こんにちは、シーラカンスです。
米国ではシリコンバレー銀行に続き、シグネチャー銀行も破綻しました。
日本の個人投資家の方のなかにも、損失を負っている方もいると思います。
今回は「運転手仲間」について記事を書きます。
■運転手仲間に「金投資家」がいます
私は、ある物流センターに出入りするトラック運転手をしています。
そこで同じ時間帯に会う運転手仲間に、金投資をしている人がいます。
他社の運転手さんであり、投資対象も全く違いますが・・・。
私の身近では唯一の「投資家」と呼べる人です。
昨日、指定の場所に荷物を下ろしていると彼がやってきて、
「金が1グラム9000円を超えたよ(嬉)」
と教えてくれました。
金を売るつもりはないようで、「なぜそうなったのか」は気にしていない様子でしたが、とにかく嬉しそうなのは分かりました。
私はこの時、
「ああ、これが長期投資家の余裕だ」
と感じました。
彼にとっては「アメリカの銀行の破綻」など遠い世界のことであり、自分の投資には一切影響がないのです。夜もぐっすり寝ていられるでしょう。
そればかりか、「銀行を信用できなくなった人々が金を買う」ために金価格が過去最高の「9000円台」まで上昇し、さらなる含み益も得ているのです。
やはり「堅実な投資は強い」と確信しました。
■長期投資するなら「好き」なものを選ぼう
彼の場合、投資対象は「喜平ネックレス」などのジュエリー類であり、地金や金積み立てには投資していません。あくまでも
「身に着けるのが好きだから」
買い続けているわけです。
確かに純金の地金や金貨に比べれば「ネックレスを作る加工費用」なども乗りますから「投資としては不利」なのは事実です。
ただ彼は、金価格が1000円台の頃から買い続けているため、売ればそれを上回る売却益が取れます。そのため、地金ではなくジュエリーで保有していても「手数料の不利」が気にならないのです。
またそもそも彼は「金が大好き」であります。
だからこそ、買わずにはいられないのです。だって、好きだから。
・好きだから、喜平を身に着けたい。もっと買いたい。
・好きだから、「黄金展」を実際に見に行く。実際に行動する。
・好きだから、貴金属店のブログなどを進んで読む。
・好きだから、金価格や世界情勢に意識が向く。
・好きだから、金を買うために仕事に毎日励む。
やはり「好き」という感情は、強いですね。
「配当金を生まない」「地金よりも手数料・加工料がかかる」という不利を承知の上で・・・。
それでも自分自身の
「好きなものを買って長く保有する」
スタイルを貫き、長期投資を実践しているのです。
「含み益」がしっかり乗っていますから、「投資」としても成功しています。
ただ最近は、「息子さんの大学進学」が決まったためにお金がかかるため、金の購入を控えているようです・・・。
ただこれも、彼にはプラスに働いています。
結果論ではありますが「最高値圏での購入」「高値掴み」を避けられ、平均取得単価を上げずに済んでいる形だからです。
長期投資ですから「保有だけ続ける」という選択肢もあります。
息子さんの大学卒業と同時に買い付けを再開してもいいですし、あるいは金が下落したときに「ちょっとだけ買う」という手も取れるでしょう。「資産の高い・安い」ではなく、自分の人生のライフステージに合わせて投資していけばいいのです。
お金があるなら、あるなりに。
お金が無いときなら、無いなりに。
あくまでも基準は「相場」ではなく「自分」ですから。
coelacanth-foundation.hatenablog.jp
金は逃げませんし、「そのもの」自体に価値があります。
金の取引自体、数千年の歴史があります。
焦る必要はないわけです。
私・シーラカンスはそんな彼を見て、
・「自分に合った、無理しない投資」が大切
・投資対象が「好きだ」という感情が重要
だと感じます。
・好きだから買う。
・好きだから持ち続ける。
・好きだから手放したくない・・・。
■「好きな投資先を選ぶ」は株式投資でも同じです
私・シーラカンス自身は米国株を専門に買い続けていますが、やはり
「自分が好きと思える・長く付き合いたいと思える会社」
だけをポートフォリオに迎え入れています。
