こんにちは、シーラカンスです。
多くの人はどこかの会社にお勤めだと思います。
人によっては政府や自治体の機関、学校、病院に勤める人、もしくは自分で会社を経営されている方もいるかもしれませんね。
私・シーラカンスはある運送会社でドライバーとして勤務しています。
今の会社に転職してから、もうじき2年半となります。
色々言いたいことはありますが、それでも「辞めてやる!!」というほど悪い会社でもないため何とか続いています。
恐らく、定年まで勤めることになるでしょう。
幸運にも、地方の運送会社としてはそれなりに大きい会社に滑り込めたため、
「わざわざ待遇がさらに悪くなる他社に行くのもねぇ・・・」
と考えています。
人間関係や待遇、安定性は悪くはないものの、
「やっぱり会社を信じ切ることは出来ないな・・・」
と私は考えています。
■投資先企業のほうが信用できます
私の勤務先は、社員数およそ300人程度の会社です。ヤマト運輸や日本通運などの大手ほどではないとしても、地方の会社としてはそこそこ大きい会社であります。
ただ、私の投資先企業と比べてしまうと、やはり安心感は劣るよね・・・と思います。例えば化学製品のMMM(スリーエム)は95000人、ウォルマートに至っては230万人もの従業員を抱えています。
また、「運送業」という性質上、価格競争に陥りがちな業界である点も不安です。
何かを作るわけでも、何かを売るわけでもなく、
「何かをA地点からB地点まで破損せずに運ぶ」
のが仕事であります。逆に言えばそれさえ満たせれば
「誰でも・どの会社でもいい」
訳で、差別化を図りにくいのです。また軽油の価格にも大きく影響されます。
逆に、例えばシャンプーやタバコ、企業向け製品などであれば
「この製品じゃないとダメ」
「このメーカーのこの規格じゃないとダメ」
という需要が発生します。原材料が値上がりしても、そのまま価格に転嫁できます。
だって「欲しければ買うしかない」のだから。
自分の職種と違い、代替が効きにくいのは強みですね。
非常に強固なビジネスモデルです。事業規模も違います。
ゆえに、「勤務先」より「投資先」のほうに安定感を感じます。
■クビや労災を経験したことがあるから
以前私は派遣社員として、あるエンジン工場に配属されていました。
そこで左手親指を重度の腱鞘炎でダメにしてしまいました。
紙すらつまむ力がないほどの重症で、親指が全く使い物にならないのです。(今は完治しました)
こうなるともう働けません。解雇されました。
「労災下りるかな?」と思いましたが、それもダメでした。いわゆる
「労災隠し」
ですね。結局何の保障も手当てもなく、その職場を去りました。
やはり、「派遣社員」というのは弱い立場だな・・・と痛感しました。
その時たまたまフォークリフトの免許を取ったばかりだったため、
「フォークリフトに乗れます!!」(実務で乗ったことないけど)
と言い張って他社の工場のリフトマンとして異動できたのが救いでした。それが無ければ無職で泣き寝入りだったでしょう。それで何とか食つなぐことが出来ました。
また、鋼材を扱う会社にいたときには、鉄板の束から1枚だけ角が飛び出しているのに気づかずに、スネをざっくり深く切ったこともあります。
不思議と痛くはなく、ズボンが血まみれになっていたことで気が付きました。
多分縫うレベルの傷だと思うのですが・・・。
配達に出なければならず、病院にも行けませんでした。
一番あり得ないと思ったのが、「鋼材を扱う作業場」がある会社なのに、救急箱に消毒液の備えが無かったことです。それを見て
「この会社、社員を大事に思ってない」
と察しました。
結局そこも退職しました。パワハラもありましたから。
今でも「あの会社、辞めてよかった」と心の底から思っています。
このように、私は職歴が結構グチャグチャなため、色々な会社を見ました。
その結果、
「どの会社も信用できない」
という結論に達しました。
■解雇されるのを想定して働いています
いつ辞めさせられるか分からず、定年まで何も考えずに「のほほーん」と働いていられるとは思えないのです。会社からすれば従業員は「人件費」であり、「コスト」でしかないから。
どんなに仕事ができる人であろうと、「リストラ」「出向という名の左遷」などの危険は等しくあるのです。安心などしていられません。
