるしかありません。

 

 他の日勤者がやりたがらない分、チャンスがあります。

 

 投資も仕事も「人がやらないことをする」と旨味があるかもしれません。

 

ポートフォリオを整理しました

 来月から働き方が大きく変わるため、資産の見直しをしました。

 

★「1単元15万円以内」に絞った・・・「現実的に買えるか?」

 どんなにいい銘柄でも、私自身に資金力が無ければ買えません。そのため、「だいたい1単元15万円以内」の株にターゲットを絞りました。

 

 「7203 トヨタ自動車」を例に考えてみます。

 

 日本を代表する素晴らしい自動車会社です。配当も良く、純利益率は驚異の9%を誇ります。(※日本の製造業の平均純利益率は4%くらい)

 

 とてもいい会社ですし個人的にも欲しい銘柄ですが、問題は「株価」です。

 

 2025年9月15日現在で、およそ29万円。

 

 毎月5万円を投資に出せるとして、100株揃えるのに半年かかります。

 

 正直、1銘柄を買うのにそんなにモチベーションが保てません・・・。

 

 買えたとしても「もう100株買うのに、また半年かかるの?」と思うとうんざりします。非常に個人的な感情ですが、偽らざる本音です。

 

 

 一方で100株15万円の銘柄であれば、3か月で買い増しが完了します。

 

 ちょっと無理して7万5000円ずつ出せるなら2か月です。これなら熱意が続きます。

 

 現実的に買えなければ、資産運用もへったくれもないのです・・・。

 

★持っていた株を一部売ってしまいました

 実は私・シーラカンス日本株を3銘柄売ってしまいました。

 

・「7839 SHOEI

 高級ヘルメットの会社です。純利益率は20%とかなり高く、世界中にファンがいます。私自身、その点に魅力を感じて買いました。

 

 ただ、株価が少々高く(約18万5000円)て今後の買い増しが不安なこと、また配当利回りが若干物足りない(3.2%)ので「18万出して3%かぁ、他の会社でもよくない?(投資に対する効果が物足りない)」と感じました・・・もっと株価が安く、利回りが良く、同様に「製品のシェアが業界1位」という会社は他にもあります。

 

 「純利益率20%もあるなら、もう少し株主還元があってもいいんじゃないか?」とも感じます。製品は魅力的なので今後の株主還元に期待します。

 

・「7272 ヤマハ発動機

 オートバイで世界2位、船外機(小型のボートや漁船に取り付けるエンジン)で世界1位のメーカーです。20株だけ買ってみました。

 

 配当は良く(4.45%)で株価も手頃(11万2000円)。製品もカッコいい。

 

 株主優待もあります。

 

 ・・・ただ、純利益率が4%と同業他社より低いのです。

 

 スズキ7%、トヨタ自動車9%。四輪メーカーと比較するのはちょっと違うのかもしれませんが、「大型バイク」「船外機」「高級ボート」などの趣味性の高い製品を主力にしている割には稼げてないなぁ・・・という印象です。

 

 製品の趣味性が高い分、不況の時には一気に株価が叩き落されます。こういう時は買い増しのチャンスではありますが、「配当がちゃんと出るのか?」という点で不安があります。これらの点を分かったうえで20株だけ買ってみましたが、「今買う銘柄ではないな」と感じて売却しました。

 

・「2157 コシダカHD(まねきねこ)」

 カラオケまねきねこの運営会社です。店舗数は国内1位。

 

 株価も手頃(約14万円)で純利益率は10%。よく利用するお店であり、個人的に愛着もありますから100株買っていました。

 

 ただ、配当利回りが1.68%(2400円)と低いのが気になりました。

 

 株主優待で100株の場合は2000円分(3年以上保有で4000円)の優待券がもらえますから、それも合わせると4.19%(143000÷6400×100=4.47%)にはなりますが・・・。

 

 「もし株主優待が全廃されたとして、持ち続けたいか?」

 

 と考えたとき、答えはノーでした。

 

 そもそも「なんで株を運用してるんだっけ?」と冷静に考えると、答えは「お金を増やしたいから」のはずであり、「優待をもらいたいから」ではなかったはずです。

 

 低い利回りで資金を遊ばせているほど、私には余裕はありません。

 

 優待券はその会社でしか使えませんが、現金であればどこでも通用します。汎用性は最強です。

 

 個人的な感情としては「まねきねこの優待券は欲しいなぁ」と思いますが、それって

 

 「オモチャがほしくてハッピーセットを頼む子供」と何が違うんだ?