割合も銘柄も、全てが「自分好み」です。
また、「大儲け」は出来なくても配当金がチャリンチャリンと入ってきて
・「それなりにうまくいっている」
・「配当金という『確実なプラス』が積み上がっている」
わけですから、無理に何かを変える必要もありません。
そもそも自分自身が
「これ以上に安心できる、自分好みの銘柄は無い」
と思えるまで、何か月間も考え抜いて決めた銘柄たちです。
売るつもりも一切ありません。
「ディフェンシブ銘柄」を主力に据えていますから大儲けは望めませんが、大失敗もしないでしょう。
事実、銀行が破綻しても、私への影響はほとんどありませんでした。
■100年後も存続していそうな会社を選ぶと安心できます
また、投資先企業の大半は
「第二次世界大戦より前」
に創業した会社ばかりです。
幾度の戦争を乗り越え、好況も不況も何度も経験し、訴訟に何度も立ち向かい、コツコツと強かに生き残ってきた企業ばかりを好んで選んでいます。
第二次世界大戦から80年近く経っても存続している会社ですから、これから80年、いや100年間も「多分大丈夫だろう」と思っています。
これから100年続きそうな会社を探すとなると、やはり
・「人間の日常に関わる企業」
・「人間の快楽・本能に関わる企業」
が良いでしょう。
こういった会社は、なかなか潰れないと考えています。
「自分の日常生活」から考えると、安心できそうな投資先が見えてくると思います。
・どんなに進化しても、人間はシャンプーをしたいでしょう。
・石鹸で身体を洗って、サッパリしたいでしょう。
・風呂上がりには、ビールやコーラも飲みたいでしょう。
・たまには、ジャンキーなスナック菓子も食べたいでしょう。
・お酒を飲んで楽しくなりたいでしょう。
・タバコを吸って一服したいでしょう。
・不況でお金が無くても、スーパーでの買い物はやめられないでしょう。
・クレジットカードなら、後払いができます。
・車に乗るなら、ガソリンか軽油が必要です。ガス欠では走れません。
・病気やケガを負えば、医薬品が欲しいでしょう。だって痛いのだから。
・たまには外食も良いでしょう
こういった
「人間の営み」「人間が口に入れる・身体に触れるもの」
には、好景気も不景気も関係ありません。
「どうしても必要」ですから、買うしかないのです。
みんなが「買うしかない」から、売り上げが上がります。
売り上げが上がるから、よっぽどのことがない限り、潰れません。
■何度でも言います、「守りの資産を加えよう!」
このような「退屈な銘柄」は、今回の銀行破綻などのような「経済危機」「不況時」などの異常事態のときに輝きます。
値動きが退屈であり、大儲けとは無縁ですから、好景気のときには人気がありませんが・・・。
これが案外、良いのです。
余裕をもって、長期投資を続けるために。
「退場」させられないために。
ポートフォリオに「守りの資産」を加えましょう。
私・シーラカンスは実際に、「守りの資産」・・・「ディフェンシブ銘柄」を投資の主力としています。今回の銀行の破綻もほとんど影響ありません。
私・シーラカンスは、自分がやってもいない手法は勧めません。
嘘は書きたくないからです。
総資産が少なくても、大儲けできていなくても、それでもブログを書き続けているのです。嘘を書く必要がそもそもありません。
「投資の実際」「投資しているその時に何を思ったか」を見てほしいですし、自分のために書き残したいからです。
実際に自分のお金で投資をし、確信できているからこそ。
私自身が「イイ!」と実感できているからこそ、オススメするのです。
毎日ぐっすり寝ていられます。
毎日安心して、仕事に励めます。
私は、何も心配していません。
「これほどの堅い会社、潰せるもんなら潰してみろ」
と非常にどっしりと構えていられます。
私のように「主力に据えよう」とまでは言いません。
ただ、投資資産の1割でもいいから・・・。
「守り」を固めてほしいのです。
たとえイケイケな投資をして大損したとしても、またやり直せます。
「万一の保険」として、「安心材料」として。
ディフェンシブ銘柄や債券、貴金属などの「守りの資産」を少しでも加えることを、私はおすすめします。