こんにちは、シーラカンスです。
最近「株」に関する記事を書いていませんね。米国株ブログとしては、ちょっとどうなんだろう・・・と自分でも思います。まあ、株を買うのが月に1度だけですから、仕方ないといえば仕方ないのですが、そうも言ってはいられません。
というわけで、今回は「創業者と株」についてです。
■長者番付を見たことはありますか
「世界のお金持ちランキング」を知りたいときによく出てくるものに、「フォーブス長者番付」というものがあります。
よく見ると、全員が何らかの企業の経営者であったり、創業者一族であったりします。ただ、よく見ると5位の「投資の神様」ウォーレン・バフェット氏や13位の「メキシコの通信王」カルロス・スリム氏といった、(自分で会社も経営しているけど)
「どちらかというと実業家というより投資家である」
という人もランクインしています。
改めて見ると、この表にはサラリーマンはいません。また、短期売買で大富豪になった、いわゆる「トレーダー」もいません。
すべて、「経営者・創業者」か「長期投資家(大株主)」です。
■彼らが大富豪になった理由は
彼らがこれほどまでにリッチになった理由は
「持っていた株の価値が上がったから」
です。このランキングに乗った人たち全員に共通するのは、
「株を大量に持っている」
ことです。不動産や金塊ばかりをたくさん持っているのではないのです。
創業時に出資して株を引き受け、その株の価値が会社の成長とともに膨らみ続け、彼らをリッチにしたのです。
創業者や共同経営者でなくても、チャンスはあります。
私たちにはもう一つのルート、「株主になる」という手が残されています。
ウォーレン・バフェット氏やカルロス・スリム氏のように、株を大量に持てばいいのです。もちろん、大量に欲しいのですから、暴落時のような株安のときに買い漁るのが良いでしょう。
リッチになるためには、株が要る。
逆から言えば、株を買えば、創業者と同じ土俵に立てます。
株を買えば、リッチに一歩近づきます。
もちろん、会社を経営する・しないの違いはありますが、それでも
「自分の財産をその会社の成長に賭ける」
という点では、創業者達と何ら違いはないからです。
しかも「投資家」の場合は、「創業者」と違って、一社集中投資に走る必要もありません。自分で事業を経営する必要もありません。面倒なことは、その会社の創業者や社員に任せればいいのです。
分散し、どれかが当たればいいだけなのです。
ただ、「持ち続ける」だけでいいのです。
■「うまくいっている人」を真似しよう
長者番付に載る人は、「企業の創業者とその一族」か、「大株主」のどちらかということが分かりました。
では、「創業者」ではない、一般市民の私たちにできることは何でしょう?
「いい会社の株を分散して買う」ことです。
そして「持ち続ける」ことです。
それだけです。というか、それしかありません。
「『うまくいっている人たち』は株を大量に持っている」
という、動かせない事実があるのですから、素直に真似をすればいいと思います。
「うまくいっている」からこそ、リストに載れたのですから・・・。
ここで変に意地を張って、最初からやみくもにオリジナルの投資手法を探るのは時間の無駄だと思います。
まずは基礎を知り、型を知ってから、オリジナルの色を出すべきでしょう。
例えば、就職し、仕事を教わる時は先輩にお手本を見せてもらい、教えてもらいながら覚えていったはずです。
いきなり、「自分流を作るんだ!!」とか新人が言い出したら
・「えええ・・・(困惑)」と思われるか、
・「うるせえ!! 言われた通りやれ!!(怒)」と怒られるか、
どちらかでしょう。もしかしたらそのまま解雇・・・「退場」かもしれません。
運転免許だって、スポーツだって、同じです。教官や先輩といった「うまくいっている人」に一緒についてもらって、体の動かし方、自動車の運転方法を覚えたと思います。
これらに共通するのは、
「うまくいっている人を真似して、自分も出来るようになった」
ということです。
そのため、徒手空拳でアレコレといろいろ試すよりも、「うまくいっている人のようにやる」のが一番勝率が上がると考えます。
■「頑張ったら報われる」というほど甘くはないけど
もちろん、頑張って真似して、いろいろ勉強して覚えて、実際に投資したからと言って、必ず儲かるのかと言えば、そんなことはありません。
そもそも、「頑張ったから報われるはず」というのも図々しい話です。
結果が出ていないのに「頑張ったんだから評価しろ」というのも変な話です。
投資の世界では
「すべて自己責任」
がすべての基礎となるルールであり、また、
「結果がすべて」(総資産が1円でも増えたか否か)
だからです。厳しいようですが、
「努力と根性が認められるのは、義務教育まで」です。
しかし一方で、「頑張りもせずに儲かる」ということはない、とは言えます。仮にあってもマグレであり、再現性は無いはずです。
■「そっち側に行きたい」と思えるか
イーロン・マスク氏2190億ドル、ジェフ・ベゾス氏1710億ドル・・・。
「貧富の格差!」「こんなの不公平だ!」などなど、色々な意見があります。
でも、泣いても喚いても、この社会は変わりません。
「お金のある人が良い思いをする」「お金がお金を呼ぶ」・・・これが、「資本主義国」「西側諸国」を生きる上でのルールですから。
これが嫌なら、完全に自給自足するか、共産主義国に亡命するしか方法がありません。
大企業とその経営者が良い思いをして、天文学的な金額の資産を有すると知った時、「妬む」「引きずり降ろそうと躍起になる」「デモを開催する」よりは、
「自分もそっち側に行きたい!」
と願い、行動するほうが簡単であり、また、建設的であります。
少なくとも、前向きであります。
「そっち側」・・・すなわち、「資本家」側ですね。
「資本家」になるには、「資本」が必要です。
逆に言えば、「資本」さえ持っていれば、「資本家」の仲間入りができます。
じゃあ「資本」とは?・・・ここでは「米国株」をおすすめしたいです。1株から買えて、日本株より取り組みやすいからです。
それこそ、KO(コカ・コーラ)を1株だけでも買えば、「資本家」としてのキャリアが始まります。あとは自分好みの株を集め、規模を大きくするだけです。
資本主義国に生き、「資産を持つ者が偉い」というルールの世界で生きているのですから、そのルールに則ったほうが楽だと思うのです。
幸い、ここ日本では個人での株券所有・私有財産の所有が認められています。また、外国株券の所有も許されています。
しかも、NISAやIdecoなどの非課税政策もあり、そもそも株の利益にかかる税金は一律約20%(米国株の場合は約30%)のみで済みます。
恐怖の税制である「累進課税」は適用されないのです。ここにも、旨味があります。
一労働者であっても株の購入が許されている国なのですから、フォーブスの長者番付に載る大富豪と同じように株を買えばいいと考えます。
彼ら大富豪の何万分の一の規模であったとしても、参考にできる点はきっとあると思います。彼らの事業の哲学、ポートフォリオの割り振り、リスク低減の手法などなど。
単純に、教養としても知っておいて損はないでしょう。
資産のある人を妬み、攻撃してやろうと考え、ひねくれ者になるか。
「私もそっち側に・・・『資産』を持つんだ!」と決心し、コツコツ働きながら、株を買い集める、前向きな人になるか。
あなたは、どっちがいいですか?