 

 と思い至ったので手放しました。

 

 まねきねこは好きですが、別に優待に頼る必要もないでしょう。他社からもらった配当金で行けば同じことです。

 

 グレーゾーンではありますが、優待券はヤフオク!でも取引されています。

 

 あと個人的なことですが、「日勤に変わるから他のカラオケ屋さんでも同様に安い」という理由もあります。

 

 ジョイジョイだろうが、カラオケ館だろうが、地元のカラオケ店であろうが、だいたい2000円もあれば行けます。

 

 夜勤であれば24時間営業のまねきねこ一択でしたが・・・。

 

 私の側の事情が変わったのです。

 

 まねきねこ固執する理由がなくなったのです。

 

■迷走してるのは分かってます

 こうやって書いていると、

 

・勝手に惚れ込んで買って、

・勝手に理由をつけて売却して、

・ガチャガチャとポートフォリオをいじっている

 

 のが丸わかりで恥ずかしいですね。

 

 それでも私は読者さんにいい顔をするために嘘は書きたくないですし、個人的な記録としても書き残しておきたいと思います。

 

 「自分の失敗」、「自分の負けを認める」のも大事なことです。

 

■「個人」投資家なんだから好きにしたらいい

 そもそも私は「個人投資家」です。読者さんもそうだと思います。

 

 選ぶ銘柄群は「私の独断と偏見」にまみれていますし、「自分に資金力が無い」という極めて個人的な理由で株価が高い銘柄はすべてバッサリ切り捨てています。

 

 また、私・シーラカンスは「それでいい」と思っています。

 

 

 投資の世界ではよく、

 

・「株はあなたのことなんて知らない、銘柄に惚れ込むな」

・「投資に私情を持ち込むな」

 

 と言われますが、私・シーラカンスはこれに反対します。

 

 自分の資金で、自分のために、自分の知識と経験を武器に投資運用するのだから、むしろ大いに自分の事情を持ち込むべきだと考えています。逆にそれこそが「機関投資家に無い強み」となり得ます。

 

 言い方は悪いですが「自分のカネなんだから好きにしたら」ということですね。

 

 自分のお金でリスクを取って、儲かるも損するも自分次第。

 

 危険な株を買って値上がりを狙うのも、安定企業で固めて配当金で定期収入を狙うのも、すべて自分の意思と性格次第。

 

 お金が必要になったなら株を売るのもアリだと思います。

 

 むしろ、個人的な事情や状況を考慮しない運用って「個人投資家としてどうなの?」「自分の経験や想いって無価値なの? 合理的だったら何でもいいの?」と思います。

 

 自分の経験や信念を活かせないんだったら個人投資家をやってる甲斐が無い、とすら思いますね。

 

 

 

 個人投資家たるもの、実際に見て、触って、体験して、飲んでみる。食べてみる。

 

 実際に工場や店舗に行ってみる。その結果を銘柄選定に反映させる。

 

 間違えたのなら潔く負けを認めて修正していく・・・こういうプロセスは大事にしていきたいものです。

 

 せっかく運用知識を得て、曲がりなりにも「個人投資家」という自負があるのですから、銘柄選定や投資手法には「自分だからこその考え」を全面的に入れたいですね。

 

 「個人投資家ポートフォリオ」はその人の信念・思考・人生経験、そして性格を映す鏡であり、試行錯誤の歴史であり、その人オリジナルの「知的財産」ですから。

 

■投資で問われるのはただ一つ

 株を買うのに、貴金属を買うのに、問われるのはただ一つ。

 

 「代金を払えるか?」だけです。

 

 「あなたはどうして当社の株を買おうと思ったのですか?」とか、「金地金をポートフォリオに組み入れたい理由を1000文字以内でまとめて下さい。じゃないと売らないよ」なんて言われることなんてありません。

 

 自分が好きな会社、魅力を感じるサービスを提供する会社、自分が勤めていて業界知識が生かせるセクター、大いに結構。

 

 投資はもっとわがままに、自分の事情を持ち込んでいいんじゃないかと思います。

 

 長くなるので、現在の「シーラカンス財団のポートフォリオ」は別の記事でお伝えします。

 

 今回は雑記でした。

夜勤から日勤に戻ることにしました

 こんにちは、シーラカンスです。

 

 私は夜勤のタクシー運転手として働いていますが、日勤に戻ることにしました。

 

 今回は「仕事と家族」についてお伝えします。

 

■家族から「一緒にいる意味がない」と・・・

 私、シーラカンスには愛する人がおります。二人暮らしです。(「家族」と表記します)

 

 私の現在の勤務は「17時半から翌日2時(金土は3時)まで」というものであり、日勤で勤めている家族とは真逆の生活をしています。一応「遅番」のような「生活リズムがちょっとかぶる」勤務もありますが、これだと「家族が寝ようとしたところに自分が帰ってくる」みたいになるため、あえて真逆の勤務を選びました。