あくまでも「ただの労働力」であり、「替えが効く」存在ですから。
私自身、それを承知の上で働いています。「私じゃなきゃこの仕事は出来ない」なんて傲慢なことは考えていません。
会社に恨みはありませんが、それでも
「いつかは解雇されるかもしれない」
「解雇するのは勝手だが、こっちが会社を見限る権利もある」
ということは心の片隅に置きながら動いています。
■勤務先より配当金を信用しています
だから私は、「自分の勤務先よりは信用できる収入源」である、
「資産運用からの配当金」「そのための株の購入」
のために頑張ることにしたのです。
それでも「会社」というのはどこも信用できませんから、16社に分散しました。
国すらも信用せずに分散、アメリカだけでなくイギリスの銘柄も混ぜました。
また、上場企業が不正経理をすれば全世界に公表されます。
財務諸表も公開されています。
簿記のルールは世界共通ですから、簿記の分かる人なら誰でも経営状況を確認できます。
経営に失敗したり配当金を減らそうものなら、経営者のクビが飛びます。
米英の企業で経営者とは「一番偉い人」ではなく、
「経営を任せてるだけの雇われ」
でしかないためです。
あくまでも一番偉いのは「株主」、というのが徹底しています。
一方で自分の会社に対して「帳簿見せて」なんて言おうものなら
「何でお前なんかに見せなきゃいけないんだ」
と反発されるだけでしょう。場合によっては嫌がらせの対象になるかもしれません。
やはり、「経営の透明性」という点でも「投資先」のほうが信用に足ります。
■会社のためではなく「投資資金を作るため」という意識でいこう
株の配当金が欲しいと思う場合、株を買わなくてはいけません。
当然、かなりのお金が必要です。
そこで私は、
「株を買うために働く」
という意識で仕事に励むことをおすすめします。
「会社のため」に働くのではなく「自分のため」「株のため」に働くという意識でいたほうが気楽に働けるからです。
あくまでも「職場」は「職を全うする場」でしかなく、友達を作るためや会社のために働く場ではないからです。
会社と自分の関係性に「忠義」「恩義」「罪悪感」を持ち出す必要などなく、
「労働契約を結んだから働く、その対価で給料をもらう」
「会社の為でなく、自分のプロとしての誇りのためにベストを尽くすだけ」
というドライかつクールな考え方はあったほうが良いと思います。
ボランティアじゃないんですから。
それが「プロフェッショナル」だと考えます。
「愛社精神」とか言うけど、会社側に「愛社員精神」はあるのか?
そう問いたいものです。
会社に在籍していられる限り・・・運よく定年までいられたら定年まで・・・粛々と仕事をこなし、ただひたすら投資にお金を振り向けるのです。
いつ解雇されるか分からないのです。
給料全額を使い切っている場合ではありません。解雇されたら破産一直線です。
貯金でも株の購入でも何でもいいから、お金を残しておくのです。
資産が暴落しても、暴騰しても関係ありません。とにかく買うのです。
むしろ、そんな困難な状況であっても買えるものを選ばなくてはいけません。
長く、安心して付き合える企業・投資対象を探しましょう。
「よく分散できたポートフォリオ」を早く作り、長く投資していきましょう。
資金の少ない会社員が投資する場合、一番の味方は「時間」であります。
時間が無いと、結果を焦って博打になってしまいます。
早くから投資に取り組んでいれば、「リターンが控えめな安定株・ETF」を複利のチカラと時間を味方につけて育てることができます。
変なものを買っていなければ、それほどひどい失敗はしないと考えます。
少なくとも、「自分の勤務先」よりは信用でき、安心できると思います。
「自分の勤務先」を妄信せず、あくまでも投資先を選ぶ時と同様、
・「健全な疑いの目」
・「健全な批判精神」
・「ドライ・クールな考え方」
を持っておきましょう。
何か不測の事態があってもショックを受けないために。
会社と自分を同一視するのはやめましょう。
会社はいざという時、社員を守ってはくれません。
また、「守ってくれる」と変に期待するのもおかしな話です。
「ただの雇用契約」を結んだだけの相手でしかありませんから。
「大人」として、「プロ」として。
会社に期待せず、自分の身を自分で守る準備をしておきたいものですね。