こんにちは、シーラカンスです。
最近、日本株を加えたポートフォリオの構築を考えていましたが、「とりあえずこれでいこう」と納得できるポートフォリオが完成しましたのでお伝えします。
現在「とりあえずすべての会社の株を買うことはできた」状態です。ここからは「比率を整えていく」イメージで買い進めていきます。
私・シーラカンスは元々米国株専門で「16銘柄を均等に買う」という手法をとっていましたが、今回も似たような投資手法になります。「米国株8社+日本株4社」を、構成比率の少ない順に買っていく作戦です。多分、私にはこの手法が合っているんだろうと思います。
今回はなるべく「業界1位」「世界一」という会社を探して組み入れました。
■「投資先」としてのタバコ・・・2社保有しています
基本的に「業界1位」だけを買いますが、例外としてBTI(ブリティッシュアメリカンタバコ)は「ラッキーストライク」など強烈なブランド力があるため組み入れました・・・タバコは「吸う側」よりも「投資する側」に回るに限りますね。
タバコをやめるのは非常に困難ですから、どんなに値上げされても、タバコを吸う人は延々買うしかありません。1か月に2万円前後かかる「悪魔のサブスク」です。
倫理的なものはともかくとして、「投資対象」という目で見たとき、タバコ会社は魅力的に映ります。
原料は紙と葉っぱ。新規参入はほぼ不可能。
同じものを作り続ければよく(味を変えたら怒られます)、設備投資も研究開発費もそれほどかからない。こんな優良な投資先、なかなかありません。
私・シーラカンスは「元喫煙者」ですから、タバコの美味しさも、依存性も、禁煙の苦しみもよく分かります。だからこそ、タバコ会社だけは2社買いました。
そもそも麻薬すらも根絶できていないのに、タバコが根絶されることなどないだろうと個人的に考えています。「需要減少による倒産の危険性」をほぼ無視できるのは安心材料です。「健康被害防止」など適当な理由をつけて、いくらでも値上げできますから。
■新しいポートフォリオ
これから買い進めていく銘柄はすべて、
・業界1位が望ましい
・おおむね株価15万円以内
・純利益率5%以上
という条件を満たしています。私自身の好みの問題で日本株はすべて製造業ですが、株価が半分になることはあっても倒産することはないだろう・・・と安心できる会社のみを選びました。
以下、紹介します。
★米国株8社
・KO(コカ・コーラ):飲料世界1位
・PG(P&G):日用品・トイレタリー製品世界1位
・JNJ (ジョンソン&ジョンソン):コンタクトレンズ世界1位
・PEP(ペプシコ):スナック菓子世界1位
・MKC(マコーミック):調味料世界1位
・PM(フィリップモリス):(上場企業では)タバコ世界1位「マルボロ」
※首位は「中国煙草」(非上場)
・BTI(ブリティッシュアメリカン):タバコ世界2位「ラッキーストライク」
・UL(ユニリーバ):実はアイスクリーム世界首位級、日用品世界2位
この辺りは以前から保有しています。どれも身近な企業ですね。
日用品やタバコ・食品など手堅い企業で、ブランド力も強固。安心して保有できます。
どんなに世の中が変わっても、人はコーラを飲み、シャワーを浴び、料理を作ります。人によってはタバコも「生活必需品」ですね。必要とされる限りは売上が立ちますから、不況になっても何も怖くありません。
★日本株4社
米国株を手堅くまとめた分、日本企業は製造業に投資しました。
「BtoB」の会社、個人的に大好物です。
・6118 アイダエンジニアリング

国内1位のプレス機専業製造メーカーです。
私自身はプレス機を扱ったことはありませんが、トラック運転手時代に自動車部品工場に納入に行っていたため、この会社のプレス機を間近で見ていました。
数百トンの力をかけて鋼板を打ち抜いて成型するさまは、非常にダイナミックです。
この会社の顧客の8割近くが自動車関係のメーカーです。ただ、裏を返せば「このプレス機が無いと自動車部品を作れない」ということでもあります。国内メーカーならではのサービス網も強みです。
プレス機の補修部品の販売や修理もありますから、不況で受注が止まっても何とかなります。大型プレス機を使う工場にはなくてはならないメーカーです。
・6413理想科学工業
「プリントゴッコ」を作っていた会社です。

「同じものを大量かつ急いで印刷する」用途に強く、学校で使われる印刷機として国内シェア1位を誇ります。
プリントやテストなどを大量に刷るのに最適です。
「リソグラフ」「オルフィス」などが有名です。
この猛烈な印刷スピードを見てください。
これが理想科学の強みです。
売上・シェア的には他社(リコー・キャノンなど)には及ばないですが、学校など「このプリンターじゃないと仕事にならない」という需要をがっちり取り込んでいるのが魅力です。
「このスピードのプリンターじゃないと困る」=「他社に乗り換えできない」ということでもあります。インクなどの定期収入が見込めますね。
・6272レオン自動機
製パン用機械など「生地を成型する」「生地で餡を包む」食品機械の会社です。「包あん機」(お饅頭の製造機)を世界で初めて開発したメーカーでもあります。
社名の由来は、包あん機開発の基礎となった学問「レオロジー」(流動学)から。

包あん機、パンの自動成型機の国内シェアは90%。
国内のパンやお饅頭のほとんどはこの会社の製品が作っています。
またお饅頭以外にもカレーパンや小籠包など「包んで作る」食品は世界中にありますから、世界130か国に輸出もしています。
この機械に触れる機会はなくとも、知らないうちにお世話になっているかもしれません。もしかしたら今日食べたカレーパン、この会社の製品が包んでくれたのかも?
ニッチな分野ですが、非常に高い技術を持つ会社です。
★4045東亞合成
瞬間接着剤「アロンアルファ」が有名です。

家庭用瞬間接着剤の国内シェアは80%。
家庭用以外にも医療用のアロンアルファもあります。

また、
・「半導体製造用クリーニングガス」
・「高純度 次亜塩素酸ソーダ」(水道水・プール滅菌用)
・「光硬化型樹脂」(スマホの内部部品などに)
・「塩化ビニル製マンホール」

・「介護用ポータブルトイレ」(「安寿」ブランドが有名)

これらの製品も、東亞合成が国内シェア1位です。
接着剤以外にも様々な化学製品を作っている会社です。
私・シーラカンスは介護施設でヘルパーとして働いていたことがあり、「え、ポータブルトイレって東亞合成が作ってたんだ」と新鮮な驚きがありました。
「あの製品、この会社のやつだったんだ!」という発見は、投資の醍醐味のひとつかもしれませんね。
■「地味だけど頑張っている会社」がいい
以上、私が独断と偏見で気に入った12社を紹介しました。
こういっては何ですが、「キラキラ輝く銘柄」ではない地味な会社ばかりに投資しています。もっと時流に乗って「AI関連」とか「半導体銘柄」とかに投資した方がブログ的には良いのかもしれませんが・・・。
どうしても「ずっと付き合える」「そうそう潰れない」ことを重視すると地味な会社ばかりになりますね。
注目されにくい分株価も上がらず売却益も狙いにくいですが、私の場合は配当がほしいので「値上がりしにくく集めやすい」というメリットに変わるのも魅力です。
どの会社も強力な主力製品とシェアを持ち、純利益率も抜群です。こういった会社を見つけると「掘り出し物」を探し当てたようで嬉しくなります。
これらの会社を1銘柄につき8%(12×8=96%)、残りは銀を買う戦略でいこうと思います。
自分が「これはいいぞ!」と見込んだ会社に投資したいですね。