 

 このような勤務に加えて「金曜と土曜の夜は絶対に出勤するように」という会社からの要望もあります。つまり、この勤務を続ける限りは

 

・「日中に出かけることはできない(徹夜すれば行けますが)」

・「土日に出かけることは一生できない」

 

 ということになります。

 

 去年の年末から夜勤を始めて9か月くらいになりますが、ついに家族が限界に達したようです。

 

・「すれ違いで、一緒にいるメリットが何もない」

・「出かけることも、旅行に行くこともできない」

・「休日の昼間はシーラカンス(私)が寝ているから音を立てられない」

・「お正月も、GWも、夏休みも、思い出が一切ない」

・「もう、一人で家を借りたら?」

・「さみしい、私だって愛されたい」

 

・・・衝撃でしたね。

 

 そんな思いをさせてまで、やる仕事なんだろうか。

 

 私は一体、何をしていたんだろうか。

 

 これをきっかけに、「日勤への配置転換」を願い出ることにしました。

 

 

 人によっては「そんなことで夜勤をやめるのか。仕事への向き合い方が甘い」と言われるかもしれません。

 

 いわゆる「仕事と私、どっちが大事なの?」という状態ですから。

 

 ただ、仕事も職場も代わりはいくらでもありますが、家族は世界に一人だけ。

 

 だったら私は配置転換や転職を選びます。

 

 私は仕事より、家族をとりたいです。

 

 そこで即答できないなら、一緒にいる意味もないでしょうから・・・。

 

■原因はすべて自分にありますから

 ただ正直なところ、かなり悩みました。

 

 元々私・シーラカンスは「日勤でうまく稼げなかったから夜勤に異動した」という経緯があるからです。

 

 一種の「逃げ」なのかもしれません。だって夜勤の方が稼げるのは当たり前ですから。そんな自分が日勤に戻ってバリバリ稼げるか? という不安はあります。

 

 また、夜勤の同僚との人間関係も出来ていますし、顔見知りのお客さんもたくさんいます。一方で日勤は新人さんがどんどん入っていますから「人間関係の再構築」から始めなくてはいけません。

 

 そもそも「なぜ日勤で稼げなかったか」と考えると「渋滞したときの腹痛が怖い」というのもあります。朝のラッシュに果敢に挑めないと収入が一気に下がりますから、売上にはかなりの打撃です。

 

 悩めば悩むほど、「うまくできるだろうか」と不安になります。

 

 それでも現実的に、家族に「一緒にいる意味がない」「さみしい、私だって愛されたい」とまで言わせてしまったのは、完全に自分の落ち度なわけです・・・原因はすべて私にあります。

 

 意を決して、夜勤の上司に「日勤に戻らせてほしい」と願い出ました。

 

 話し合いの結果、

 

・「家庭の事情なら仕方ない、専務に頼んでおく」

・「ただ車輛は変わってもらうことになる」

・「相方が付いていない『予備車』を手配するよう努力する」

・「それがだめでも夜勤のパートさんの車輛(平日夜は空いてる)を用意する」

・「残業で稼ぐ意欲があるのは分かった」

・「ただ以前のように売上が低いと、解雇の危険がある」

・「『以前の自分とは違うんだ』というところを見せる努力を期待する」

 

 ということになりました。相当な無理を聞いてもらうわけですから、結果を出さないといけませんね。「じゃあ辞めてくれ」と言われなかっただけ幸運でしょう。

 

■「以前と現在の自分」の棚卸しをしました

 配置転換はある意味「転勤」に近いものです。

 

 同じ会社ではあるものの、仕事の仕方も、同僚の顔ぶれも、売上を上げる戦略も、全て違います。

 

 ただ私の場合、「日勤も夜勤、どっちもやったことがある人」という珍しい立ち位置にいます。これは大きな強みとなるでしょう。

 

 悩んでいても始まらないので、休みの日を使って「自分の棚卸し」をしてみました。とにかくいろいろ、紙に書きだしてみるのです。

 

 こんなに「仕事について考える」のって初めてかもしれません。

 

 書き出したのは、以下の通りです。

 

・夜勤に執着する理由

・日勤が不安だと思う理由

・以前の自分が日勤で稼げなかった原因

・日勤のころに避けていた待機場所

・以前つけていた待機場所(そこで稼げなかったんだから避ける)

 

・売上のいい日勤さんの動き方

・燃料補給と洗車のタイミング

・時間帯別の戦略

・「夜勤の頃に諦めていたこと」

・「日勤に戻ったらやりたいこと」

 

・会社に出社してから出庫までの時短アイデア

・会社に帰庫してから10分以内に退勤するための作戦

・夜勤をやっていたからこその戦い方(酔客と繁華街は怖くない)

・出庫してから一度も会社に戻らず営業を続けるための準備

・主力とするエリアをどこにするか

 

・そもそも何時に出庫するか

・腹痛が怖いなら食生活をどうするか

・残業をしてでも頑張るなら食事はどうしていくか

・いかに家事を減らして睡眠を確保していくか

・朝のビジネス需要と夕方の繁華街需要をどうモノにするか

 

・以前の自分は何がいけなかったのか

・夜勤の経験をどう生かせるか

・接客術と話術をどうするか

・「他の人より自分が得意なこと」は何かないか

 

 ・・・やっていることは「異業種に転職する時の自己分析」に近いですね。

 

 いままで「いかに何となくで仕事していたか」と痛感します。

 

■「何をやったらカネになるか」を

 無理を言って配置転換をしてもらうわけですから、結果を出せなかったら解雇の可能性があります。少なくとも「以前の私とは一味違います」というアピールは必要になります・・・そうしないと上司から「裏切られた」と評価されかねません。

 

 非常に言い方は悪いですが、

 

 「何をやったらカネになるか」

 

 という点は冷徹に考えていかないといけません。

 

・営業であれば「契約が取れたら」

・タクシーなら「お客さんをお送りしたら」

・デザイナーなら「成果物を納品したら」

 

 という感じですね。

 

 タクシーで「何をやったらお金がもらえるか」と考えれば、その方法はただ一つ。

実車でお客さんをお送りしたとき」だけです。

 

 本社でパートのおじいちゃん運転手としゃべってても、注文が来ないエリアで待機していても、当然ですが1円にもならないわけです。

 

 洗車や事務作業を頑張っても、1円にもなりません。

 

 「お客さんに乗ってもらって走ったときだけ」売上になるわけですから、「乗ってもらえるように作戦を立てて走る」必要があります。

 

 そう考えると、私が行くべきは本社タクシー乗り場や近くの提携病院ではなく、駅のタクシー乗り場やホテルの正面玄関でしょう。また、「需要はあるけど自社のタクシーが少ない」エリアでしょう。

 

 こういったことを考えていなかったから、以前の私は売上が低迷していたのだと、今になって気づきました。

 

 ・・・なんだか自分がとても「嫌な奴」に思えます。

 

 しかしタクシー運転手の評価基準は「売上」です。

 

 結果を出さないと、解雇される可能性があるから必死です。

 

■逆にチャンスかもしれません

 暗いことばかり書いていますが、実は私・シーラカンスはあまり悲観していません。

 

 そもそも日勤はやっていたわけですし、「夜勤の事情も分かる」という強みもあります。私の会社ではわりと珍しい「元夜勤の日勤者」となります。

 

 日勤のベテランや班長クラスでも「夜勤をやったことない」という運転手は結構いますから、今後班長や営業所長を任せられたときに役立つかもしれません。

 

 以前とは自分自身の状況も変わっています。

 

・断酒したから腹痛の心配がない

・食生活も改善しているから渋滞時の腹痛も怖くない

・以前は苦手だった「酔っぱらい」も平然と対応できる

・朝方の繁華街に恐れず突っ込める(日勤さんは嫌がる人が多い)

・市内主要地区の「トイレマップ」が頭に入っている

 

・繁華街の「歩行者天国の場所と規制時間」「店の位置」が分かる

・日勤だとあまり行かない地区(隣の区など)の走り方も分かる

・以前は避けていた待機場所も行けるようになった

 

 

 また私は自家用車をやめてスーパーカブに乗っていますから維持費の心配もありませんし、現金一括で買ったためローンもありません。

 

 借金も一切ありません。わずかですが資産(株券・貴金属)もあります。

 

 お金のかかる趣味もありません。カラオケと読書が出来ればOKです。

 

 大型二種免許を個人的に取りましたから、日本全国どの町に行っても仕事が出来ます。タクシー、バス、トラック、何かしらの仕事には就けるでしょう。もし免許が取り消しされるようなことがあっても、他の業種で働けばいいだけです。

 

 もともと私・シーラカンスは転職を何回もしていますから、職を変えることなど大したことだとは思っていません。またどの職場でも馴染める程度には適応力はあるつもりです。何とかなるでしょう。

 

 急な配置転換で、「うまく仕事が出来て評価される」か、「低迷して解雇される」かは分かりません。

 

 それでも一つ確かなのは「家族に辛い(さみしい)思いをさせなくて済む」こと。

 

 やれるだけやってみます。